生協職員からの新刊お奨めの本紹介

『楽しくなければ仕事じゃない』干場 弓子 東洋経済新報社

表紙

『楽しくなければ仕事じゃない』干場 弓子 東洋経済新報社

本書のタイトルを見て「そうは言うけど」と思うでしょう。実際、「世の中、仕事を楽しみたくても楽しめない人が多い、ハードルが高すぎる」と反対意見もあったそうです。私自身、読み終えた今でも、はっきり断言できるわけではありません。そもそも、たった一度読んだだけで、その内容すべてを吸収できるはずがありませんよね?

1つ、筆者の言葉を引用すると、「いわゆる感動の名作!の小説でも、映画でも、読んだり観たりしてすぐは、泣いたり騒いだり感動したつもりになっていたとしても、半日後にはすっかり忘れていて、行動にも気持ちにも何の変化もないとしたら、それは、感動のある本ではなかった、視点を変えてくれた映画ではなかった、ということになる。」

それでは私の行動や気持ちに何の変化も起きなかったのか?と問われれば、ノーです。今後、何度も読み返して一つひとつしっかりと吸収したいと思います。
そう、本当に影響を受けた本であれば、辞書のように、何度でも開いて読みたくなる。

本書は、一般的にはやるべき正しいこととされていることに別の視点を持ち込み、「読み終わった後に、ちょっと景色が違って見える」1冊です。筆者は「ちょっと」と述べていますが、個人的には「とても」です。「働く理由とか考え出したら、気をつけろ」なんて、思わず「えっ!?」って思いますよね!?

近年、若者の読書離れとよく言われます。しかし、今の時代、十数年前には存在もしなかった娯楽が無数にあります。YouTube、LINE、スマホゲーム…。1日が24時間なことは昔から変わらない以上、いくら読書をしようと言っても限界はあります。

何冊も読む時間はない。ならせめて、1冊の良書を繰り返し読む。
1冊だけならできそう!と思いませんか?
そんな1冊の良書に、この本をおすすめします。
もうすぐ社会人となる、学生の皆さんに今だからこそ読んでほしい1冊です。


弘前大学生協SHAREA店 
書籍担当 浅賀陸