Campus Life WEB版 会員生協理事長インタビュー
白梅学園生協 安倍 大輔 理事長

生協の意義や役割を伝えて協力を仰ぐことで、
原点に立ち返った自主自立の運営を行う
白梅学園生協は、現在常駐の正規職員のいない中、理事長先生をはじめとする教職員の方々の生協に対する深い理解とご協力で運営を行っています。
経営が厳しいことを学内で共有し、生協存続のために原点に立ち返り、自主自立の運営を進める取り組みについてお話を伺いました。
【参加者】
- 白梅学園生協 理事長 安倍 大輔 先生
- 白梅学園生協(津田塾大学生協兼務) 専務理事 小岩 輝代
【聞き手】
- 全国大学生協連 広報調査部
(以下、敬称を省略させていただきます)
経営改善の要因と現状の課題
聞き手:まず白梅学園生協は、現在非常に経営改善が進んでいると拝察しております。改善が進んでいる主な要因と、まだ課題として残っていることについて、お考えをお聞かせください。
白梅学園生協 理事長
安倍 大輔 先生
白梅学園生協 理事長 安倍 大輔 先生(以下、安倍理事長):要因は当然一つではなく、いくつもあります。一つは大学の職員や教員に生協の現状をお伝えして、それを踏まえていろいろな協力をしていただいたことが大きいです。
私もですが教員に対しては、例えば科研費や個人研究費などで物品を購入する際には、なるべく生協をご利用いただくようお願いしています。学園がアマゾンビジネスと契約しているので、文献購入などはそれを利用すると楽なのですが、生協の経営状態があまりよくないと正直にお伝えした上で、生協を維持するためにも利用していただくようお願いしました。生協の現状を知らない先生方も多く、そんな状況ならばと、うちは単科大学で規模も小さくて教職員同士お互いに顔見知りですので、積極的に研究費や学会の懇親会やゼミの食事会に生協を利用いただきました。
あとは新生活相談会に昨年から本格的に取り組み、その中でパソコンの購入や共済の加入を勧めています。私も教員の立場から具体的なパソコン利用についての話をしたり、学校生活の中でケガや事故があった場合、大学が勧める学研災や学研倍ではフォローできないような部分もあるので、そういうところを丁寧に説明させていただいたことが、パソコン購入や共済加入の伸びにつながっているのかなと思います。
うちは法人として幼稚園と中高大学とあるのですが、私自身が元組合の執行委員長をしていたこともあり、中高の校長先生たちといろいろな会議でお会いする機会に、生協でできることや協力いただけることについてご相談させていただきました。もちろんうまくいかなかった例もありますが、副教材のテキストや教科書以外の教材などで生協を利用していただきました。教職員の方々に生協利用を認知してもらうのと同時に、大学短大が中心の生協ですが実際は高校生も利用してくださるので学園全体への働きかけをしています。生協の購買や学食でのフェアの開催も、事務局長が元々大学にいた方なので高校生を対象とした連絡メールにお知らせを発信していただくなど、規模は小さいですが割と風通しはいいので、そういったところも大きいのかなと思いますね。
聞き手:今のお話の中で、まず生協の経営状況が厳しいということ自体をご存知ない先生が多かったということですね。
安倍理事長:基本的には大学とは別組織ですから。前例がなかったと思いますが、周知のために教授会で時間をいただいて発言させてもらいました。
聞き手:専務にお聞きしますが、生協職員の立場で学園に話をする際に現状の厳しさをお伝えするのは難しいですよね。

白梅学園生協
(津田塾大学生協兼務)
専務理事 小岩 輝代
白梅学園生協(津田塾大学生協兼務)専務理事 小岩 輝代(以下 小岩専務):私の前任者も理事長や学長にお会いできる会議が年に1回あったらしいのですが、そこでは危機感があまり共有されていなかったような気がしております。
安倍先生に理事長になっていただいてから、生協の経営状況と解散の危機を学園に改めて伝えていただきましたし、先生自ら教職員の方々にお手紙を書いて生協利用を訴えてくださいました。本当に一緒にここまで取り組んでいただいたおかげで、350万円もの副教材のご注文をいただくこともできましたし、安倍先生には学園内で生協の認知度を上げていただくことに大きなご尽力をいただき感謝しております。
聞き手:生協の職員側から要望をお願いに行くのはハードルが高いですよね。敷居が高いというか、どこから話を進めたらよいのかというところから始まると思います。
安倍理事長:そこは私自身が組合や学生委員長の活動をしていた延長線上でお願いをしたり、同じ組合の高校の先生に事前に調べてもらったり、そういうネットワークを使いました。大学だから高校だからという隔たりがなくお話ができるのが、ある意味うちの学園の良さだと思います。
対法人にしてもいろいろとお願いしなければならないことはありますが、事務局長も私のことを認知してくださっていますし、理事長や法人としても学生募集やオープンキャンパスの際に生協が果たす役割について理解いただき、維持するために協力できる部分は協力するという姿勢をいただいています。
聞き手:生協の経営が厳しいという話を聞いて先生方が利用を増やしてしてくださるということは、生協を支えようという土壌というか、そのような雰囲気があったのでしょうか。
安倍理事長:先生方は温度差がありますが、例えば私自身は学部も大学院も生協があった大学にいたので、生協の大事さや自分もお世話になったという認識があります。そういう先生方は、やはり生協は大事だと言ってくださいますし、あとはうちの生協を創った先生方がまだおられるので、全体としては生協に対してポジティブというか、協力しなければと思っていただきやすい土壌ではありますね。
聞き手:最初のご質問での要因で言うと、大学と経営の状況を今まで以上に踏み込んで話をしてきたということと、先生もいろいろなネットワークで生協ができることをきちんとお伝えしたということ、これらに対して現場の方も応えてきたということでしょうか。
安倍理事長:うちはそうですね。基本的には協力的な先生方が多いので。
聞き手:その両者の課題という部分に関して、今のところどのようなことがあるとお考えですか。
安倍理事長:うちは小規模校なのに加えて昨今の保育教育系学部の人気低下の影響を受け、学生募集が厳しく、学生数が減るということは日々の出食数や購買の利用者数に直結します。日々の利用を増やすという意味では、学生の絶対数が減ってしまったことが課題です。それは生協の課題というよりは、学園の課題でもあるのですが。
聞き手:生協の課題でもあり、学園の課題でもあります。それに対して生協として何か貢献できるところは、具体的に学園の方とお話している中でございますか。
安倍理事長:具体的な話はないのですが、オープンキャンパスで訪れた高校生の方には学食の利用がすごく好評です。うちは保護者の同伴が多く、保護者からもきちんとした食事がとれることを評価いただき、ホスピタリティとしてありがたいという声をいただいています。
来ていただければ、きちんといい雰囲気で食事ができることを実感してもらえますし、少し改装もしたことで、学生に居場所として使ってもらっています。これからの学生募集という意味では、生協が貢献できることになるかと思います。
聞き手:専務から見て課題はどこにあると思いますか。
小岩専務:先生がおっしゃった通り絶対数が少ないのですが、大学が制度を変えたりして入学者数を集める努力をされているので、この間少し下げ止まっていて生協も大変助かっております。ただその中でこれ以上どう供給を上げていくのか、どこにその大金脈が残っているのか、正直に言うと難しいなと感じています。
本当に日々の利用を着実に伸ばしていくことですが、安倍先生のおかげでパソコンの販売台数が非常に伸びています。私の赴任前の新学期は35台でしたが、安倍先生にご尽力いただいた次の年は69台、今年は78台でした。文系の特に必携ではない私立大学の中で本当に大変なのですが、生協の合格袋には情報系のセンター長の先生にも文章を入れていただきました。その効果も非常に大きいと思いますが、安倍先生が大学生活準備会に毎回足を運んでくださり、こういう授業があるから必ずパソコンが必要だということ、生協で買うことが一番いいとお勧めいただいたことでこの間伸びてきています。
あとは生協加入がまだ100%には至らないという点も課題で、それも先生方に本当にご尽力いただいて、お手紙を合格袋に入れていただけるようになりました。今年はすでに昨年より実数は超えていますので、先生にしていただいたことは確実に数字に結びついております。私自身は更にできることを模索中です。
安倍理事長:あとは生協に加入するメリットが分かりづらいというのがうちは課題で。原理原則で言ったら生協の学食や購買は組合員のためにあって、組合員価格での利用を享受できるところですが、実際は教科書を購入する際の10%オフやポイントの付与くらいしかメリットがないことが正直悩ましいところです。高校も一学年200人程度いますし、高校生にももっと利用してもらいたいこともあり、組合員になって利用してくださいというところの訴えが少し難しいと感じています。
聞き手:生協によっては食堂の利用価格を組合員と一般で差別化するところもありますが、大学の理解を得ることは結構難しいですよね。一方的に決めることはできませんので。
安倍理事長:組合員だからこその何かメリットがあるような、例えば大盛りにする時に少し安くとか、そういう限定の何かですね。

学園との協力関係構築の前進点
聞き手:学園との協力関係を構築する上で、先生の理事長就任後にさまざまな前進点があったかと思います。その内容についてお話いただけますか。小岩専務:先生に就任いただいてからは、先ほど申し上げた通りいろいろな点で前進があって、一番大きいのはやはり学園に経営の厳しさが伝わったこと、その厳しさの中でも実際に一つひとつの供給が先生のおかげで伸びてきているところは本当にありがたく、それが本当にこの前進を支えていると思っています。
学園との関係でもう一つ私が非常に感謝しているのが、正規を0人区にしましたので、本来だと正規職員が担う大学との連絡窓口を先生に担っていただいていることです。申し上げるのも心苦しいのですが、牛乳の賞味期限を間違えて中高の食育の授業で出してしまったという大失態の際も、先生が各方面へのお詫びに同行してくださいました。本来正規職員がすべき大学との対窓口や責任も理事長先生にフォローをいただいており、それが私にとっては大学との協力関係において非常に心強いものとなっています。先生のおかげで運営できていると言っても過言ではないですね。
安倍理事長:私は経営のことはあまりわからないので、売上や人事に関わることは専務理事や店長にお任せして、それ以外で大学とつながりを持つとか、学長や理事長にお話をするとか、自分ができるところをするという感じですね。例えば白梅のお饅頭を作った際に、ロゴの使用やその販売を学長や理事長に相談をして了承をいただくとか、ロゴのデータをもらうとか、色の相談とか、そういった交渉は教員という立場でもあるので自分がするという認識でいます。
聞き手:生協と学園の定期懇談のような場はございますか。
安倍理事長:年1であります。そこで経営報告や大学に協力をお願いしたいこと、従来の協力のお願いもあれば、プラスでお願いしたいことをお話します。新入生の名簿をいただきたいとか、修繕の依頼などはそこでお伝えしている感じですね。
聞き手:それ以外に、頻繁に案件ごとに訪問というのはありますか。
安倍理事長:それはないですね。私はいわゆる執行ではなくただの教員ですし、全体で教員が40人程度なので何かあったら相談に行くという感じです。
聞き手:先生からご覧になって、学園側は生協の存在をどのようにお考えだと思われますか。
安倍理事長:オープンキャンパスや募集の上では大事だし、ここ最近では学生の居場所としても重要視していただいていると思います。学生たちは朝から夕方まで授業があり学内の滞在時間が長いのですが、空き時間に勉強したり友達とおしゃべりしたりする際に過ごす場所が少ないなかで、空いている教室や図書館以外に学食があるということはすごく大事なことで、うちの理事長は元々他大学で理事長をしていたので、大学に生協があることを大学としての付加価値と考えていただいていると思います。
聞き手:確かに私もお昼前の食堂にかなりの学生さんたちがいるのを見ました。時間帯としては珍しいと思ったので、生協職員として学食が学生の居場所になっているのは嬉しいですね。

安倍理事長:一方で昨年までの課題として、滞在する上で多少の利用をしていただき、お昼の混雑時には席を譲り合ってもらわなければ、利用できない学生も一定数いました。うちは単身よりグループでの利用が多いので、今回の改装で2人席を増やし荷物をかけられるようにして、学生たちの居場所も大切にしつつ、一方で回転も良くすることを目指しています。
小岩専務:改装当初の計画はもっと大きなテーブルの設置で座席数も少なかったのですが、改装時に生協にも意見を聞いていただけたので、2人席を増やし座席を増やす等の生協案も取り入れていただいた形になりました。それも安倍先生が学長先生に「改装に際して生協の意見も聞いてもらえませんか」とお声がけをいただいたおかげで、会議の場に生協案をお持ちして修正していただけました。
経営課題への向き合い方
聞き手:経営課題に向き合うために、運営面で理事長として心がけていることはございますか。安倍理事長:僕自身はパートさんやスタッフの方との会議で経営の話をすることが多いですね。そしてその会議が出来ること自体が、すごく大切だと思っています。生協の仕組みにおいては、直接学生と接しているパートさんの役割がとても大きいと思っていて、一方で経営難から土曜日の営業を中止したり、パートさんの出勤を調整してもらったり、協力していただく部分もありますので、適切な賃金をお支払いし過度な負担を強いることのないよう、理事会運営で上手に調整していかなければいけないと個人的には考えています。
小岩専務:職場会議としては月に1度、運営委員会という形で、パートリーダーさんと理事長先生と私たち支援生協とで毎月開催しています。0人化するときに、そういう会議形態を持ったらよいのではないかと連帯からアドバイスがあったので、先生にお願いをしたら快諾いただきました。現場のパートさんが直接理事長先生とお話をする機会を持ち、生協の現状や現場で困っていることを言えるということは本当にすごいことだと思っています。先生からは大学の情勢や実習の有無など、現場が知りたい大学情報を教えていただけるので、毎回本当に意義のある会議になっています。
聞き手:パートリーダーの方から要望や意見があった中で、先生が印象に残っているものはございますか。
安倍理事長:フェアの開催時期を決めるのに、卒論や試験の日程を事前にお伝えできたことですかね。
逆に、うちのゼミ生がスポーツ系のサークル活動をしており、スポーツドリンクがあるとありがたいと言っているとか、こちらからの要望をお伝えすることもあります。うちの中高一貫部で鉄道模型デザイン班があるのですが、昨年世界大会で1位を受賞してニュースになったので、それに合わせたフェアをやってみないかとお願いすることもありました。
また、私もよく購買を利用するので、こういう値札が見やすいとか、割引価格が分かるとありがたいとか、そんな話もしますね。
小岩専務:書籍のメンテナンスに時間とお金がかかるので、定番を抜いて広くすると平台が空いてしまった時も運営委員会で相談をしたら、先生に企画展をしたらいいのではないかと言っていただいて、先生が顧問をされている写真部の写真展をそこで開催しました。すごく素敵な写真展になり、ガランとした殺風景な場所を学生の活動の場に変えていただきましたし、さきほどの鉄道模型デザイン班が世界一を受賞したことも先生に教えていただき、大会がドイツのシュツットガルトで開催されたこともあり、ポテトフライをセールにしようといって、パートさんが喜んでフライ作業をしてくれました。これらもそういう会議があってこそのことだと思っています。
0人区化の中で、全体職員会議に先生も来てお話をしていただけるというのは非常に心強く、生協全体の活動の随所に先生のお姿があり、白梅学園生協理事会として先生が関わってくださることをパートさんに示すことができるのは、非常に大きなことだと思っております。
安倍理事長:毎年学生に学生生活のアンケートを行うのですが、その内容は授業や図書館や生協に関するもので、学生は生協のスタッフの方と接して、そこでいい対応をしてもらえると「生協っていいな」と思います。なので、なるべくスタッフの方には気持ちよく働いてもらいたいし、学生と楽しく接していただきながら白梅の雰囲気を作ってもらいたいので、こちらもいろいろと意見を聞くことは大事だと思っています。どの程度できているかわかりませんが、そこはなるべく努力したいですね。
小岩専務:理事会の中で最初に経営危機のお話をさせていただいた時に、理事長先生に事前にご相談をして、学生も含めた教職員の理事会の中でどのように合意を取っていくのかをご相談させていただきました。ちょうど私が着任してすぐで、秋には正規職員を抜くという決断をするときにも、丁寧に理事会で議論をしていただいて、最終的には理事会の皆さんに納得をしていただけたのと、その中でどうしたら生協が使ってもらえるかという話を全員でしたことがすごく記憶に残っていまして。一人ひとりで利用を増やしていこうと、理事の先生は「ゼミ生に声をかけよう」とか、学生は「ゼミの中で生協の経営が厳しいからお昼ご飯を食べに行こうよと言います」とか、あの時は本当に先生に議論を作っていただいたと感謝しています。
安倍理事長:今回の総代会の人数集めも先生方に担当する授業での配布をお願いしたり、プラムという生協の学生サークルも入学式のオリエンテーションにぜひ参加してくださいという話をしてもらえるので、そういう意味では本当に先生方が皆さん生協を受け入れてくれているのでありがたいですよね。
小岩専務:総代会の人数集めも以前は常駐の職員が食堂に立って声をかけていたと聞いていますが、その常駐職員がいなくなったため理事会でご協力をお願いしたところ、先生方が自分の授業で話してくださったり、学生もクラスラインで声をかけてくれたり、昨年はほぼ私たち職員は何もせずに総代が集まりました。職員が奔走するのではなく教職員理事が自ら学生の理事を集めるという、本当に生協の根源のような役割をしていただいています。
聞き手:成立させなければならないので、生協職員がいるとそこを請け負いがちですよね。本来は理事会が総代会を運営するということになっていて、理事の皆さんが総代の皆さんに呼びかけるというのは、生協の民主制の根幹の部分ですよね。ですが実際にできているところはすごく少ないのではないかと思います。
安倍理事長:一方で教員という立場上、総代を集める際に強制的だと感じさせることがないよう努めています。生協は自主的な活動の上に成り立ち、高校時の生徒総会のように総代会がないと成立しないということは必ず言うようにしています。説明せずにお願いしても学生は引き受けてくれると思いますが、やはりきちんと意義は伝えて先生方にもそこは共有いただき、あくまでも自主自立で運営しその延長であることを伝えるようにしています。
聞き手:生協の経営が厳しいことに対して、生協の原点に立ち返って運営することを徹底するという、強い教訓というか学ぶべき部分をお聞きしていて感じました。
安倍理事長:私自身学部は埼玉大学で修士は一橋大学で、学部の時は学生が運営する自治寮に住んでいましたし、一橋大学では社会学研究科でスポーツ社会学を専攻分野としており、自主的な民間のスポーツ運動などの研究でしたので、自治の在り方や学生主体、教職員主体ということの大切さは学んで育ってきていることにもよりますね。
聞き手:どんな生協も出発点はそこから始まっているはずですが、経営を続けていくために生協の職員を専従という形で雇い、すると今度は逆にその生協の職員も生活のために仕事になってしまう。だんだん自治の部分が形骸化してくるというか、形式になってしまう部分もあるだろうと思います。ですが厳しい状況下でもう一度スタート地点に立ち返ることができるのも、その生協の強さの部分だと思うんですよね。
安倍理事長:やはり何かあった時に大切な組織でもあるし、学生の健康な生活を支える上でも生協が存在するということを学生たちにもうまく伝えられればと思っています。
今後の生協運営の展望
聞き手:それでは最後になりますが、全国の大学生協関係者にメッセージをお願いします。安倍理事長:最近SNSで進学の際のパソコン購入が少し話題になりましたが、生協で買うのと一般の店舗で買うのとどちらがいいのか、大学の教職員のコメントで「4年間保証があり、壊れた時にすぐ対応してくれるから生協はいいよ、少し価格が高いかもしれないけど」とあり、やはり生協の良さやメリットは発信することで学生や保護者に理解してもらえて、生協を身近に感じてもらえるのではないかと思いました。
うちは本当にいろいろな方に協力していただけたことが大きいので、逆に協力が得られればいろいろな課題は少しずつ解決する方向に向かうのではないでしょうか。自分は理事長という立場ですけど、自分だけで問題を解決することは絶対に無理なので、やはりいろいろな方の協力を得ることで乗り越えられる課題は多いと思います。生協の意義や役割を伝えつつ、生協の現状も皆さんに知っていただけるようにしたいですね。

2026年4月20日 白梅学園にて

安倍 大輔 理事長
白梅学園大学 子ども学部 准教授
専攻分野
スポーツ社会学(子どもと地域スポーツ、運動部活動、体育・スポーツ政策)
社会学修士
埼玉大学教養学部 卒業
一橋大学 大学院社会学研究科 博士課程 単位取得満期退学
所属学会・社会的活動
日本体育・スポーツ健康学会、日本スポーツ社会学会、日本部活動学会