Book Best 10

今年の就活は短期決戦？就職書は4月に入った途端に鈍化。法律学小辞典は久々の改訂で良く動いています。
先月10位の「大学4年間の経済学〜」は、4位に躍進。公務員試験が間近に迫り、関連書が動いています。

5位と8位はロングセラーになっていますが、新書のトップは3位の『研究不正』となりました。
上位を新刊がしめる中、昨年刊行の『大学4年間の経済学〜』が、新学期のおすすめで展開したところ見事ランクインしました。

3位の「科学社会学の理論」の著者は東大の先生ですが、他店舗でも好評です。
4位の「学振申請書の書き方とコツ」は初速も良く売り切れが一時期発生しました。羊土社の「科研費獲得の方法とコツ」とあわせてロング化しそうです。
5位の「メカ屋のための脳科学入門」は機械系の棚はもちろん、生物の棚でも動いています。

1位の「思考の整理学」。刊行されて30年ほどになる書籍ですが、毎年この時期に必ずランクインします。
特に新入生の購入が多く、学生が大学生活を送る上での必読書として位置づけられています。

新年度スタートです。やはりロングセラーの自己啓発本が売れています。
そして小説よりもレポートの書き方などの実用書、学習参考書が上位にランクインしています。

3.TOEICが新形式問題になったことを受け、新形式対応の問題集が売れています。
新学期の理系店舗では新入生が演習書を購入2.6.と上位にランクイン。
4は名大の山岡先生の著書。いつ起きてもおかしくない南海トラフ地震について多くの人に知って欲しいとの思いで読みやすい新書で刊行されました。
5は院生はじめ研究者に必須の1冊。
6.8も理系店ならではのラインナップ。
9.10でロングセラーの小説が登場。
勉強もエンタメも好きな名大生が購入したベスト10です。

毎年、この時期になると上位に食い込む『思考の整理学』が2位。
入学、進級の時期は、いつも以上にモチベーションUPするためか、スキルハウツー本のランクインが目立ちます。

今年、新たに第5版が刊行された「法律学小辞典」が良く動きました。
日商簿記の対策本が上位にランクインしたり、TOEICやTOEFLの対策本が多くランクインするなど、新学期から資格試験に挑戦する学生さんが多くいることが感じられました。
ランクインしなかったものの、映画化された「世界から猫が消えたなら」、本屋大賞に輝いた「羊と鋼の森」の話題の本が良く動きましたし、「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」は今だ根強い人気を博しています。

4月新学期の定番本が上位を占めています。
「大学生のためのレポート・論文術」や「理科系の作文技術」などやっぱりレポート系は新入生に強いニーズがあります。
それにしても「思考の整理学」のしぶとさには脱帽です。

今月は新書ベスト。然したる話題の本もない春でした。雑誌の厳しい状況はご存じの通りですが
文庫も著名な作家でもなかなか飛ぶように売れる状況にないです。