「読書の楽しさを伝えたい」の想いを伝えて17年を迎えた読書マラソン・コメント大賞。
インターネット応募で68大学 505作品の応募をいただきました。
ここに、栄えある入賞作を発表いたします。
この度は、本好き冥利に尽きる素晴らしい賞をありがとうございます。良いコメントの定義は様々だと思いますが、その一つに選んでいただけたことを大変光栄に思います。昨年銅賞をいただけたことを励みに今年も応募したのですが、まさか金賞をいただけるとは思ってもみませんでした。継続は力なり、そして、多くの素敵な本やコメントに出会わせてくれる『読書のいずみ』に感謝したいです。
また、大好きな『推し、燃ゆ』で受賞できたことも、嬉しく思っております、このコメントが本と人の素敵な出会いのきっかけとなってくれることを願います。
この度は、このような光栄な賞をいただき、大変嬉しく思います。他の人のコメントを読むことは、今まで知らなかった本と出会うチャンスだと思います。私のコメントが誰かがこの小説を手に取るきっかけになれば嬉しいです。
今回銀賞を受賞することができ、光栄に思っています。コメントを書くことを通して、自分が読んだ本との関係がさらに深まったように思います。これからもたくさん本を読み、コメントを書いてゆきたいです。
友人の紹介でこの本を手にしました。その友人はいつもいろんな刺激をくれるので感謝しています。この本は大学という私たちにとって身近な場所で起きてきたことが取り上げられており、自分事につなげやすいのではないかと思います。身の回りのジェンダーについて考えるきっかけとして、多くの方に読んでいただきたいです。
この度はこのような賞を頂き、とても光栄です。ありがとうございます。本を読むことはずっと好きですが、最近は時間がないことを言い訳に読む機会が減っていました。自分は教員になる予定なので、子どもたちに読書の楽しさを教えながら、自分も読書を続けていきたいです。
畑中 華衣さん
(明治学院大学)
『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』
大前粟生/
河出書房新社
畑中 華衣さん(明治学院大学)
光栄です、とても素敵な小説なので、自分のコメントをきっかけにこの作品に出合う人が一人でもいたら嬉しいです。
永江 朗
(フリーライター)
2年連続でコロナ禍のなかでの読書マラソンとなってしまいました。開催を危ぶむ声もありましたが、多くの学生に参加していただけました。ありがとうございます。厳しい状況のなかでも本を読もう、書物に向き合おうという皆さんに頭が下がります。
コロナ禍がつづくなか、勉強もサークル活動も思うようにはできない。高校生のころ思い描いていた学園生活とはまるで違うことに戸惑い、うまく消化できない学生も多いことでしょう。そうした不安への解答を書物の中に見つけよう、あるいは手がかりを探そうという姿勢が、コメントからも読み取れます。
ここに描かれているのは私だ。これは私のために書かれた本だ。そうしたコメントがたくさんありました。まるで書物と直につながるような感覚は、まさに読書の醍醐味です。そのような瞬間を持てたことを祝福します。
また、書かれていることを鵜呑みにするのではなく、いちど咀嚼したうえで自分の尺度で再検討し、評価しようとする態度も感じました。読む力のある学生が多いのでしょう。
これまで以上に難しい選考でした。優秀なコメントが多く、甲乙つけがたかったのです。選考委員はみな悩みながら迷いながら票を投じ、ディスカッションしました。別の人が選考にあたれば、違う結果になったでしょう。
わたしは社会人を対象にした講座で書評の指導をすることもあるのですが、文章については学生の皆さんの方がうまいなと感じます。物心ついたときからデジタル機器に囲まれ、日頃からSNS等で発信することに慣れているからでしょうか。短い文章で自分が感じたことや考えたことを表現し、なおかつそれを見知らぬ第三者に届けようという積極的な気持ちが伝わってきます。読む力だけでなく、伝える力もある。
オミクロン株が猛威をふるうさなかに本稿を書いています。パンデミックの終息はいまだ見えません。書物に学び、未来を切り開いていく学生の皆さんに期待します。