Peace Now! Okinawa
~大学生協が平和活動に取り組む意義~
Peace Now! は全国大学生協連が長年取り組みを続ける平和活動で、現地で「見る」、体験者や現地の人の声を「聞く」、仲間たちと「話す」ことを中心に、広島、長崎、沖縄の三カ所で毎年開催されています。
今回はPeace Now! Okinawaの実行委員会三役と、2年連続で企画局長を選出された会員生協専務理事に、平和活動に取り組む意義について、それぞれの意見を活発に交換していただきました。
Peace Now! Okinawa2026
実行委員長
全国大学生協連
全国学生委員会
西谷 颯太(司会/進行)
Peace Now! Okinawa2026
事務局次長
九州ブロック学生事務局
九州大学4年 髙島 竜之介
Peace Now! Okinawa2026
企画局長
琉球大学生協
学生委員会副委員長
琉球大学3年 渡嘉敷 真斗
琉球大学生協 専務理事
岩崎 稔
(以下、敬称を省略させていただきます)
はじめに

西谷- 全国学生委員会の西谷颯太と申します。今年は実行委員長ですが、2年前は会員生協の実行委員として参加した経験があり、Peace Now! Okinawaには強い思い入れがあります。Peace Now! は大学生協が長年続けてきているものですが、大学生協の事業の中にどのように平和活動を位置づけるかというのは、いま課題になってきているところでもあります。本日は大学生協が平和活動に取り組む意義について、皆さんの想いも交えつつ意見交換ができたらと思っています。

髙島- 九州ブロックで学生事務局をしています、九州大学4年生の髙島竜之介と言います。自分は今回事務局次長として初めてPeace Now! にゼロから参加したため、これからの期待とワクワク感があり、また学生事務局で沖縄の2大学を担当していますので、今後の参考になることが得られれば大事にしていきたいという気持ちで参加しています。

渡嘉敷- 琉球大学生協学生委員会「いちゃりばちょーでぃ」副委員長の琉球大学3年渡嘉敷真斗です。今回のPeace Now! には企画局長として関わっています。沖縄県民としてもこのPeace Now! の活動を通して学びを得ているので、それを参加者にも広げていきたいという思いで活動をしています。

岩崎- 琉球大学生協の岩崎と申します。私は生協に入ってから30年近く、学生委員も含めるともっと長く生協にいますが、実はPeace Now! に関わったことがそれほどなくて、最初に参加したのは琉球大学生協赴任の翌年の2023年だったと思います。その時は琉球大学生協に勤務していることもあり、経験を積んでおきたいという気持ちで参加した記憶があります。
実行委員会への参加を通して印象に残ったこと

西谷- では最初に、今回Peace Now! Okinawaに関係しているメンバーばかりですので、実行委員として参加してさまざまな学びをしていく中で、最も印象に残っていることについて率直に話していきたいと思います。

渡嘉敷- 今のところ最も印象に残っていることは、他大学から集まってきた実行委員のメンバーと関わっていく中で、平和についての活動を一緒に学び深めていく活動そのものに、こんなにも積極的な人たちが全国にいるということで、それはシンプルに驚きでした。
自分自身は沖縄生まれで、県民は基本的に平和教育を受けて育つため、それに満足してそれ以上自分で知識を広げることはなかったのですが、実際に実行委員として関わると全国の他のメンバーの方がより平和について深い造詣を持っていて、そこはすごく刺激になりました。

髙島- やはり当たり前というのが人によって違うことを強く感じました。平和学習は義務教育で学ぶことが多いと思いますが、渡嘉敷くんと話してみると沖縄戦を中心に学習していますし、九州や中国地方の人は長崎・広島の原爆の話を中心に学習していて、育ってきた地域によって平和学習や平和活動が違うように、平和に対するベースもそれぞれの人によって違うことがすごく印象に残りました。視点が人によってさまざまであるように、平和活動と一口に言っても多角的な視点があり、まだまだ知らないことがあると感じました。

西谷- 岩崎専務はPeace Now! Okinawaに参加者としての経験があるということで、実際に2023年のPeace Now! Okinawaへ初参加のご感想はいかがでしたか。

岩崎- 2022年の6月から沖縄に赴任して住んでみて感じたのは、地元の方には日常的なものだけど県外から来た人間にとっては非日常的なものが結構あるということでした。例えば大きな基地が立ち並んでいることや、夜の11時になってもヘリコプターが編隊で飛ぶとか、それまで経験したことがないようなことが普通に行われているところなんですよね。そんな中でPeace Now! Okinawaに一度参加してみようと思ったのは、もちろん琉球大学生協の専務だからというのもありますが、訪問先に嘉数高台公園や浦添城址や前田高地があり、そこは私の家や琉球大学からもそれほど遠くない場所で、そんな身近な場所が戦跡だったということをその時に初めて知り、行ってみたいと思ったことがきっかけでした。
沖縄を観光地として訪れる人も多いですが、那覇空港から観光地に行く間に激戦地だったことを想起させるようなものはほぼないんですよね。でもその時のPeace Now! で行ったところは身近な場所ですが戦跡であり、そこで激戦が行われて日米双方のたくさんの方が命を落とされている現場だということを目の当たりにして、普通に見過ごすことはできないという気持ちになりました。
あとは、その時の実行委員の方がすごく考えて見学先を決めたのだと思いますが、海軍の司令部壕など行く先々の見せ方も全然違ったんですよね。戦闘自体を肯定的に捉えている考え方と批判的に捉えている考え方の両極面が沖縄の中にあって、いろいろなことを考えさせられるPeace Now! でした。ですので、同じような体験をしてさまざまな考えを持ってもらいたいと思い、学生や職員の参加を促しています。

西谷- 特に沖縄は今も基地の問題などにいろいろな意見があることを踏まえて、私自身もPeace Now! Okinawaに取り組んでいます。岩崎専務のお話にあったように、沖縄に来て初めて知ることってかなり多いですよね。髙島さんは九州在住ですが、実際に琉球大学を担当し、Peace Now! Okinawaにも参加して、身近に戦跡があることについてどう思いましたか。

髙島- やはり驚きでしたし、先ほど岩崎専務が言われた、「沖縄の人々にとっての日常が私たちには非日常」というのはその通りだなと思います。ヘリコプターやオスプレイが飛んでいたら珍しくてつい見上げてしまいますが、周囲の人たちは何も気にせずに歩いていて、当たり前が違うことを実感する瞬間は多いですね。

西谷- そうですよね。琉球大学にお邪魔した時に飛行機の音が大きく鳴り響くのを聞いて、本当にそういうものが暮らしのそばにあるんだなということを実感しましたし、戦跡巡りをする中でも今もガマなどは普通に残っていたりするものがとても多いので、日常に溶け込んでいるように感じました。実際に沖縄生まれ沖縄育ちの渡嘉敷さんから見て、こんなに印象が違うことは驚きですか。

渡嘉敷- 県民からすると普通なので驚きです。生まれてからずっと同じ風景で、基地もあるし基地のフェンスもたくさんあることが普通だし、見ても特に思うことはないですけど、やはり戦跡めぐりなどをすることによって一種のシビックプライドのようなものを持つこと、自分の地域でかつて戦争が起き、身近なところに戦跡が残されていることを知る機会って大事だなと思いますね。嘉数高台などもたくさんの子供が遊んでいる一見普通の公園ですが、実はきちんと戦跡として整備され、より深く考えられるような場所作りをされていて、身近なところから県民に何かを感じ取ってほしいという意図を感じましたね。
沖縄戦について現地で学ぶ意義

西谷- Peace Now! は現在、広島、長崎、沖縄と3地域でそれぞれ開催していますが、広島と長崎はそれぞれ原子爆弾が投下された共通点があり、沖縄は国内で唯一の地上戦が行われた地域になります。Peace Now! は現地で見る、聞く、話すということを大切にしていますので、Peace Now! Okinawaのメンバーが揃っていることもあり、実際に沖縄戦を現地で学ぶ意義はどういうところにあるのかにフォーカスをして、現地でのフィールドワークの感想も交えて話をしていただけたらと思います。

髙島- 沖縄で地上戦が起きたのは知っていましたが、沖縄の人々が沖縄戦のことを今につなげ、後世につなごうとしていることは、現地に行ったからこそわかったことだと思っています。私自身は6月23日に慰霊の日として式典があることすら知らなくて、沖縄県の条例で全学校が休校になるということも初めて知りました。実際に式典に赴きましたけど、多くの方が沖縄戦について考え、想いを馳せ、次につなごうとしているのだと改めて考えさせられました。
それ以外にも現地に赴いてわかったことは、Googleearthのように衛星写真から基地や滑走路は見ることができますが、実際はその周りの建物も全部アメリカ軍基地の一部で、2万人近い人々が住んで一つの街を形成していて、その中にはショッピングセンターもあるし、小中高校、大学の分校まであるという話を聞いて、そこにリアルに子どもや家族が住んでいる、人々の暮らしがあることを目の当たりにしました。沖縄の基地問題は、基地の中に軍関係者の人々の暮らしもありますし、もちろん周辺に住んでいる沖縄の人々の暮らしもあるということ、これは現地に行ったからこそ学べたことですし、行ってよかったと思っています。

西谷- 実際に実行委員会で行った時に、嘉手納基地を高いビルに登って上から眺めてみるという時間を取ったんですけど、そこの中には飛行機とか軍機だけじゃなくて大きな建物があり、基地の中だけで暮らせるように街が形成されているんですよね。それは僕もすごく記憶に残りましたし、やはり現地で学ぶからこそ単に話すだけではわからない、普段の米軍基地に関するニュースなどでは伝わってこない部分みたいなものを学んだりできたと思います。
渡嘉敷さんは沖縄戦について深く学んできていると思いますが、改めて今回の参加で大学生が沖縄戦を現地で学ぶという意味についてどう思いますか。

渡嘉敷- 自分は沖縄県民で、冒頭でも話した通り平和教育などをいろいろと受けてきたわけですが、それでも実際の戦跡を巡る中で、まだ知らないことが多いなと感じました。学校で沖縄戦や当時の人々のことを習いましたが、習ってそこで途切れている感じだったので、いま大学生になって現地を実際に見ることで、昔とは違った視点で見ることができたと思います。幅広いさまざまな感情もありましたし、ひめゆり平和祈念資料館に行ったのも初めてで、幼少期の平和教育でここを訪れていたらもっとよかったなと、沖縄の平和教育について改めて考えたところもありました。
沖縄という場所は社会人になり大人になるにつれて観光地として余暇を過ごす場所になっていくと思うので、学生のうちに沖縄という場所を日本の歴史の中で唯一の地上戦があり、現在まで続く基地問題があるということを学ぶことで、参加者の人生経験の一つとして、より思慮深く考えられるような人に成長する一助になるのかなと思っています。大学生が沖縄戦について現地で学ぶことの大切さとしては、観光と戦争の歴史のギャップを知るだけでも、現地で学ぶ意味があるのではないかと感じました。

西谷- では、岩崎専務はいかがでしょうか。

岩崎- Peace Now! は広島、長崎、沖縄と3カ所でありますが、広島、長崎に関しては大量殺戮兵器である核兵器というものが一つの焦点になっていて、それが戦争で使われる、要は新しい近代戦に移る一つの分岐点になっていますよね。沖縄戦はその2つとはちょっと違っていて、要は地上戦で、それを6月23日まで3ヶ月間やり続けていた日本では唯一の場所でもあったし、組織的な戦闘が終わっただけであって、実はその後もずっと戦闘は続いていて、最終的に9月7日の降伏文書調印で初めて名実ともに戦闘は終了するわけだけれども、結局それまでの間はゲリラ戦のように約5ヶ月間にわたる戦闘がずっと行われていたということが、やはり沖縄戦を学ぶ一つの大事なところだと思います。戦争の一番悲惨なところは、結局始めても簡単には終わらないということだと、ここでわかるのではないでしょうか。

西谷- 地上戦は沖縄戦を学ぶ上でのキーワードであり、人と人が殺し合う戦争の本質を広島や長崎とまた違った角度から学ぶことができると思っています。沖縄戦で渡嘉敷さんのご親族はお亡くなりになられていて、平和祈念公園に行った時に平和の礎に刻まれているお名前を一緒に拝見しましたが、実際に沖縄県民として、この沖縄での地上戦を私たち若い世代がどのように受け継いでいくべきだと思いますか。

渡嘉敷- シンプルにこの事実を知って、それを後世に伝えたいと思うだけでも、戦争の記憶を受け継いでいけるのかなと思っています。沖縄に住んでいると戦争の話はたくさん聞くし、日常的に過去の沖縄戦の遺骨や不発弾が見つかったというニュースが流れている地域なのに、正しい事実や歴史を知らず、それに対して何も思えないというのはもったいないことだと思います。実際に自ら戦跡や平和記念公園の平和の礎に足を運んで、過去の人たちに想いを馳せながら、これをきちんと後世に伝えていかなければならないと思うことが、今後に平和の想いをつなげていくことになると思います。
大学生協として平和活動に取り組む意義

西谷- 今まで皆さんで話したことを踏まえて、改めて大学生協が平和活動を行う意義はどういうところにあるのか、意見交換をさせていただければと思います。

髙島- 大学生活は卒業後に社会に出る一歩手前の段階にあり、大学生協は学生の日常生活を支える中で成長の機会を与える、成長を促すという役割も大きいと思っているので、こういう平和活動の機会を持つことは大学生協として大事な役割の一つかと思います。
僕が大学生協と平和活動に関して感じていることがもう一つあって、協同というところに目を向けると、生活協同組合の成り立ちとしてみんなで助け合うという考え方が、平和に関する考え方と同じだと思っています。平和というのは一人ひとりがお互いに助け合って、同じ理念を持って目指すからこそ生まれるものだと思っていて、僕が例えば一人で「みんな平和になろう」と言って行動したところで、多分世の中は大きく変わらないと思うんですよね。だから想いは違うかもしれませんが、何か共通の理念のもとに誕生するという同じ過程を経た大学生協だからこそ、一人ひとりに平和の考えを促し、何ができるのかを考えて一緒に平和を目指していけると思います。協同組合、大学生協が存在するのと同じように、より良い暮らしをと考えた人たちが集まって、一人ひとりが平和について考えていくことで平和な社会が築けると思うので、そういうつながりの大切さをすごく感じます。

渡嘉敷- 大学生協は大学生と常に近い距離で関わる組織ではあるので、そういった組織が平和活動を行うことで、普通に生活をしていたら平和について考える機会など持てない大学生にきっかけを与えることができると思います。
幼少期から平和について学び、意思を持って活動を広げようとする人は自ら動けると思いますが、それ以外の人はきっかけが得られないというか、興味を持てない人もいると思います。そういう人たちに大学生協として平和活動に関する情報やPeace Now! の案内を流すことが一つのきっかけになり、最終的に組合員活動としてつなげていけると、大学生協が平和活動を行っている意味はあるのかなと思いますね。実際に自分もあまり平和活動に興味のない沖縄県民でしたが、生協に関わるようになってからPeace Now! などの話も聞けて想いを広げていく大切さを肌で感じたので、自分が実感しているからこそ意義があると言えます。

岩崎- 大学生協もそうですけれども、生活協同組合の一番の目的は組合員のより良き生活のためであり、そのために平和が一番の土台になっているという考え方ですよね。このより良き生活を大学生協に置き換えてみると、大学生にとってのより良き生活は、やはりきちんとした環境で学べることであり成長していくことです。でも81年前に大学生は戦争という国と国とのぶつかり合いの中で翻弄され、学ぶことすら容易ではない時代に陥った。要は国と国との戦いが市井の人々を巻き込んでいくことの恐ろしさや影響についてまず学んでいただきたいし、単純にこれが賛成とか反対とかいうのではなく、まず知ることが大事だと思います。それは遠い昔の話ではなくてほんの81年ほど前の話で、それを伝えていかなければ平和のありがたみが薄れていくわけです。そして平和のありがたみが薄れてきた時に、人は戦争をゲーム感覚で始めたりするんですよね。学生の方々は今後社会に出てさまざまな職業に就き、中には政治家になる人もいるかもしれない。地域や国の舵取りをする際に、そういう経験を積んでいるかどうかで大きな差があるのではないかと私は思っているので、学生にはぜひこういった機会に戦跡を直に見てもらって、その時の状況を感じ取ってもらいたいですし、それは大学生協が平和活動に与する一番の要因だと思っています。

西谷- それぞれが思う平和活動に取り組む意義について、いろいろな想いが聞けて嬉しい気持ちです。
岩崎専務は2年連続で企画局長の選出にご協力いただいていますが、そこにはどのような想いがあるのでしょうか。

岩崎- 企画局長が2年連続出たのは、私が選ぶわけではないのでたまたまではありますが、ただそういう話があった時は、必ず参加していただきたいという気持ちで打診を行います。やはり人は経験を積むことによって学んで成長していくと思うので、Peace Now! の実行委員会企画局長になるのはその経験の一つと私は捉えています。その中で当然学ぶこともあるし、その人のその後の人生の中でそれがどう位置づけられるのか、その経験が生かされていくのかという意味においても、私はたくさんの経験を積んでもらいたいと思っています。

西谷- 実際に企画局長の渡嘉敷さんはどんな経験を得られていますか。

渡嘉敷- 企画局長は一応三役という形で実行委員会の上にはなりますが、人を使う経験というよりは一緒に共同で作業する、共創していく経験が積めているかなと思っています。人とコミュニケーションを取りながら、何か一つの制作物や目標に向かってみんなで話を進めながら、スケジュールなどが円滑に進むように動いていくという経験、これは実務的な経験ではあるのですが、それ以外だと平和活動やボランティア的な活動を通して、これをもっと社会でも広げていけたらと思うことはあるので、より社会に何か貢献できる人になれそうな気がします。そういったことを社会人になっても、職場の人や後輩などにも伝えていけるような人になるために、いまPeace Now! Okinawaで企画書局長として経験を積んでいると思って活動しているので、平和活動に関わったことがあるという事実が大事かなと思いますね。この事実があるだけで、自信にもつながったりするって感じです。

西谷- 実行委員長としても、とても嬉しいです。担当のブロック事務局として渡嘉敷君を見ている髙島さんは、実際に渡嘉敷さんがどのように成長をしていると感じていますか。

髙島- 運営面はもちろんですけど、成長はすごく感じますね。
僕のイメージとして、渡嘉敷くんは元々自分から意見を言うタイプではあるなという印象を持っていましたが、実行委員会で何回か会議をするにつれて、ただの意見の発散だけではなく、意図や想いが込められていた意見になったり、周囲を動かすような発言になっていたり、自分がPeace Now! を作りあげていくという主体性や責任感が増してきたと感じています。
三役の私たち3人で連絡取り合う時も渡嘉敷くんから話す回数が増えてきましたし、Peace Now! の中で企画を作り上げていく時も自分からの発信が多くなったと思います。目的に即して理念にもきちんと共感した上で、ただ主張するだけでなく何のためにやっているのかを自分で考えて、責任感を持って自分から動いて発言できるようになったのは、すごく見ていて嬉しいものがあります。

西谷- いつも隣で一緒に活動していらっしゃる岩崎専務はいかがですか。

岩崎- 1週間で1回も見ない日はないくらい一緒にいると、逆に成長ってあんまり感じないんですよね。日々友達のような感覚でやり取りやラインをしていますので。ただ委員長もそうですけれども、副委員長の渡嘉敷君も多くの全国の委員会やセミナーに参加するにつれて、話す言葉が変わってきたなとは思います。やはりその中でも一つ、非常に信念を持ってやりたいことをきちんと言葉にできるようになってきたかなと。実際誰でもそうだと思いますが、1年2年の時よりも3年4年の方が経験値も増えますし、いろいろな会議に出席することも増えて言うことも違ってくるし、リーダーシップをとって後輩を引っ張っていくというのもありますので、そういう意味では1年の時の渡嘉敷君と今の渡嘉敷君では大きく成長していると思います。

渡嘉敷- 自分自身も以前より少しは成長しているかなとも思うし、責任感は年々強くなってきていると思います。それが最近は逆に仇となっているので、少し気を引き締めていきたいですけど、成長していることはいいことなので、そこは伸ばしていきたいです。
Peace Now! の学びを単協での活動に活かす

西谷- Peace Now! に参加するということは、大学生協の平和でより良き生活を目指していく上での一つの学びの材料ということになると思います。最後にこれを踏まえて、Peace Now! での学びをそれぞれの大学生協でどのように生かしていくのかについて意見交換したいと思います。

渡嘉敷- Peace Now! Okinawaに実行委員として参加して学んだことを、まずは学生委員のメンバーに伝えて、そこで共感を得ることをスタートラインとして、そこから生協の店舗内で戦争の写真の展示をしてみたり、できればミニ平和ツアーのようにいろいろなところを回ったり、琉球大学内にも戦跡はあるのでそこを巡ったり、焦点を当てたイベントにつなげていきたいと思いますね。全ては自分がどれぐらいみんなに伝えられるか次第ですけれども、理想はそれを聞いたメンバーたちや展示を見た組合員の人がPeace Now! に参加したいと思ってくれたらいいかなと思います。

岩崎- いろいろな方法で過去の出来事について学んでいくこと自体はとても大切ですし、渡嘉敷くんが言ったように、やはり実際にその地を訪れるきっかけを作らないといけないですよね。書籍やメディアで受ける情報と実際にその地を訪れて体感する経験というのは、やはり違った感じ方や異なる印象を持つと思いますので、まずはそれぞれの生協で平和学習の取り組みをしていただいた上で、できればPeace Now! の活動に参加していただいて、国と国との問題を実力で解決するということがどのような結末を迎えるのかということ、そして単なる観光では得ることができない経験を体験することが、しっかり自分の考えを持つことや成長につながるのではないかと思います。
今の世の中はいろいろな情報がSNSやメディアから流れてきますが、誤った情報やサインに先導されることもあります。しかしPeace Now! は単なる平和学習ではなくて、自ら体験することによって物事を深く考え、自分の意見を持つきっかけになると考えています。そういった意味でも、Peace Now! をきっかけに体験してみることは重要ではないかと考えています。

髙島- 僕自身がPeace Now! に参加することで、大学生協としてできる平和活動を知ったこともあり、そういったことを事務局として九州ブロック全体で意識できたらと思います。学生事務局同士もそうですし、九州には24の大学生協がありますので、平和活動を行うサポートやその促進をしていきたいですね。
今は九州ブロックでの平和活動として思いつくものは少なくて、どうしても長崎、沖縄が中心になり、その他の大学では手を出せていない感じがありますので、Peace Now! Okinawaの報告をSNSで発信することはもちろんですが、実際に平和活動を行っている事例があれば発信して他大学に向けての共有、普及を事務局として取り組んでいき、平和に関する視点を九州全体に根付かせることができたらと思います。

西谷- Peace Now! の参加で留めるのではなく、つなげて広げていくという皆さんのご意見を聞けてよかったと思いました。ぜひ、皆さんの想いが全国の大学生協に届いて、平和活動が広まっていくといいなと思っています。
2026年7月6日 リモートにて
