『エリート』や『超一流』の仕事術をまとめた書籍は数多くありますが、この本は巷に溢れるビジネス書とは少し違います。
著者が、世界中のトップクラスのビジネスパーソンから怒られたこと、優秀な同僚や部下から学んだ内容がまとめられています。
仕事を行う上で、全ての失敗を回避する事は出来ませんし、指摘を受ける事は必ずあります。厳しい叱責やクレームを受ける事もあるかと思います。
重要な事は、ミスや指摘をどう今後に活かしていくのか。どの様にして仕事の質を向上させていくのかという事でしょうか。
一流といわれる人ほど、驚くほどに仕事の基本や細かな部分を大事にしている事がわかります。
例えば、『いまできる仕事はすぐ片づける』、『メールはすぐに返信する』、『整理整頓』、『資料はわかりやすく、シンプルに』、『相手に合わせた提案』…等。分かっていても、なかなか出来ないのですが、その様な基本がより良い仕事を行う上で特に重要であると改めて感じさせられます。
通常の仕事をやりきる事が前提になるかと思いますが、更に良い仕事を目指すのであれば、自分の強みを知り、組織として目指すべき方向性を理解して、どの様に貢献できるのかも考えなければなりません。
自分が得意なこと、やりたいことを明確にして、それをどの様にして仕事として成立させるか。主体的に考えて仕事を発掘する。そして発掘した仕事は、次のチャンスは無いという気持ちで最後までやり抜く…等。面白い仕事、やりたい仕事は上から降ってくることはありませんので、その様な姿勢が必要であると思います。
愛媛大学生協
生協ショップひめか
(城北ショップ)
書籍担当 高野将宏
仕事の基本、心構えから将来的な自己実現まで幅広く書かれており、非常に充実した内容となっています。
現在、仕事をされている方、これから社会人になる大学生の皆さんに是非、お読み頂きたい本です。