生協職員からのおすすめの本紹介

『オトナ女子の気くばり帳』サンクチュアリ出版 気くばり調査委員会

表紙

『オトナ女子の気くばり帳』サンクチュアリ出版 気くばり調査委員会

ISBN
9784801400405

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表紙に描かれている女性が、高校時代の自分と同じ髪型をしている。そんな理由でなんとなくこの本を手に取った。ハウツー本や「○○女子」と名のつく本はどちらかというと苦手で普段あまり読まないが、読んでみたら意外とおもしろかったので、オトナ女子以外の大学生男子や大学生女子、就職を控えた学生さんにもぜひおすすめしたい。

本書にもあるが、「気くばり」は絶対に必要なことではないし、やらなくても決して失礼にはならない。でも、されるとなんだかうれしい。大切なのは「媚びずに無理せずさりげなく」自然体で相手がよろこぶことをして、自分もうれしくなる。そんなものだと思う。
似たような言葉で「気づかい」がある。あくまでも私のイメージだが、気づかいをしたあとは疲れることが多い。される側も「あっ、今気をつかわれてるな…」と察してしまい、なんだか申し訳ない気持ちになってしまう。気くばりと気づかい、とらえ方次第ではあるが、同じようでぜんぜん違う。どうせやるなら、疲れるよりもうれしくなるほうがいい。

では、具体的にはどんなことをすればよいのだろうか。この本には、誰にでもできる簡単な気くばりがたくさんあげられている。その中で、私自身も日常こころがけていることがあった。「おわびを感謝に置き換える」というものだ。例えば、仕事でミスをして誰かに迷惑がかかり指摘された際、「申し訳ありませんでした」はもちろん、「ミスを教えてくださりありがとうございます!」という気持ちも伝えるようにしている。感謝を伝えることで何か変わるというわけではないかもしれない。しかし、ただ謝罪を重ねるだけよりも自分の気持ちの切り替えができ、相手も「ありがとう」と言われて嫌な気持ちはしないのではないかと思う。

読んでみると「これくらいのことでいいんだ!」と気持ちが楽になる本。いつもまわりに気をつかいすぎて疲れている人にもおすすめの一冊です。


鹿児島大学生協スタディサポート
書籍担当 小森成美