どう変わった?マイクロプラスチック問題

全国大学生協連院生委員会  2020.08.26 Vol. 38

今日から私たちにできること

山形大学大学院理工学研究科M2の「TBK」です!以前、「海とマイクロプラスチック (Vol.18)」という記事を執筆しましたが、その後、マイクロプラスチック問題がどう変わったのか、今回は取り上げていきたいと思います。

マイクロプラスチック問題とは、数mm以下の大きさのプラスチックゴミ(=マイクロプラスチック)に起因する生態系の乱れや、生物濃縮による動物への悪影響などの問題です。1)具体的には、海洋生物がマイクロプラスチックを間違って食べ、死滅してしまうことや、マイクロプラスチックが吸着した汚染物質の生物濃縮によって、それら生物を食す人間などの動物に悪影響の危険性があることなどを指します。さらに、海洋だけでなく大気中にも大量のマイクロプラスチックが存在するという報告もあります。2)

この問題に対し最近では、「2020年7月1日から始まったレジ袋の有料化」や「紙製のレジ袋・ストローの使用」、「マイボトルの推奨」など、プラスチックゴミを減らすべく、企業を中心に様々な取り組みが行われています。3) 以前の記事では、私たちにできることとして「使い捨てのプラスチック製品を使わない・リサイクルでプラスチックの使用量を減らす・浜辺を清掃してプラスチックゴミの海洋への流出を抑える」の3点を書きましたが、今では社会全体として、この問題に取り組もうと風向きが変わってきています。これまでは、 「安いから」 、「使いやすいから」などの理由で様々な物にプラスチックが使用されてきましたが、今後は地球環境や人、生態系への影響を考慮し、プラスチックを使用する場面が減ってくるかもしれません。

このマイクロプラスチック問題は、私たち大学生・大学院生には大きすぎる問題かもしれません。しかし、人間の行動で生まれた問題であるということは明白であり、私たちがその影響を受けるのも時間の問題かもしれません。これからの時代を生きる私たちだからこそ、この事実を受け入れ、変えられる部分から意識や生活スタイルを見直してみてはいかがでしょうか?「大学へはマイボトルを持って行く」、「マイバッグで買い物をする」、「ゴミはしっかり分別し、ポイ捨てしない」などなど。みんなが少し意識を変えて取り組むだけで、結果は大きく変わってくるはずです!

SDGs SDGs

SDGs SDGs

大学生協は持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています

次号の発行は9月2日です。「『子ども食堂』が生み出すもの」をお届けします!