7年ぶりのNPT再検討会議

全国大学生協連院生委員会 2023.03.22 Vol.59

世界の核軍縮のいま

みなさん、こんにちは!
長崎県立大学地域創生研究科M1のあすてぃです。平和都市に関する研究を行っています。

今回は、私が2022年8月に日本生活協同組合連合会が派遣する代表団の一員として参加した「NPT再検討会議」について取り上げます。

NPTとは、「核兵器不拡散条約(Treaty on the Non-Proliferation of Nuclear Weapons)」と言い、核兵器国の増加を防ぐことを主な目的とした条約です(1970年発効)。この条約では、核兵器国に対して、核軍縮のための交渉が義務づけられています。この交渉の成果を確認するために、原則5年ごとにニューヨークの国連本部で検討会議が開催されていますが、2005年、2015年は核兵器国と非核兵器国、双方が合意できずに最終文書が出せないまま閉幕した過去もあります。

また、2020年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2年延期され、2022年に7年ぶりの開催となりました。ロシアのウクライナ侵攻によって全会一致で合意形成できるかが争点となっていましたが、ロシアが合意せず最終文書は出せませんでした。

SDGs
NPT再検討会議が開催された国連本部ビル
(アメリカ・ニューヨーク)

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国連本部ビル内の総会議場

最終文書が今回も採択されなかったことで、NPT体制に揺らぎが見られる結果に終わった7年ぶりのNPT再検討会議。
この結果を真摯に受け止め、核兵器は2度と使ってはいけないという誓いを新たにする必要があります。

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発行元

全国大学生協連合会 全国院生委員会

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