本を読むことに苦手意識を持っている学生さんにも読んで頂けるような、そんな学生さんにこそおすすめしたい!と思う本ってないかなと、日々思いながら仕事をしています。
そんな中で目に入ったのが、『読書のチカラ』。「どんな本を読むかで人生は決まる」という帯にビビッと来たのと、巻末の「外れなし!文庫タイトル300選」に惹かれました。1冊の本を買っただけで、たくさんのおもしろい本の情報を得られるのは素敵だと思ったからです。
お手に取って頂けるのなら、真っ先に巻末のリストに少し目を通してみてください。おそらく率直な感想は「うーん、タイトルがちょっと堅そうなものが多くて難しそう。自分にはいまいちだったかな…。」となるはず。でもここで本を閉じないで!巻頭から読んでみてください。
前半は、本書での「読書」とは、自分を鍛え、精神を豊かにするためのもの(こと)であり、「読書」の大切さと、そもそもなぜ「読書」をすることをおすすめするのかということが、丁寧に語られています。大学教授でもあり、テレビにも多数ご出演されている齋藤孝さんの著書ですので、わかりやすく説得力がある文章でぐいぐい読めてしまいます。
横浜国立大学生協 大学会館 購買書籍部 久野 奈歩
後半は、「読書」の仕方や活用の仕方が載っており、それに伴って、たくさんのおすすめ本が紹介されています。タイトルは難しそうなものでも、その本の紹介文を読んだら「自分でも読めるかも」と思うような気になる作品ばかりです。
この後半に関しては、ちょっとでも気になった本があったら、そこにぜひ付箋を貼って欲しいです。読み終わって本を閉じた時、付箋でいっぱいになっていて、読書嫌いの自分でもこんなに読みたいと思える本があったのか、という驚きと、最初に見た「お堅そうな本のリスト」に載っていた書籍たちにもたくさんの付箋がついていることに、二重で驚いて頂けるはずです。