全国大学生協連院生委員会 2020.03.11 Vol. 31
福井大学大学院の「にーの」です。今回の通信テーマは防災です。災害から身を守るためにはどうしたらいいか、それは「経験者から学ぶしかないでしょう」と、私は思います。予測も大切ですが、「こんなことが起こるかも」と知っているのと知らないのとでは、大きな違いがあります。
大学生協連のふくしま被災地スタディーツアーに参加した際に福島大学の先生が「被災者は他の人たちにどのような被害があったのか伝える責任がある」とおっしゃっていました。被災者に伝える責任があるなら我々は聞く(受け止める)責任があると思いませんか。一番はこのような企画に参加し、自ら足を運んでみるのがいいと思いますが、難しい人もいると思います。そんな方はネットで東日本大震災で被災された方の体験談が掲載されているウェブサイトを見て、追体験してみてはいかがでしょうか。(NHK 東日本大震災アーカイブス https://www9.nhk.or.jp/archives/311shogen/)
たくさんの声がありますし、何が起こっていたのか時系列で知ることができます。人は情報をインプットしない限り、行動するのは難しいと思います。被災された方の「こうしたらもっと良かった」「こんなことがあった」という声に耳を傾けることで、自分の身に起きたとき、何かしら対応できるようになると私は考えます。
これまで起きた震災は、人々の記憶のなかではもはや「かつての災害」となってしまっているように感じます。ただ、忘れ去っているだけのように私は感じます。風化させてはいけません。していいのは糧にしたとき、克服したときです。災害から学び教訓を得なければ同じことを繰り返すだけです。それは悲しいことでしょう。あれから9年。私たちも経験者に学び、ただ物を揃えるだけでなく、知識も得て明日来るかもしれない災害に備えていきましょう。
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