生協職員からの新刊お奨めの本紹介

『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』河出文庫 ルイス・ダートネル著

表紙

この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた
河出文庫 ルイス・ダートネル著

この本が店舗に入ってきたのは台風21号が過ぎ去り、北海道で震度7の地震が起きた当日です。
地震の後に津波が来たら...と、福島を思い出して恐怖に駆られましたが、それは起きず、この世界が消えなくて済んだようですが、原発やら核燃料の処理場が近いところであの地震は「もしも..」を思わざるを得なかったです。
災害に見舞われたかた、お見舞い申し上げます。何か被害に遭われた方、共済の方にご相談くださいね。

この書は世界が崩壊したあと、科学文明をどう再建するか、という本です。
災害にあった時数週間サバイバルをするとか言った類ではなく、世界中の発電施設がなくなったら、本を作ろうにも印刷のための技術がすべて失われてしまったら、そこからどう再建するかという話です。

私の住む地域は幸いにも3.11の大震災の時もさほど大きな影響は受けず、それでも計画停電があったり、ガソリンの供給が滞ったりした。
数年前には大雪ですべての物流が遮断され、特に過疎地では除雪も出来ない状態が10日以上続いた。

インフラがとても高度になっている現代だが、現代に暮らしている私たちは自分では石鹸一つ作れない、窓ガラス一枚だって作れない、シャツはおろか紙一枚作れない。

文明の崩壊を著者は色々想像して並べ立ててはいるが、それが起きるとは思ってはいなかったとは思う。しかし、ここ数年の災害や政治やらを見ていると、それが現実に起きるんじゃ?などと、感じてしまうこともあります。

科学や技術とは全く離れたところで暮らしている私ですが、技術の原理くらい知っておきたいな、という方にもおすすめしたいです。


山梨大学生活協同組合
早川 章