Book Best 10 2021年6月

多くの新書がランクインしました。専門書の登竜門としての新書が多く売れることはいいことですね。
1位の『「自由」の危機』は学問を越えた様々な専門家が「自由」という壮大なテーマについて論じています。
昨年あまり動きがなかったTOEIC対策本や一般就職書も動き始めていることに少しだけ「日常」を感じています。

文庫・新書が、1位から3位までと、全体でも7冊入っております。6位の【人新世の「資本論」】は、2020/9刊行ですが、売上が続いております。

コロナ感染拡大後、東大生協としては初となるトークイベントを宇野重規先生にお願いして6月26日（土）にオンラインで実施し、このイベントのテーマとした『民主主義とは何か』が1位を獲得しました。

就職関連の書籍が今月も上位にランクインしております。『実力も運のうち能力主義は正義か？』が今月はランクインしました。
『アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した』は政治経済学部の先生が講義でおすすめした本です。再びランクインしました。

就職活動が本格化してきています。ランキング、1，2，3位が先月と変わらず、あわせて７点が就活関連書です。
6位の『日本“式”経営の逆襲』は慶應義塾大学商学部の先生の著書です。

先月の予想が当たり、培風館の「流体力学」が1位です！学生さんから「友達にも教えたいんだけど、在庫ってまだまだありますか？」という質問をよく頂きました。
在庫はたくさんございますので、ご検討の上ご購入くださいませ。

6ヶ月連続トップの『人新世の「資本論」』の勢いが止まりません。
「華氏４５１度」は、NHKの「100分 de 名著」の影響でしょう。
「プルタルコス英雄伝　６」は最終巻ということもあり、堅実に売れています。

新書のロングセラーと新刊とがそれぞれランクインした月になりました。
6位『人新世の「資本論」』、10位『ケーキの切れない非行少年たち』：刊行以来のロングセラーです。『ケーキの切れない非行少年たち』は続刊の『どうしても頑張れない人たち』の影響か、再ランクインです。
9位『イギリス1960年代』、10位『「自由」の危機』：それぞれ新刊のランクインです。『イギリス1960年代』は60年代のポップカルチャーと80年代の新自由主義との関連を問います。『「自由」の危機』は藤原辰史先生をはじめ、豪華執筆陣による論考集です。

先月に引き続き文庫・新書がよく売れていて3～4冊まとめて買われる方が多く見受けられました。
テレビでも取り上げられた『スマホ脳』がよく売れています。6月に入り学生の来店数も増え今後に期待。

語学関係と、理系参考書が昨年と違い売れている。
その中で共立の「ニホユウム」は発見者の森田先生の影響か？
数研強し、全体ではマセマ（一部教科書）だが、使い慣れたチャート式。

混合エネルギーが正の場合には，エネルギー的には各成分に分離しているほうが有利であり、
エントロピー的には混合を促進させるという相反する効果の競争となる。各成分に分離する現象を相分離という。
その逆は混合溶液や合金をつくることになる。
出典　ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典