非営利活動法人 風テラス
徳田玲亜さん インタビュー
手を差し伸べてあげられる。
すべての人に優しい
世界を目指して。
風俗の世界で働く女性の中には、大学生を中心とした若い世代の人たちも数多くいるといわれています。
しかし、その現状については、社会的な情勢や経済的な背景が複雑に絡み合っているため、単一の理由だけで語ることはできません。
彼女たちは、なぜ、風俗を選ぶのか。
いま、彼女たちはどのような状況に置かれているのか。
私たちは、その事実とどう向き合っていけばよいのか。
風俗の世界で働く女性たちを支援している非営利活動法人 風テラスの徳田玲亜さんにお話を伺いました。

【インタビューイー】

非営利活動法人 風テラス
徳田 玲亜 さん
(弁護士)
【インタビュアー】

森田 葵
全国大学生協連 全国学生委員会
副委員長

安達 真帆
全国大学生協連 全国学生委員会

西谷 颯太
全国大学生協連 全国学生委員会
(以下、敬称を省略させていただきます)
人で受けた傷つきは、人でしか解消できない。

森田- 最初に、風テラスの活動について教えてください。

徳田- 私たち風テラスは、主に風俗業界で働いている方から寄せられる幅広い相談にお応えする非営利活動法人です。相談の種類は限定しておらず、法律で定められている風俗という定義に当てはまらない、いわゆるパパ活を中心とした個人売春の人たちなども支援対象としています。そういう人たちは自分が風俗なのか、個人売春なのかなんて切り分けて考えていないということがありますし、どちらも問題は共通しているので、あえてそこを区別することなく対応しています。基本的に風俗のお仕事に携わっている人はそのことを周りの人に言えないという状況にあることが多く、そのことは個人売春をしている人も違いはないので同じくくりで捉えているということです。

森田- 具体的にはどのような相談が寄せられているのですか?


徳田- 相談項目については風テラスのホームページにも掲載されていますが、一番多いのはメンタルの相談で、次が生活困窮などの経済的な相談、勤めているお店やお客さんとのトラブルも少なくありません。お客さんとのトラブルとしては、性被害や盗撮、ストーカーなどの相談が多いです。後は「身バレ」といって、自分が風俗業界で働いていることが学校や就職先、家族、あるいはパートナーに知られてしまうのではないかという不安を相談される方が少なからずいらっしゃいます。中には、妊娠トラブルで相談に来られる方もいらっしゃいます。メンタルの相談では、何となく不安とか、先が見えないとか、気持ちが落ち込むとか、ちょっと抽象的な相談が多いかもしれないですね。このように種類に制限をかけていないので、本当にいろいろな相談が寄せられます。

森田- 階層的にどのような人が、どのようなタイミングで相談に来られることが多いですか?

徳田- 風テラスには10代から70代まで実に幅広い年齢層の方が相談に来られますので、正直、一概に言うことはできません。風テラスが集計した2025年のデータによれば、一番多い年齢層は25~29歳で1062件、次が20~24歳で852件、 18~19歳が88件となっています。一般的に大学生といえば18~24歳くらいだと思うので、そういった年代の人からの相談がけっこう多いです。
タイミング的に季節とか曜日、時間帯を明言することはなかなかできなくて、24時間365日入ってきますね。ただ、彼女たちも個人事業主なので1月、2月頃になると確定申告のことが気になって相談に来る場合もあります。1月、2月は業界的にも閑散期といわれているので、そのことが関係しているのかもしれません。

森田- 風テラスでは基本的にどのような経路で相談を受け付けているのですか?

徳田- LINEで風テラスを友だち登録していただいてから、質問項目の入力をしていただきます。内容的に顔を見て話しづらいということもあって、このLINEというツールが相談者の安心感へとつながっていると思います。今の時代、知らないところへいきなり電話をかけることは、あまりしないですよね?若い人たちはSNSでのやり取りが普通なので、私たちもなるべくそうした傾向にフィットする形でお応えできるように体制を整えています。


森田- SNSの影響による相談内容の変化みたいなものはありますか?

徳田- 私たちのように、風俗業界で働いている人を対象として、さまざまな相談を受け付けていることを前面に打ち出している団体は多くありません。悩みを抱えている人は一生懸命に検索した結果、私たちにたどり着くわけです。最近ではChatGPTに悩みを相談したら風テラスを紹介されたという人も増えてきていますし、風テラスでは毎日Xへの投稿を通じて積極的に情報発信をしているので、それを見て相談を寄せてくれる人もいます。それこそホストやスカウト、あるいはお店からうちの存在を教えてもらって、相談に来るという人もいます。
相談内容の傾向はそれほど変わっていませんが、やはりChatGPTなどのAIで壁打ちをした後に相談に来る人は多いですね。簡単なことであればAIがある程度答えてくれますし、気持ちに寄り添ってもらえるというメリットは確かにあります。ただ、本当に知りたい、正しい回答を得るためには、相談する側にもある程度の言語能力が求められます。文字ベースでのコミュニケーションが得意な人だったらいいのですが、必ずしもみんながそうなわけではではありません。人によって受けた傷つきは、人でしか解消できないということは言えると思います。
無意識のバイアスが見えなくしているもの

西谷- 大学生を含めた若い世代からの相談が多く寄せられる旨お話を伺いましたが、その背景にはどのようなことがあるのでしょうか?

徳田- もちろん、風俗の世界に行き着くまでにはさまざまな事情があると思うのですが、基本的には社会的な構造が大きく関与していると考えています。例えば家庭で虐待を受けていたり、ヤングケアラーとして苦労していたり、幼少期のトラウマみたいなことが原因としてあったりもします。彼女たちは一刻も早くそうした状況から逃れるために自立をしたいと考えるわけですが、自ら生計を立てようと思っても実際はそれほど簡単なことではありません。そういった事情を抱えて風俗にたどり着く人は一定数います。


西谷- それぞれに背景があることはわかりましたが、大学生の場合、 学費や生活費を風俗で賄っているというケースも多いのでしょうか?

徳田- ケースバイケースだと思いますけど、おそらく奨学金をどういう形で借りているかにもよります。私自身も奨学金を借りていたから分かるのですが、そもそも奨学金には無利子の部分と有利子の部分があります。無利子で借りられた方がいいに決まっていますが、全てを無利子の部分だけで賄えない場合もあります。足りない分を親が出してくれなければ、無利子の奨学金に加えて有利子の奨学金を借りなくてはいけません。また、大学が推奨する奨学金以外に学資ローンを借りるとさらに利子の分が増えたりする。これらをめいっぱい借りて学費や生活費はそこでいったん成り立つようになる人もいるとは思います。だけど早く返せるなら返したいし、全部使わずに貯めておけたらそれはそれでいいという発想も多分あると思います。本当にケースバイケースで、一概に足りない分を風俗の仕事で賄っているかどうかはわかりません。

西谷- 本当にお金に困っている人もいれば、稼いでおくことで安心を得る人もいるということですね。
そんな中で一般的に大学生の風俗への入口には、どのようなものがあるのかお聞かせください。

徳田- ガールズバーやコンセプトカフェなど身体接触がないことを建前としている業態で、まず友だちが働き始めて「高収入だし、全然危なくないよ」と誘われるケースがあります。また、大学生でも経験としてホストクラブに行ってみたいと考える人はいて、友だちと行くのなら危険はないと思うのかもしれませんが、そこからはまる人はやはりはまっていく。馴染みのホストでもできれば「もう少し(お金を)積んでほしい」というホストの要求にこたえる形で、ホストから風俗を斡旋されたりすることもあります。最近では地下アイドルの推し活にはまって、推しを応援するためにお金が必要になって、それを捻出するために高収入が得られる風俗の世界に入ってしまう人もいます。SNSなどには高額なバイト先として風俗の情報もたくさん出ていますから、さまざまな理由でお金が必要な若い人たちがさまざまなきっかけで足を踏み入れているという実態があります。


西谷- 「風俗で働く人」というと無意識のバイアスをかけてイメージしがちですが、お話を伺っていると、必ずしもそうではないように感じます。

徳田- 風テラスでは講演会の際にアンケートをとらせていただいているのですが、そこで風俗で働く人のイメージを聞いてみると「若い女性」「きれいな女性」「スタイルがいい女性」「整形をしている」「ホストにはまってそう」「学がなさそう」「暴力団とつながってそう」「脱税してそう」といったワードが並びます。確かにこれが一般的なイメージなのでしょう。大人たちはニュースなどの情報で風俗嬢的とはこういう人たちという認識を持っていますし、若い人たちはSNSを通じて発信されるキラキラした、派手な世界の人という風に見ています。しかし、先ほどからお話をしているように、実際に風俗で働いているのはそうした人たちばかりではありません。経済的に困窮している人もいれば、将来の奨学金返済のために今から貯金をしておきたいという人もいます。若い人たちばかりでなく、離婚を機に自分の人生をやり直したいという女性が風俗業界に飛び込むケースもあります。専業主婦だった場合、ある程度の年齢になって新たに仕事をはじめようにも正社員になるのは難しいので、この仕事を選択しているようです。
性についての知識を正しく得る術を学ぶこと

森田- お聞きしてきたように風俗で働く人特有の悩みもありますが、日本人はとかく性に関する悩みを「相談していいもの」と思えない傾向があるように感じます。

徳田- 大人たちも、若い人たちも同様に、多くの日本人は性について語ることをはばかる傾向にあります。誰も語らないのですから、必然的に相談していいものなのかどうかを認識することができないということになります。家族の問題も同様で、単に家族といっても実際はみんな違います。「え、あなたの家ではそんなことが…」と、自分の家で普通だと思っていたことが他の家では全然普通じゃないということは案外多い。そもそも話題にしないからその違いに気づけないわけです。


安達- 中学や高校でも知識として教わることはあっても、それは表面上のことで、自分の中に落とし込めないまま終わってしまう雰囲気があります。

徳田- 一般社団法人 日本家族計画協会の調査によれば、日本では性交渉時に痛みを感じる、いわゆる性交痛の女性が20~40代の約7割にも達するという結果が出ています。実は大して気持ちよくもない、むしろ痛いと思っているのに男性はそれに気づかないし、女性はそれを相手に言うことができない。言ってしまうと「テクニックがない」と相手を傷つけてしまうという気遣いがあるのでしょう。日本の文化かもしれませんが、その場の空気を読んで敢えて言わないようにするとか、嫌なことがあっても場を壊さないように我慢するとか。でも、それはカップルで話し合う必要があります。性行為のたびに痛い、嫌な思いをするのでは、せっかくの営みも不幸な時間でしかなくなってしまいますから。そういう意味では、まず自分自身に興味を持つ、素直な感情を言葉にするというのはとても重要だと思っています。

安達- 性のことでもお互いがいいこと、嬉しいことのように話せていたら、盛り上がりはすると思います。
ただ、互いが悩んでいる中で空気を読み合って、悲しい雰囲気にするのが嫌で、なかなか話さないみたいなところもあるのではないでしょうか。

徳田- 確かに。逆に、自分がすごくセックスを楽しめる人だった時に、そこですごく快感を感じていることを言うと「イコールBitch」みたいに思われたりしないか、そういう心配もありますよね。多分その知識がないことでいろいろなイメージが先行して、それを気にするというのはあるかもしれないです。

森田- 先日、助産師さんがある程度専門的な知識を持った立場で発言なさっている動画を見たのですが、コメント欄には「いいえ、そんなことない」という声がいくつも寄せられていて。こうなるともう、どれが正しい知識なのかわからなくなってしまいます。

徳田- 心理学的には「権威バイアス」といいますが、若い世代はフォロワー数が多い人=権威のある人の言っていることを信じる傾向にあるようです。この人が言っているのだから、それがイコール正しいみたいな。でも女性に関して言うと、日本では多分AVの影響が絶対的に大きいです。


森田- 正しい知識を得る上で、また考えていく上で大切なことはなんだと思いますか。

徳田- 若い人に限ったことではありませんが、何をしている時が楽しいのか楽しくないのか、自分の感情がわからないという人が相当数います。例えば、ワンナイトをした時になんとなく感じる虚しさとか、あるいはその時のちょっとした傷つきみたいなものを無視しないほうがいい。セックスフレンドをコロコロ変えたり、パパ活などをする人もそうだと思いますが、そういうことを重ねていく中で、少しずつ傷つきとか罪悪感が芽生えて。「そんな自分を大切にしてくれる人はこの人ぐらいしかいない」かのような思いに捕らわれて、「たとえそういう恋であっても心を埋めてもらった方がまし」みたいなことになっていくのだろうと思います。嫌なことは嫌と言った方がいいし、辞めたい時はやめる。なんかこう、自分の中にたまる感情というか、素直な思いは大切にした方がいい気はします。

安達- 学生生活実態調査でも時間を気にする、いわゆるタイパにこだわる学生たちの傾向がわかってきたのですが、自分の感情とも生活とも向き合う時間を持てない若い世代が多いのではないかと思います。

徳田- ただ、「自分と向き合う時間の確保を心がけよう」と言ってしまうと、すごく上滑っている感じもあって。そんなこと「言われても」と思うじゃないですか。一生懸命に脱毛をしたり、お化粧をしたり、それがしたくてやっているのか、合わせているだけなのかはわからないです。みんながやっているからやっているとか、なんとなく仲間外れにならないようにとか、周りに話を合わせるためだとすると、やはり情報を取らなきゃいけなくて。そうするとYouTubeやTikTok、XといったSNSから常にたくさんの情報を取得し続けなくてはいけない。でも、そうした盲目的な情報取得は結局自分の中にたまっていかないことが多いのではないでしょうか。

森田- では、これからの若い世代は、正しい知識をどう得ていったらいいのでしょう。


徳田- 正しい情報を選び取る術を学ぶしかないと思いますね。大切なのは、そこにリソースがあるかどうか。要はその情報の根拠を確かめることです。若い女性の約70%が性交痛を感じているとした時に、それがどこから取ったデータなのか、信用できるデータなのか。それを自分で確認できる力くらいは養いたいです。
少し話はそれますが、ただ個人の感情に基づく情報の時には注意が必要で、きっと悩んでいる時にはそういったものをしらみつぶしに見て、自分の感情に合ったものを信じ込んでしまう。でも、感情には根拠がないじゃないですか。だからこそ、どう対処したらいいのか、その解決方法を見つけるのが難しい。日本では心療内科に通院しているだけで、色眼鏡で見られる傾向がありますけど、メンタルが健康な時からかかりつけの心療内科医を持っておくことも重要だと思います。心療内科が無理であれば、心のアップダウンをいつでも相談できる場所があれば安心できますよね。だから、私たち風テラスがそんな存在の一つになれたらと思っています。
自分の感情と向き合い、周りの人に思いを寄せる

森田- 性に関するものだけでなく、そもそも悩みに対して、「これって相談していいのかな」と迷った時、どう考えたらいいですか?

徳田- 「相談していいのかな?」と思った時こそ、「相談していいんだ!」と思ってほしいですね。「なんかモヤモヤするな」とか「少し引っかかるな」くらいの些細なことでも別に相談していいのです。「相談したい」と思えることが一番ですし、「全てを話し切らなくてもいい」というくらいの気軽な心持ちが重要かもしれません。少しずつでも誰かと悩みを共有したり、抱えている困りごとを聞いてもらうだけで形が見えてくることはありますから。そのためにも、先ほども言いましたが、自分の感情や思いと素直に向き合う、日常の中で自分を守る姿勢が必要だと思います。


安達- 自分の感情や思いと素直に向き合う、日常の中で自分を守るための小さな行動として今からできることがあれば教えてください。

徳田- 小さな行動で言うと、何より自分の周りにいる人に思いを寄せることです。それが友だちなのか、パートナーなのか、家族なのかはわからないですけど。そもそも人との信頼は普段から培うもので、特に人との関係性が希薄になってきている現代ならなおさらだと思います。
そのためには、普段起こっていることを誰かとシェアする「雑談」をお勧めします。日常的に誰かと雑談をする機会があれば、何かあった時に気づいてくれるじゃないですか。「今日、表情が暗いけど大丈夫?」「どこか具合の悪いところでもある?」と気遣ってもくれる。いま、そういう人が身近にいるのなら、やはりその関係を大事にした方がいいですよね。よく言いますが「人は鏡」なので、自分が大切に思っている人は、自分をぞんざいには使わない。もしそうでないなら、その関係はもうやめたほうがいいかもしれません。

森田- お話をお聞きしていてそういったコミュニティづくりが大切なのは理解できますが、コロナ禍以降、「つながらないことの楽さ」を感じている学生も少なからずいます。
そのことについてはどう思われますか?

徳田- それは多分バランスの問題で、一人でいるのが楽なのは確かにそうでしょうし、それが苦じゃない人もちろんいるので、それはそれでありだと思います。でも、そうすると必然的に自分の周りには人がいなくなるわけですから、いざという時どうするかは考えておいた方がいいです。私は世代的にSNS上のつながりを信用していない方なのですが、例えばオンラインゲームをやると必ず集まるメンバーがいて、現れなかった時に「あいつ大丈夫かな?」「生きているかな?」と心配してくれるとしたらそれだってコミュニティとして確かに成り立っているのだと思います。
全ての女性たちに、自分の人生を楽しんでほしい

森田- 実際に風俗の世界にいる人、入ろうとしている人に対して、どのような態度で向き合うべきなのでしょうか?

徳田- 基本的には見守ることしかできないのではないかと思っています。しかし、相手が風俗の世界に入ることでどのように変わったとして、こちらの態度を絶対に変えないことが重要です。これまでと同じように相手と向き合い、これまでと変わらず声をかける。「元気がないけど、大丈夫?」とか、「久しぶり!最近どうしてるの?」とか、「常にあなたのことを気にかけているよ」というメッセージを発するのは有効だと思います。こちらの態度が変わらなければ、もし何かあった時にあなた自身が相談相手の一人になってあげられるかもしれません。

森田- 実際に風俗の世界で悩んでいるとか、苦しんでいるという人に向けてメッセージをお願いします。


徳田- 確かなことは、あなた以外にも悩んでいる人、苦しんでいる人は、世の中にいっぱいいるということでしょうか。風テラスにはオンラインのフリートークスペースがあるのでそこに顔を出してもらえば、他の人の打ち明け話やそれに答える人の話を通じて、「自分だけじゃなかったんだ」ということがよくわかると思います。

森田- 最後に、弁護士として風テラスの活動をされている徳田さんの思いをお聞かせください。

徳田- とにかく、皆さんが生きたい人生を生きてほしいという思いはあります。私自身、結果ばかりが求められる、矛盾に満ちた社会がとても嫌でした。何かをなした結果というのは、全てが努力のたまものという訳ではなくて、関わってくれた人やその時の環境など、さまざまな事象が作用して導き出されるものであり、そこには結果に至るプロセスが必ずあります。だから、そのプロセスをきちんと見られる人になりたかったという思いがあります。そういう意味では、今の仕事にも通じているかなと。まぁ、この仕事していて心から思うのは、全ての女性に自分の人生を楽しんでほしいということです。
- 本日は、ありがとうございました。
2026年4月28日大学生協杉並会館にてインタビュー
非営利活動法人 風テラス 風俗ではたらく、あなたに寄り添う|NPO法人 風テラス
インタビュアーの感想
今回のインタビューを通して、風俗やそこで働く人々に対する偏見や誤解が、少しでも変わればいいと感じました。風俗は決して遠い世界の出来事ではなく、私たちが生きる社会や文化の中で生まれているものです。この記事を通して、こうしたテーマを「自分とは関係のないもの」としてではなく、自分の暮らす社会の一部として捉えるきっかけになればと思います。
また、「誰かが困っているときに、当たり前にそばに居続けることが支えになる」というお話が印象的でした。何か特別なことをしなくても、困ったときにただ“そこにいる”こと自体が大きな支えになるとわかり、自分にできることの形が少し広がったように感じました。
全国学生委員会 副委員長 森田 葵
インタビューを通じて、風俗という選択が決して「特別な誰か」の選択ではないということを感じました。私たちの身近にもその選択をしている人はいて、その選択には学費や生活費、将来への貯えといった、背景もあります。
インタビューを終えて、悩んだ際に一人で抱え込まずまずは雑談から始めていい、専門家に頼ることは決して特別なことではないということから少し心が軽くなりました。これからは自分のためにも周りの誰かのためにも「些細なモヤモヤ」を言葉にし、雑談を通じて誰かとつながり続ける勇気を持ちたいと感じました。この記事が、一人で抱え込む誰かにとって、自分を大切にするための小さなきっかけになるといいなと考えています。
全国学生委員会 安達 真帆
今回のインタビューを通して、風俗業界に入るという選択の背景には、貧困や家庭事情など、複雑な社会問題が存在していることに気づくことができました。
私たちは日常生活の中で、性の問題や風俗に関する話題をあまり扱わず、どこかタブー視している傾向があると感じます。私自身も、そのような話題に対して無意識に距離を置いていた部分がありました。このような雰囲気の中で、風俗業界で働く人々に対して、偏見が生まれている側面もあるのではないかと思います。
しかし実際には、本来は望まずにこの業界に入らざるを得なかった人や、抜け出したくても抜け出せない状況にある人が存在することも事実です。
まずはこうした現実があることを、多くの人に知ってもらうことが重要であると感じました。
全国学生委員会 西谷 颯太