「生きる力」と私たちの将来

全国大学生協連院生委員会
 2020.09.30 Vol. 43

新しい大学入試?社会変化に対応

北海道大学大学院総合化学院M1の「こーた」です。現在は様々な物質に高温高圧(数100〜1000度、数万気圧)をかけることで、新しい物質を作ろうとしています。今回は自分の専門ではないですが、教員志望ということもあり、教育をテーマに考えてみます。

さて、今年度から「大学入試センター試験」は廃止され、資料の活用や日常に即した題材が多く扱われる「大学入学共通テスト」に変わります。英語の民間試験や国語・数学の記述式問題導入延期が相次いで発表され話題になりましたが、そもそもなぜ入試を変える必要があったのか、少し掘り下げてみます。

結論から言えば、それは「時代の変化」に対応できる人材を育成することを目的としています[1]。知識偏重ではなく、知識をいかに活用できるかを問うことで、これから直面する環境問題等の諸課題や技術発展により、予測不能となっている社会に対応できる力(生きる力)を身につけて大人になって欲しいという想いが込められています[2]
→詳しく知りたい方は、「【総則編】高等学校学習指導要領」等も参考になります。

さて、予測不能な社会をこれから迎えると申し上げましたが、そこに放り出されるのは我々も同様なのです。最近の新型コロナウイルスの感染拡大による影響など、予測不能な社会は他人事ではなく、また遠い将来を指すわけでもないことがわかります。

『ではその社会に向け、自分たちにできることは何でしょうか?』
すぐに答えは出せませんが、そのヒントもこの入試改革などの動きに隠れていると、私は思います。例えば、教育目標の一つに「日常的な出来事から課題を見つけ、教科の見方・考え方を実践に活用できること」が挙げられていますが、それに倣って大学で専門の分野をさらに深め続けている私たちも、その専門の見方や考え方を日常や社会の出来事に活かせないか考えてみることはどうでしょうか。

これは、答えもなければ問いも曖昧な「些事」に思えるかもしれません。ですが予測不能な社会に直面した時、その積み重ねや思考過程が、きっと打開のきっかけとして生きてくるのだと思います。

本記事が、私が今回紹介した内容に限らず、様々な情報を活用しながら、予測不能な社会を考えるきっかけとなれば幸いです。

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参考文献

[1] 「大学入学共通テスト」について:文科省HP (R2.6.5閲覧)
 https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/koudai/
detail/1397733.htm

[2] 「生きる力」保護者用パンフレット:文科省(H22),P7

発行元

全国大学生協連合会 全国院生委員会

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