手話から始める心のバリアフリー

全国大学生協連院生委員会2021.12.08 Vol. 57

見えないバリアの壊し方

富山県立大学大学院工学研究科電子・情報工学専攻のMMです。宇宙で発生するある現象の生成機構解明のための観測ロケットに搭載する機器の開発をしています。

ジャニーズ事務所に所属しているNEWSの小山慶一郎さんが手話を披露[1]しているのを見て手話に興味を持ちました。聴覚障がい者(ろう者)の会話の方法の一つである「手話」について考えます。

手話には3つの種類があります。[2]

1. 日本手話(伝統的手話)
ろう者が伝統的に使ってきた独自の文法を持っている手話

2. 日本語対応手話
日本語通りに手話単語を並べて表す
日本語を母語とする健聴者が使い,ろう者は通常使わない

3.中間型手話
日本手話と日本語対応手話の双方の要素を取り入れた手話

ろう者同士の会話は日本手話でされているので単語を覚えるだけでは読み取れないことも多く,たくさんの勉強が必要です。

ところで,ろう者の悩みは何だと思いますか。意外な悩みとして,「誤解が多い」と答えている方もいます。例えば,「手話で指をさしたら失礼だと言われた」などが挙げられます[3]。健聴者とろう者とのバリアは会話ができないことだけでなく誤解があることだと分かりました。

手話で十分に会話できるようになるには時間がかかりますが,誤解をしないようにろう者のことを知ることはすぐできます。
一つずつバリアを壊し,障がいの有無にかかわらず誰もが共に暮らせる社会を目指したいですね☺

【参考】

[1]Johnny’s official, “Smile Up ! Project 〜「生きろ」〜 小山慶一郎”,
https://www.youtube.com/watch?v=2tP6yYSIv4A

[2]初心者の手話勉強法, “手話の種類とは”,
http://www.syuwawonarau.info/

[3]ALSOC,”手話の必要性と基本的な手話”,
https://www.alsok.co.jp/person/recommend/081/

SDGs SDGs SDGs

大学生協は持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています

発行元

全国大学生協連合会 全国院生委員会

次号の発行は12月15日です。「環境にやさしいプラスチック」をお届けします!