積極性は大学生活にも生きてくる

山本さん:
勉強に欠かせないグッズがあったら教えてください。

小川さん(司会):
私自身は、ストップウォッチと、スマホで勉強時間を記録するアプリは欠かせなかったです。理由としては、勉強時間を増やさなきゃ成績は伸びないと思っていたので、ストップウォッチで時間を区切って勉強していたこと。そして勉強時間を客観的に可視化してくれるアプリは、記録としてはもちろん、今日はこれだけ勉強できたなという自信にもなりました。いまだにそのアプリを使ってTOEICの勉強時間を計ったりして活用しています。

叶田さん:
私もストップウォッチと「スタディプラス」のアプリで記録をつけていましたね。それに加えて時間軸のスケジュール帳も必需品でした。1日の時間軸が縦に書かれている手帳なのですが、7時から8時は『鉄壁』みたいな感じで細かい字で書いていました。その手帳を忘れるとその日一日が暗い気持ちになるくらい、勉強の支えになっていました。受験直前に手帳を見返した時には「こんなに毎日頑張ったんだから大丈夫」という、自信につながったりもしました。

植木さん:
私も「スタディプラス」を使って記録していました。あとは暗記系は青いボールペンを中学1年生から使っていて、大事にしていました。今でも、第2外国語とかを暗記する時につかったりしています。青いボールペンが本当に記憶に役立つかはわかりませんが、自分のお守りみたいな感じで、安心感があります。そういった、よりどころみたいなグッズが一つあるといいんじゃないかと思います。

田島さん:
僕はオープンキャンパスに行った時とかに、大学のロゴが入ったボールペンや文房具を買って、受かるまでそれを使う、みたいなことをしていました。モチベーションにもつながるし、目標を見失わずに勉強できるような気がしていました。

中山さん:
僕はシャープペンの芯ですね。多くの人がシャープペンの芯は、安いもので良いと思うんですけど、僕はちょっと良いやつを買っていました。文房具屋に行って試し書きをした時に、ちょっといいシャープペンの芯を使ったら書き心地がめちゃくちゃ良くて。それ以来、その芯を使うようになり、芯を変えるたびにテンションが上がったりしていましたね。

今井さん:
勉強以外で、大学生活に役立っていることはありますか。

植木:
私は小学5年生から高校3年生までずっと学級委員をやっていて、積極的に行動してきたほうだと思っています。大学に入ってからは、地元で同じ大学に通う子は一人もいなかったんですけど、積極的にコミュニケーションを取ってすぐにたくさんの友達ができたのは、学級委員をやってきた時の積極性があったからだと思います。

中山さん:
僕は中高とサッカー部で部長もやっていて、あと、クラスの演劇のリーダーをやったりもしていました。ただ、なんだかんだ高校までは最終的に先生がいつだって面倒を見てくれる。ちょっと揉めたり、うまくいかなくなった時には、最後は担任の先生が出てきてくれて何とかしてくれるみたいな。けれども、大学になるとそうはいかなくて、自分で責任を取らなきゃいけない場面が増えてくるんです。そうなると、中高である程度経験していたことが結構生きてくる。僕は少なくともリーダー的な立場を経験してきたから、対処の仕方とかを自分で考えることができるんですね。なので、部活でもちょっとした授業のグループワークでも、何でもいいと思うんですけど、リーダー的なポジションは積極的にやってみると良いと思います。あとは、友達ととにかく楽しい時間を過ごすのが一番良いんじゃないかなと思います。やっぱり大学に入っても高校時代の友達は仲がいいし安心できるので。たくさん思い出を作ると良いと思います。

田島さん:
高校時代の一番の思い出は文化祭です。計画を立てて、みんなで一つの目標を達成するために向かっていくという経験。例えば、劇を作り上げるとか、出しものをつくり上げるみたいな、同じ方向を向いてみんなで頑張る経験はなかなかできるものじゃないので、そういったものは高校生のうちにしっかり楽しんでおいて欲しいなと思いますね。

叶田さん:
友達は本当に一生ものだなと思います。困った時に最終的に相談するのは絶対中高時代の友達なので。あとは、自分は勉強しておいてよかったなと思うことが多々あります。例えば、すごく賢い人と話していたりすると、突然世界史の人物の話になったり、文豪の話をしだす人がいるんですけど、そういう人と話しているのはすごく楽しかったり、ちょっと分かると嬉しい。ニュースとかを見ていても勉強したことが役立っていることがたくさんあるので、受験勉強はその時だけでなくずっと役に立つものだと感じました。勉強を頑張ってきてよかったなと思います。

小川さん(司会):
私は高校時代に読書をいっぱいしたのが良かったと思います。大学生になってからは特に、人と話した時に読書で得た知識や経験が役に立つ場面が多いです。

小川さん(司会):
そろそろ終わりにしたいと思いますが、最後に大学生のみなさんから高校生の皆さんにメッセージをお願いしたいと思います。まず私から言わせていただくと、受験は、すごく高い壁に思って、私自身もそれこそ推薦に落ちた後はかなり苦しかったんですけれど、でも、受験で失敗したり、うまくいったりした経験が、今の自分の糧になっているので、必ず報われる時が来ると思って一瞬一瞬を大切にして欲しいと思います。また、楽しんだ者勝ちだと思います。楽しむために後悔がないように勉強して、後悔のない進路選択をして、受験の時には余裕を持てるように。楽しみながら今まで自分のやってきたことを発揮できるように頑張って欲しいと思います。

中山さん:
受験という一つの目標に対して、努力して、集中して、多くの時間を使うという経験は人生でもなかなかない貴重な体験になると思います。実際はつらいことも多いと思いますが、小川さんが言ったように、楽しむことを意識して、プラスの方向に変えながら何とか自分を奮い立たせながら最後まで乗り切って欲しいと思います。

田島さん:
今、自分が何を選択するかで将来の自分を決めていくことになるので、悔いのない選択ができるようにしてください。毎日悔いのないように送っていけば、ちゃんとした結果に結び付くと思っています。

植木さん:
私も楽しむというのは本当に大事だと思います。私はとにかく高校時代から楽しむという気持ちでやってきたので、現在も就職活動は大変ですけど楽しんでやっています。また、気持ちの切り替えもかなり大事だと思います。受験では、成績が落ちた、判定が取れなかった、合格できなかった、など、落ち込むタイミングもいろいろ出てくると思います。でも、そこで気持ちを切り替えられないと、次のことに手が付けられなくなってしまう。落ち込むのではなくて、何が今の自分に大事なのかということを見極めて、スイッチを切り替えて行動できるようなになるといいと思います。

叶田さん:
私の好きな言葉に、「みんな意志がしっかりしている人間なら朝のランニングコースは混んでいる」みたいな言葉があるんですけど、朝走れないのは、意志が弱いのは、人間だから当たり前。あんまり気負い過ぎず、自分を責めず、頑張ったところを認めてあげて、自分のいいところを見て最後まで頑張って欲しいです。あとは、人と比べると苦しくなるので、自分に集中してみるようにすることをおすすめします。頑張ってください。

小川さん(司会):
大学生のみなさん、ありがとうございました。高校生のみなさん、ぜひ今日のお話しを参考にしていただいて、高校生活を楽しみながら受験勉強も頑張ってください。みなさん、お疲れさまでした。


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