生協職員からの新刊お奨めの本紹介

「悩める人、いらっしゃい 〜 内田樹の生存戦略」内田樹 自由国民社

表紙

著者:内田樹
自由国民社

「参議院選挙の投票前にこの本を読んどくんだったー!」
この本を読み始めて思った、率直な感想です。
皆さん、選挙権年齢が18歳以上に引き下げられた今回の参議院選挙、投票に行きましたか?メディアでは、18歳を迎えた高校生の話題は頻繁に取り上げられていましたが、同じく初めて選挙権を持った19歳、20歳の大学生の話題はあまり見かけませんでしたね。 正直言って、私自身も深くこの国の現状、行く末を考えて投票したとは言い難いのですが、選挙速報で突如として「改憲が現実味を帯びてきた」なんて言われると、そんな選挙だったっけ!?と、少し裏切られた気分になりました。

内田先生は言っています。
「この国はいったいどうなってしまうんでしょう、誰かなんとかしてください」という言い方はやめましょう。それは自分で考えないとね。
…はい、すみません。私が勉強不足でした。この本には、先生の安倍政権に対する独特の視点と論理があり、説得力があって刺激的でした。選挙前に真面目に読んでなかったことを大いに後悔しました。

この本は、内田先生がある雑誌の読者からのお悩み・質問に答えていく連載コーナーを書籍にまとめたものです。先生は現職の大学教授でもあるので、大学生に対する視座にも、現場に即したリアリティがふんだんに現れています。学生の皆さんにとってはなかなかチクチク・ヒリヒリくるであろうことを仰っています。

Q:就職活動中なのですが「何やっとけばいいんですか?」

A: … 気になりますよね、答えはぜひ本書の18ページをお読みください。


金沢大学生協 大学会館購買  店長 杉本恭子

全編がQ&A形式で書かれているので、気になったところだけちょこちょこっとだけでも読めます。でも読み進めていく内に、先生の少し皮肉めいた、軽快な論調に「イタ気持ち良さ」を感じてきて、これが結構クセになってきます。ぜひ、この夏休みに読んでみることをおススメします。自分の進路や周りの環境、世界に対する見方が少し変わるかもしれませんよ。