初めて書籍担当になった時に「ライトに読めて、面白そうな本がないか?」と探し、手に取った本だ。専門書ではないし文庫や新書でもない、実用書?雑学書?みたいな本だった。元気が出ない人にも常に元気な人にも是非、紹介したい。
皆さんは元気が出ない時に何をしますか?
美味しい物を食べる?運動をする?友達と遊ぶ?歌を歌う?好きなことをする?寝る?
十人十色、多種多様な「元気になる方法」があるけれど、本当に「元気になった!」と言えるのだろうか?
ご紹介する本には「確かにそういわれてみれば元気になるかもしれない(笑)」「ちょっと元気が無い時にやってみようかな(笑)」くらいの内容が載っている。落ち込んでいる人にはもってこいの本なのかもしれない。例えば本の内容に「フェイクスマイル」というものがある。人は笑顔を作る(とにかく口角を上げる)と少し元気になったり物事に前向きになったりするそうだ。
もちろん根拠も載っている。
根拠があるのもこの本の魅力だ。先に挙げたフェイクスマイルの効果を実証するための実験が載っている。こんなことで本当に元気になるのか?と疑いたくなる内容だが、実際に笑顔で作業を進めてみると体感で進みが良い気がする。作業自体も楽しい事のように思えてくる。もちろん効果の程は個人差もあると思うが、実験結果では心拍数とストレス数値が最も低かった。自身の感情をコントロールして効率化を計れたり、作業が苦にならなかったりするようだ。他の事例や方法もつい試したくなってしまう。
(「フェイクスマイル」は人前でやるのは憚(はばか)られるが、今のご時世マスク越しなので試すなら今の内(笑))
この本には簡単に試せる、実践できる「科学的に元気になる方法」が詰まっている。しかも、ライトな文章で書かれているため、今までこういった本を読んだことが無い人、そもそも本を読んでこなかった人でも興味のあるところから掻い摘んで読むことができる。是非、元気になりたい人だけでなく元気に面白く生きたいという人にもオススメしたい本だ。
昨今では暗いニュースや嫌な出来事が続いている。気分が落ち込むことも、それこそ元気が無くなってしまうこともある。しかし、このように元気になる方法が存在し、少しでも前向きになる方法があることを皆さんに知ってもらえれば幸いです。
宇都宮大学生協
峰購買書籍店
浅井 馨太