全国大学生協連院生委員会 2025.01.15 Vol.73
読んでいただきありがとうございます。愛媛大学大学院のかいとです!最近、大学院で驚いたことを共有したいと思います。小中学校で行われる避難訓練といえば、校内放送が流れて校庭へ避難するという訓練を思い浮かべませんか?
平成21年施行の学校保健安全法第3条第2項の定めを受け、平成24年に「学校安全の推進に関する計画」が策定され、5年おきに改訂されています。令和4年改訂の第3次計画には、「全ての児童生徒等が、自ら適切に判断し、主体的に行動できるよう、安全に関する資質・能力を身に付けること」と記載されています。正常性バイアスなどの必要な知識を教える実践的な防災教育や避難訓練が求められています。
各大学でも地震を想定した避難訓練が実施されていると思いますが、最新情報を基にした訓練ができていますか?文部科学省「実践的な防災教育の手引き 小学校編」では、余震の発生や停電、悪天候の状況を想定せずに校庭に集合する避難訓練では、現実の大地震に対応できないと明記されています。就職先などでも避難訓練を実施することはあると思います。その際のために、正しい避難訓練について考えてみましょう。手引きに明記されていた一例を紹介します。
★耐震化した校舎をわざわざ出て校庭集合していませんか?
⇒耐震化した学校で崩壊した校舎は過去にありません。急いで校庭に出ようとして、階段での転落や昇降口でのけがのリスクを高めてしまうかもしれません。
★集合までにかかった時間が評価になっていませんか?
⇒場所や状況に応じた身の守り方や繰り返す余震への対応を第一に考えましょう。
今回、読んでみてどのようなことを感じましたか?みなさんも年を重ねるごとに「教える」ことが増えると思います。私は最近、自分の経験だけではなく、最新のことを知ったうえで指導することの大切さを感じています。
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