スマートフォンといった電子機器は、近年目覚ましい速度で普及し、一台あれば何でもできるようになりました。これらは非常に便利で、私たちはこれら無しではもはや生活できないほどになっています。私はコロナの流行で自宅にいる時間が長くなったことで、スマホを触り、SNSをなんとなく眺めている時間が格段に増えたように感じています。皆さんはどうでしょうか。著者であるアンデシュ・ハンセンはスウェーデンの精神科医で、この本は世界的なベストセラーになっています。
この本では、現代人が長時間スマートフォン、SNSと接することによって脳と心にどのような影響を受けるのかを最新の研究と人間進化の歴史を踏まえ、詳細に解説を行います。特に意識していないのになんとなくスマホを見てしまうのは人類の持つ本能と深い相関関係があります。
スマホとSNSは人類、特に若い世代に多大な影響を与えています。うまく付き合えば非常に便利でも、使い方を間違えれば、勉強、仕事、人間関係、健康に大きな悪影響となりかねません。そして、この本には、スマホと付き合っていく中で、どのように生活を改善すればいいのかも述べられています。私はこの本を読んでから、寝る前にスマホを見ないこと、スマホに頼りすぎず手作業も行うことを意識しています。これらをうまく使いこなし、付き合っていくためにも今のスマホとの生活をもう一度見直してみませんか?特に今のスマホとの生活習慣を変えたい方、これからスマホ、SNSと長く付き合っていくであろう、学生の皆さんにおすすめしたい1冊です。
大阪大学生協 本部前店/歯学部店 ストアマネージャー
江草明子