2024年度 第2回 社会的課題委員会 開催報告

当日の様子
当日の様子

開催概要

日時:
2024年6月8日(土) 
13:00~18:00
場所:
オンライン開催(Zoom)

全国社会的課題委員会とは

以下の目指したい姿を実現するために、以下の位置づけで各階層別委員会、各ブロックから集まった選出された委員と共に政策議論・政策執行を行う理事会設置委員会です

目指したい姿

  • 地球市民の一人として、大学コミュニティを通じて持続可能な社会を実現していく組合員
  • 持続可能な社会の実現に向けて、知り・知らせ・考え・話し合い・行動するきっかけをつくる大学生協
  • 持続可能な社会の実現に向けて、大学生協の取り組みを社会に発信し、社会を変えていく大学生協

① 施設見学報告

ユニセフハウス&そなエリア東京へ

  • 4月に全国学生委員と連合会職員とで「ユニセフハウス」と「そなエリア東京」の訪問を写真とともに報告がされました。各地域の「社会的課題」学習施設を調べ、仲間と一緒に訪問したり、会員生協や組合員に発信をしてみましょう!

② 能登半島地震報告

学生&職員の支援活動について

  • 2024年1月1日に起きた能登半島地震について、全国大学生協連の代表として能登半島地震支援活動に参加した方から、活動概要や能登半島の状況、参加しての所感等について報告がされました。
  • 引き続き、能登半島について知り・考え・行動する大切さを周りの組合員に拡めながら、能登半島への支援を継続していきましょう。

▼久野耕大さん(24年度全国学生委員会常勤)

令和6年能登半島地震コープいしかわ訪問活動  期間:4/1(月)~4/5(金)

▼鹿住貴之さん(JUON NETWORK)

令和6年能登半島地震コープ被災地支援センター活動  期間:5/3(金)~5/7(火)

③ 防災×店舗

店舗における取り組みの現状や課題は?

  • 大学生協の店舗をフィールドに防災の取り組みを行うことの重要性、大学生協の店舗としてこれまで取り組まれて来た防災の取り組みについて、福島大学生協の「ローリングストックの徹底」や奈良女子大学生協の「災害備蓄用クラッカーの配布」などの事例から学びました。
  • 能登半島地震の実情を踏まえながら、店舗における取り組みの現状や課題、組合員が災害に備えた行動ができるように店舗で取り組むべきことについて協議しました。

④ 今年度の平和推進について

Peace Now!を起点に平和を考える

  • Peace Now!を起点として大学生協が大切にしてきた、平和活動を知り、Peace Now!に参加し、また参加後行動に移すためにどうしたらよいか、協議しました。

  • これからは自分で考えて政治に参加したりとかする中で、行動の責任、自分の行動が社会に影響を与える。自分で考え学んでいくことがこれから先の平和への行動の基礎になる。今のうちから考える癖をつけておくことが大事だと思う。 (学生)
  • 戦争のつらさや悲惨さが、身近なところに過去の痕跡が残っている国なのに、なぜ当たり前の平和だと考えているのか。日本の若い人たちの中で当たり前になっていて、与えられた平和になっていて、あまり考えてないのではないかという気がした。(教職員)

⑤ 地域報告・階層別委員会報告

「各地の取り組みをもとに意見交換が行われました。さまざまな声や感想が共有され、今後の活動にとって活かせる時間となりました。」

注目する取り組みとポイント

激甚災害支援・防災

  • 山形大学生協「東日本大震災・原子力災害伝承館見学」

    東日本大震災当時の状況や復興に向けた歩み等について学ぶことができる施設に、生協学生委員会で見学してきました。見学後は「学生委員として私たちに出来ることを考える」というテーマで、振り返りのワークショップも行いました。
    生協学生委員会(積極的な組合員)として「激甚災害や防災について知り考え行動すること」の大切さを組合員全体に拡げていくために、まず自分たちが学習することは欠かせないですね。

  • 大分大学生協「防災に関する取り組み」

    組合員の防災に対する意識を高める⽬的で実施されました。防災グッズを備蓄しておくことの必要性や1か⽉前に起こった地震の際にどのような対応をしたか、アンケートを取りながら⾏いました。
    結果的に、242⼈の参加者が⾃分たちの防災への意識に関する投票をしてくれました。「災害時に取るべき⾏動について改めて知ることができた」などの反応を頂くことができました。防災に対する自分の現状を把握してもらうきっかけを作ることは、防災に対する意識を高めてもらうことにつながることが分かります。


環境

  • 松山大学生協・愛媛大学生協「入居者の集い」

    初めての一人暮らしを始める新入生に、ごみの分別や一人暮らしの注意点など慣れない新生活への不安を解消したいなどの想いから取り組みを行いました。生協サポート物件に住む新入生を対象に愛媛大学生協・松山大学生協合同で行われた新入生の集いにてクイズ形式をとりながらゴミ分別の仕方や3Rの知識について学ぶ機会を作ったほか、松山市の公式ライン登録を促し、ごみの分別分類がわかるようになっていることを伝えており、自治体によって異なるゴミの分別について学ぶ機会を作ることができました。

  • 兵庫県立大学生協「総代会懇親会におけるリ・リパックの推進 」

    リ・リパックに対する認知度や回収率が低い現状があった兵庫県立大学生協でした。関西北陸ブロック学生委員会にて、リ・リパック学習会を学生委員長が聞いたことで、リ・リパックを使った企画をやってみたい!との想いから取り組みとして行われました。ヨコタ東北からの講演会で得た知識などから、総代会の機会を利用し認知を広めるために準備を進めました。組合員の代表である、総代が集まる総代会懇親会という場で説明することで、リ・リパックについて歴史やどのような社会貢献につながるのか、多くの総代や組合員に広めることができました。


平和・国際貢献

  • 福島大学生協「PeaceNow!Our Life♡」

    昨年9月に行われたPeaceNow!Okinawaの還元企画として、組合員向けに学習会を行い、GWや感想交流の時間からインプットだけでなく、考え感じたことをアウトプットできる取り組みが行われました。併せて新入生サポートセンターのオープンチャットを活用し、組合員向けに沖縄で起きた地上戦の歴史などから、平和や戦争・紛争について考えるきっかけを作りました。企画の想いには「私たちの今ある生活を大切にする」ことが掲げられており、過去に想いを馳せるだけではなく、自分たちの生活に落とし込むことができました。

  • 千葉商科大学生協「フェアトレード商品の販売 」

    生協店舗にて、フェアトレード商品を販売するコーナーを設置していました。フェアトレード関係の研究を行っている大学の研究室と協同し、組合員にとって身近な生協店舗で、フェアトレードという言葉やその商品について広く周知することができていました。


消費者

  • 釧路公立大学生協「フリーマーケット企画」

    新入生が新生活を始めるにあたり、かかる出費を少しでも減らしたい、卒業生や在校生が不要なものを処分したいけど処分できない、まだ使えるものがあるという声から、再使用が可能なものを集め、新入生に譲るためのフリーマーケットを実施しました。残った物品はリユースショップなどで換金し、たすけあい奨学制度に寄付を行いました。まだ使えるものを必要な人のもとに渡す、リユースやエシカル消費を意識するきっかけとなる取り組みです。

  • 金城学院大学生協「一人暮らし女子会 」

    金城学院大学の学生のうち一人暮らしをしている割合は約10%であり、一人暮らしの悩みを共有しづらい現状があることから、一人暮らしを始める新入生の不安解消と友達づくりの場とするために、昨年に続き実施されました。過去の参加者にも参加案内をし、一人暮らしの先輩も集めて、一人暮らしのアドバイスや関係する消費者問題の啓発も行われました。消費者被害に遭わないためには、リスクに備えるための知識を身につけることが第一です。組合員の消費者意識を高めるきっかけづくりを大学生協だからこその視点ですすめていきましょう。