生協職員からの新刊お奨めの本紹介

『だから日本はズレている』古市憲寿 新潮社

著者:古市憲寿
出版社:新潮社

私が本を読むようになったのは、大学3年の秋頃からでした。

きっかけは「ケネディからの伝言」(落合信彦|集英社 ※現:小学館より刊行)という本で、筆者が支援しながらアメリカで体感した故・ケネディ大統領の行動とスピーチについて語られた本でした。覚悟と責任を持って世界を背負い、スピーチと行動で困難を乗り越えたケネディに感銘を受け、言葉の持つ力を実感しました。

それからは世の中をもっと知りたいと思い、新書を読み始めるようになりました。本のタイトルを眺めていると自分の無知を思い知らされ、悔しい気持ちになりました。疑問や興味をもった本はとにかく購入し、片っ端から読むように意識し、習慣になっていきました。

新書は、立場や意見に多少の偏りはありますが、その分野に長けている著者が懸命に蓄えた知識・経験からまとめ上げた内容を、たった千円ほどで学ぶことができるとってもよい「テキスト」だと思います。自らの教養を磨くために、ぜひ一度、新書コーナーの前に立ってタイトルを眺めてみてください。

私が今年の新刊でオススメしたい本は、「だから日本はズレている」(古市憲寿|新潮社)です。29歳の東大大学院博士課程在籍に在籍する社会学者の筆者は、「若者としての意見を聞かせてください」「最近の若い世代は、どう考えているのか」と行く先々で質問を受けるそうです。

「強いリーダーが必要だ」と唱えるだけで、自分では動きださない人たち。
憲法草案や道徳教育にJ-POPのようなポエムを混入させるセンスの悪さ。
「若手社員の力に期待する」と言いながら、若手には何の権限も与えない企業。


神戸大学生活協同組合
学生会館店
北橋 達也

社会から若者に対して発せられる、安っぽくてありふれた正義っぽい言葉たち。これらに対して真っ直ぐ向き合った上で、客観的なツッコミをナナメから入れる、そんな文章の展開おかげでスラスラ読みきることができました。社会に目を向ける際に、ぜひ一度読んでいただきたい一冊です。