NPT発効50年、終戦75年

全国大学生協連院生委員会
 2020.11.04 Vol. 48

簡単ではない世界の合意形成

北海道大学大学院農学院M2の「たくちゃん」です。気候変動に適応し、作物安定生産と環境保全を両立する持続可能な農業を研究テーマとしています。

2020年は第2次世界大戦の終戦から75年。そして、1995年から5年に1度開催されている、核不拡散条約(NPT)再検討会議の6回目が4~5月に予定されていました(新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2020年11月時点で2021年8月に延期・開催予定)。

NPTの現状と課題については、長崎大学核兵器廃絶研究センター(RACNA)によるまとめが非常に参考になります。
 https://www.recna.nagasaki-u.ac.jp/
recna/eyes/no18-jp

NPT再検討会議は5年に1度とされていますが、世界での合意形成に向けては一度の会議開催だけでなく、長い時間がかけられていることはご存じでしょうか?今年の再検討会議についても、実は2017年から準備が進められてきました。


※外務省による各委員会の概要と評価1より、筆者作成

前回2015年は参加国による合意文書を採択できず、2010年は核軍縮を一層推進する内容で合意文書を採択したという各会議の結果の違いはありますが、基本的に複数年かけて、次回会議に向けた検討がなされていることは同様です。最終的な採択合意の可否も含め、世界で1つの目標をともに掲げることは簡単なことではないことがうかがえます。

一方で、容易ではないからこそ、長い時間を要してでも合意形成を進める必要があるとも言えます。

戦後○○年というような節目の年に目を向けることはもちろんですが、節目をきっかけに考え続けていくこと、自分たちの考えを社会や世界にも向けて発信していくことができると、よりよい社会をつくることにさらにつながるのではないでしょうか。また、長い時間をかけたからこそ、よりよい世界の実現に前進できる合意がなされることを期待したいですね。

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1)日本国外務省HP 核兵器不拡散条約(NPT)より(’20/5/30 access)
 https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/
kaku/npt/index.html

発行元

全国大学生協連合会 全国院生委員会

次号の発行は未定です。第6弾もお楽しみに!