私がよく読む好きな作家さん作品のご紹介です。
人に本の紹介なんてしたことありませんが、皆さんが少しでも「読んでみたい」と思っていただけたら幸いです。
この度おすすめする本は、自分を『人見知りの女王』と称するほどの人見知りでコミュニケーション力が乏しい主人公日和(ひより)のお話です。
『今後益々のご活躍をお祈りいたします』で結ばれる、いわゆる『お祈りメール』をうんざりするほど受け取って、就職活動なんて無理だとあきらめてしまった日和。面接を受けるたびに『お祈りメール』が届く未来しか見えない・・・と俯く日和を心配して大学の指導教授がある企業を薦めてきた。社長自らの面接を受け、しどろもどろではあったが、教授の盛大なアピールのおかげで無事就職することが出来た。
縁故採用で入社した会社で待っていたのは、意地の悪い上司。毎日毎日重箱の隅をつつくような小言を言われ続け、意気消沈。
状況を把握して心配した社長から気晴らしにひとり旅に出てみてはどうかと、勧めてくれた。
旅の醍醐味はひとり旅に尽きるという社長の勧めで、日和のひとり旅が始まります。
旅を通して、人と出会い、場所と出会い、いつも人の後ろに隠れ卑下ばかりしていた自分の変化に気付き成長して行きます。
毎日ゼミや課題に追われ、サークル活動、就職活動に忙しい生活を送られている学生の皆さんも時には少し気分を変えて、好きなことやいつもと違った事をしてみる事でその後の日常が少しずつより良い方向に向かうかもしれません。
芝浦工業大学生協
大宮購買書籍部
武田由美