読書はした方がいいと分かっていても、どんな本を読もうか・・・膨大にある書籍の中から探すことは大変と思っている人もいるのではないでしょうか。私は何か本を読もうと思って探している時は本の帯で選ぶことが多いです。今回紹介する本には帯に「4回泣けます」につられて読み始めました。
「コーヒーが冷めないうちに」は、ある席に座ると自分の望んだ過去に戻ることのできる喫茶店が舞台になっているお話です。「過去に戻ることができるけれど、過去を変えることはできない。」こんなルールのもとで起こる4つの物語が描かれています。
本を読み終えて2つ感じたことがありました。1つ目は、この喫茶店で変えられるものは「過去の自分」ではなく、「これからの自分」だと感じました。きっと多くの人が過去に戻りたい。やり直したい。と1度は思ったことがあるのではないでしょうか。私も何度か考えたことがあります。「やり直せるなら、こんなことをしておけばよかった。もっと早く行動していればよかった・・・。」と。「過去に戻りたい。」と思う人の心には、どこかに後悔があると思います。実際私もそうでした。その後悔は消すことができません。だからこそ、自分がその後悔と向き合ってこれからどうするのかを考えて行動する必要があると考えさせられました。すでに起こってしまった事実は変えることはできません。ならば今この瞬間を大切にするべきだと思います。2つ目に「過去は変えられないけど、これからの未来は変えることができる。
中京大学生協 名古屋店書籍部(PLAZA LIVRE/プラザ・リーブル)
稲垣 志穂
目の前で起きたことを自分がどう捉えて、どう反応して、どう行動していくのか。今の瞬間から自分次第で変えていけることが想像以上に多くあるのかもしれない。」と過去への後悔ではなく未来へのワクワクした感情が芽生えた気がしました。社会人になってしまうと、なかなか思い切った行動ができなくなってしまいます。だからこそ、学生のうちにたくさん失敗をして、たくさん行動をして、チャレンジをしてほしいです。きっと将来、あの時あんなことをしたから今の自分があるんだ!と思えるようになります。1度でも過去へ戻りたい。やり直したい。と思ったことがある人にオススメの1冊です。きっと、“過去より未来へ“と背中を押してもらえると思いますよ。