「ブロックチェーン技術とは?」

全国大学生協連院生委員会
 2020.04.01 Vol. 34

生産者と消費者を繋ぐブロックチェーン

和歌山大学大学院システム工学研究科の佐々木と言います。自分の研究ではないですが、今回、貧困や不平等などの社会的課題の解決につながるかも?と言われているブロックチェーン技術について紹介します。

ブロックチェーンは、”Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System”と呼ばれる論文で提唱された技術であり、最初は仮想通貨Bitcoinで使われていました[1](著者のサトシ・ナカモトさんの正体は諸説あり)。この技術の特徴として、「強い権限のある管理者不要のままデータを保存し、改ざんが困難」という特徴があります。管理すべきデータをサーバに保存するのではなく、参加しているすべてのPCに保存するため[2]、全員で監視しているイメージです。管理者が不要であるため、手数料が「無料or低い」という点がブロックチェーンによるBitcoinの利点にもなっています。また下記の図(著者が作成)のようにデータを保存しているため、改ざんが困難となっています。

備えあれば憂いなし。

このブロックチェーンですが、仮想通貨以外での使用事例が 増えています。 例えば、地産地消が難しい海外のカカオ農家の方に、日本から直接支援ができるThe Other Barというチョコレートバーがあります[3]。商品を購入すると、そのチョコの材料となったカカオの木の位置や農家に支払われた金額などの生産情報がブロックチェーン上で確認できます。また、消費者が手元のスマホ・PCから直接農家に対価を支払うこともできます[4]。

ブロックチェーンが仮想通貨に使われている技術と聞くと、不安に思う人も居るかもしれませんが、一方でこのようにカカオ農家の支援にも使うことができます。このようにITを極端に不安がらず、知っていけたらと思います。

SDGsSDGs

大学生協連/私たちは持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています

参考文献

 [1]Satoshi Nakamoto,”Bitcoin : A Peer-to-Peer Electronic Cash System”,2019/12/15.

[2]岡嶋裕史、ブロックチェーン~相互不信が実現する新しいセキュリティ~、 p.117~121、株式会社講談社、2019.

 [3]”The Other bar –We Build The New-”,2019/12/15.

 [4]ブロックチェーン活用でカカオ農家を直接支援できるチョコレートバー 「The Other Bar」,IDEAS FOR GOOD,2019/12/15.

発行元

全国大学生協連 院生委員会

次号の発行は4月8日です。「地方における高齢化・過疎化」をお届けします!