Book Best 10 2021年12月

第1位は北大水産科学研究院・佐々木先生の著書。漁業から日中台の国際紛争の現実が見える！
第2位はTOEIC対策本でも定番中の定番「出る単特急金のフレーズ」。就活スタート直前のこの時期も例年好評です。

11月、12月の新刊でのランキングとなりました。文庫・新書が半分の5点入っております。

國分先生の著書「言語が消滅する前に」「暇と退屈の倫理学」ともにランキング入りしました。4位の社会学（岩波書店）も好評です。
このシリーズ　ソーシャル・サイエンスは経済学、社会学、政治学など社会科学において、研究の最前線に立つ気鋭の研究者たちによる書下ろし。
先生や研究室の方にもシリーズを通してご購入頂いており、注目度の高さが伺えます。

ひつじ書房から刊行された『文学理論入門』が好調です。早稲田の教員弓削先生による『初めての西洋ジェンダー史』もランクインしました。
また、「どれもこれも気に入らなかった人が最終的に手に取るしかないマガジン」がコンセプトの『imaginary』もランクインしました。

11月になり対面授業などの際に立ち寄って下さる学生の方も増えてきました。
『政治学と因果推論』（岩波書店）は注目の1冊。学生から先生まで幅広くいろいろなジャンルの方におすすめです。
『文系研究者になる』（研究社）は研究人生を歩むためのガイドブック。特に院生の方に購入いただいています。

10位『ワインバーグ量子力学講義　下』は店頭に2冊入荷、1日で売れてしまいました。
しかし在庫確保が遅れ、需要があるのに売り伸ばせず。1月にもランクインを期待しております！

文庫・新書の新刊中心になりました。
年末に出版された「暇と退屈の倫理学」が出し好調です。
唯一の専門書「入門現代の量子力学」はロングで動いています。

5位『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』：2021年、当店で最も売れた文庫本がこちらでした。
6位『ジョン・ロールズ』：マイケル・サンデルの著作などで関心が高まっていたのでしょうか。ロールズの主著『政治的リベラリズム』は2022年1月に刊行予定です。
9位『カール・マルクス『資本論』』：「100分de名著」再放送によりランクイン。同じ著者の、斎藤幸平『人新世の「資本論」』は2021年当店で最も売れた新書本でした。
9位『暇と退屈の倫理学』：当店のロングセラーが文庫化でランクインです。息長く読まれる本になりそうです。

今月は外国歴史の新書がよく売れました。
そんな中、1年以上前に発売の『独学大全』がこの1年コンスタントに売れていて今回ランクインとなりました。

「新元素ニホニウムはいかにして創られたか」の著者は、理学部の森田先生が兼任する理化学研究所の同僚。
12月らしくない売れ方（語学関係や文庫が売れなかった）。