あの専務理事が!失敗談を紹介します(涙)
山形大生協 髙橋 直也 専務理事


 

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何度、この謝罪をメール返信で送ったことか…。

入協して3年目、旅行の担当だった私は、急に約550人規模の国際学会の宿泊手配(大学からの業務受託)を担当にすることになりました。急遽、店長が入院をしてしまい、英語の苦手な私にとっては、突如として舞い込んできた嫌な仕事でした。通常業務もあり、空いている時間にできる範囲で手配をし、翻訳ソフト(当時は精度の低い)を使い、「こんな内容でも相手に伝わるだろう」と手配完了メールを送信していました。気持ちが乗らない日々で、全てその日のうちに返信できなくとも退勤していたのでした。ところがある日、学会参加者よりお怒りのメールが届き、さらにその怒りが学会事務局にまで連絡がいってしまったのです。学会事務局から呼び出しを受け、即日に返信しないこと、英文の内容がおかしいことなど厳しく叱責されました。時差もあるため返信が遅いことに苛立った参加者の方からだったのでした。いい加減な気持ちで仕事をしていた自分は猛省しました。その後、周りに頼れる職員もおらず、自分でやるしかないと覚悟し、学会事務局の助言と複数のビジネス英文メール攻略本を駆使して、学会参加者に幾度となく謝罪しながらも、朝から晩まで英語漬けの生活を送り、何とかやり遂げたのでした。

振り返ってみると、できない言い訳を探し、ただただ仕事から逃げていただけだった当時の自分です。できない言い訳よりできる方法を模索し、もがきながらも前に進めた経験は、成長の糧となりました。英語力は身につきませんでしたが、どんな困難なことが起きてもジブンゴトとして逃げずに立ち向かえば、「やってやれないことはない」とちょっとした自信を持つことができました。

PROFILE

髙橋 直也

山形大生協 専務理事

[職歴]
2004年 山形大学生協 小白川サービスカウンター
2008年 同 工学部購買書籍副店長
2010年 同 小白川サービスカウンター店長
2014年 同 専務補佐
2015年 東北事業連合店舗支援部 次長 (学び・旅行)
2018年 山形大学生協 常務理事
2020年 同 専務理事

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