Book Best 10 2019年9月

１位、２位は六法の最新版がランクインしています。新版が出ると後期の始まりを感じます。
３位には前月・前々月に続き『北海道大学もうひとつのキャンパスマップ』がランクインしました。
当店で１００冊を超える大ベストセラーです。
５位、９位、１０位と人文系の学術専門書がランクインしているところを見ると、
９月は夏休み期間中だったこともあり、学生向けというよりは教員や研究者向けのタイトルが多く売れた印象です。

4位の「アイネクライネナハトムジーク」は、地元、仙台が舞台の映画化で売上が伸びました。
9位の「アルコールと〜」は、7月刊行ですがじわじわと伸びてきております。

２位の『本当は、ずっと愚かで、はるかに使えるＡＩ』は前人工知能学会会長の山田誠二氏によるAIが浸透した未来社会を予測する読み物。
３位の『女性のいない民主主義』は「そもそも女性が極端に少ない日本の政治は、民主主義と呼べるのか」との問いから、実は男性にとって重要な問題を扱う「男性の政治学」に過ぎない日本の政治からの脱却を模索した一冊。
発売以来コンスタントに購入いただいている８位の『事例でわかる伝聞法則』は司法試験「刑事訴訟法」頻出論点である「伝聞法則」を実務経験のない受験生に実務感覚を疑似体験できる事例問題や過去問を使って理解へと導く演習書です。

夏休みも終了し、いよいよ秋学期がスタートしました！
公務員試験本がランクインし、試験勉強へ本腰を入れる学生が増えています。

９位の「承認をめぐる病」は春からずっと根強く人気です。新学期が始まったので、引き続き売り伸ばしていきたいと思います。
今月は、検定対策本が好調でした。特にフランス語検定用のテキストを選びにご来店される方が多く見られました。

店舗改装のため利用環境が良くなかったです。5.は研究者としての将来という関心の高さからロングで売れ続けています。

京都大学客員准教授瀧本哲史先生の突然の訃報には驚きを隠せません。
しかし、瀧本先生が残した本はこれからも若者たちに大きな影響を与え続け、生き続けていくのでしょう。多くの名著をありがとうございました。

『ポケット六法』とデイリー六法でワンツーフィニッシュでした。
『同志社大学ｂｙ　ＡＥＲＡ』が7月・2位、8月・1位、9月・3位と上位をキープ。
『菅原道真』、『行動経済学の使い方』など今後スタンダードになりそうな新書が9位、10位にランクインです。

試される民主主義　上・下　巻（岩波書店）が好調です。面陳列を続けて様子を見ます。 引き続き伝聞法則に関する本も好調。９月中頃に発売された「「私」は脳ではない」にも期待したい。

夏期休暇期間中の傾向？
理系専門書新刊2点、科研費関係。
独ソ戦は、歴史の新しい視点冒頭に地理的な範囲を日本に置き換えスケールがわかる