この強烈なタイトル。某有名冒険RPGゲームを彷彿とさせる、ドット絵の表紙。
私がこの本を手に取った最初の理由だ。先にあげたゲームの大ファンである私が、この本を手に取らないわけがなかった。
「武器」と聞いて思い浮かべるものは何だろうか。勇者の剣?残念ながら現代社会にはそのようなものは存在しないし、仮に存在していたとしても役には立たないだろう。
たきもと「本書はこれから社会に旅立つ
あるいは旅立ったばかりの若者が
非情で残酷な日本社会を
生き抜くための
ゲリラ戦のすすめである。▼
※引用 本書(カバー新装版)裏表紙より
この本は、投資家である筆者が多くの学生や若者に、目まぐるしく激変する社会を生き抜くための「武器」を手渡したいという思いから「投資家的に生きる知恵」を説いている。
この「投資家的」とは、ビジネスや不動産を所有して不労所得を増やしお金持ちになろうということでは決してなく、「投資」の考え方を身につけ、自分の時間と労力、そして才能を何につぎ込めばいいのかを真剣に考えよ、ということだ。
資本主義の世界で必要とされる能力(稼ぐことができる能力)についてを、漁師の例で解説しており、これがとても分かりやすい。また本書の終盤には「リベラル・アーツ」(大学の授業でいえば教養課程の講義にあたる)を学ぶことの重要性についても述べられており、リベラル・アーツで学ぶ基礎的な素養が、社会で物事を判断していくうえで重要であり、本当に社会に出て役に立つのは、自分が興味関心を抱き自身で手に入れた知識であるとも説明している。これらは就職活動を控える学生、また社会に出てからも役に立つ「投資家的に生きる知恵」だと思う。
各節の最後に『ここまでに手に入れた「武器」』として要点がまとめてあるので読みやすい。普段経済書やビジネス本を読まないという方にもぜひ読んでみてほしい。
現代社会を戦うための「武器」を手に入れられるかもしれない。
熊本大学生協 学生会館ショップ
松原春奈