「地方における高齢化・過疎化」

全国大学生協連院生委員会  2020.04.08 Vol. 35

地方の問題どう対処する?

九州工業大学大学院機械工学コース修士1年の東です

今回は「住み続けられるまちづくり」について考えてみたいと思います。

現在、都市部に暮らす人はもちろん多いですが、今後も増えていくと予想されています[1]。都市部ではその多くの人が安心安全で快適に暮らせる社会を作るという課題があります。一方、地方では高齢化や過疎化が深刻な問題となっています。

高齢化・過疎化に対抗すべく、「地域活性化」「地方創生」というキーワードはよく耳にしますが、私には地方の一部のみに留まっている取り組みや長く続かないものが多く成功事例があまり無いように感じられます。

特に難しい問題は高齢者に対する移動手段についてではないかと思います。運転免許返納の動きが進んでいる中、新たな公共交通機関を運営するとしても利益が見込めず、民間企業も自治体も取り組みづらい状況にあると思います。ボランティアによる運送という手段も考えられますが、これは持続可能でしょうか?このように公助・共助で解決できないのであれば、支援できないものは仕方なくそのような地域に住むことは自己責任であるという考え方もできます。

地方の問題は簡単に解決できることではありませんが、どこまで共助できるかを考えたり共助しやすい環境を作ったりすることは大切だと思います。協同組合としてもそのような取り組みをしているところがありますが、このように協同の精神は大切になってくるように思います。私たちも何かできることがあるのでしょうか?考えてみましょう。

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参考文献

[1] “EduTown SDGs | 17の目標 11.住み続けられるまちづくり,”

発行元

全国大学生協連 院生委員会

次号の発行は4月15日です。みどりの月間および春季における都市緑化推進運動期間にちなみ、「11,263人の科学者が示す気候の変動の危機」をお届けします!