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2026年1月の本棚から

光文社/定価2,145円(税込)
ISBN:9784334108243
死刑判決から50年――過酷な獄中生活を生き抜き、正しい判決を求めて闘った男の壮絶な一生。 昭和史に埋もれた冤罪事件が、令和の日本に正義を鋭く問いかける。 1913年、硝子職人の岩田は、身に覚えのない強盗殺人の罪で突然逮捕された。待っていたのは21年以上に亘る獄中生活。出所後も殺人犯の汚名がつきまとうが、岩田は最後まで希望を捨てなかった――。 警察の拷問、不正な裁判。国家によって人生を破壊された男が、たった一人で反旗を翻す。日本司法史上、前代未聞の再審無罪を勝ち取った不屈の魂、その闘いのすべて。
一貫して「無罪」を主張し、司法と闘い続けた岩田松之助。
時代が移り、証拠も証人も失われていくなかで、それでも決して諦めなかった彼の姿に胸を打たれました。
もし自分だったら、とっくに心が折れていたかもしれません。
岩田の執念に引き込まれ、彼と彼を支える人々に一喜一憂しながら、息を詰めるように一気に読み切りました。
理不尽のなかでも信念を手放さなかった人間の強さが、静かに胸に残る一冊です。 (大)
『モンテ・クリスト伯』
アレクサンドル・デュマ<前山 悠=訳>
光文社古典新訳文庫

【1】将来を嘱望された若き船乗りエドモン・ダンテスは、美しいメルセデスとの結婚の直前、嫉妬した同僚の謀略に遭って逮捕される。海に浮かぶ島の監獄で、14年にわたる壮絶な禁錮生活を強いられるが、ある日、他の囚人が壁を削る音に気づき……。文豪の心躍る代表作を、鮮烈な新訳で。
【2】密輸船の乗組員となったダンテスは、モンテ゠クリスト島に上陸し、ファリア神父の言葉どおり莫大な財宝を発見する。それから9年後、「モンテ゠クリスト伯」を名乗る富豪が、イタリア旅行中の若い二人のフランス貴族に接触し、次々と寛大な申し出をする……。復讐の序章となる「ローマ編」。
各巻には作家や作品の周辺情報などを紹介する「読書ガイド」を収録。
『モンテ=クリスト伯』は、激動の時代を生きるフランスを舞台にした、壮大な復讐の物語です。
先に紹介した『巌窟の王』とも、どこか通じ合うものを感じる人がいるかもしれません。
本作は2028年まで、全6巻で刊行が続く予定。
前山悠さんによる、読みやすくみずみずしい翻訳も魅力です。
さらに、光文社古典新訳文庫おなじみの「登場人物しおり」付きなので、登場人物が多くても安心して読み進められます。(大)
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