あの専務理事が!失敗談を紹介します(涙)
福井大学生協 新田 大地 専務理事


「失敗談」はたくさんあります。
新人のころ、コンビニ業務の研修という位置づけで、飲料発注を任され、2ロット(48本)発注するはずが20ロット(480本)届いた200mlの牛乳、必死で拡販しました。 
TOEIC試験監督中に2名の受験者を教室の外に締め出して1時間放置したり、新学期の教材パンフ表紙に記載する電話番号を間違えて校了・納品されたりもしました。
店長になり、予算の達成や経営改善、コロナ禍の赤字抑制ばかり追いかけているうちに、「組合員の暮らし」を置いてけぼりにした瞬間があったことも、大きな失敗だと思っています。(今は、組合員をど真ん中にして、事業と活動に取り組んでいます!!)
これらは、単純な作業の失敗から始まり、油断からの失敗、大学生協で働く人間としての根本にかかわる失敗まで、さまざまです。

さて、仕事には報連相が大事だ、というのは、多くの職員が理解しているでしょう。また、上司は「悪い報告」ほど、早く欲しいのだということも、よく聞くと思います。私が今回お伝えしたい失敗は、「失敗したけどリカバリーして何とかなった」ことです。

1人区の業務責任者(専務は別の会員と兼任)をしていたときの失敗です。月次の会計処理で失敗し、供給の締日に修正が間に合わず、仕入・仕訳の処理で損益の整合性を取ることで、会員決算に大きな影響を与えず済みました。この処理、連合にも相談しながら進めたのですが、専務には報告しませんでした。リカバリーできたし、次回の定例会議で報告、ぐらいの考えでした。が、これが失敗で、「リカバリーできた」のは結果であり、「悪い報告」は真っ先にあげるべきでした。

理事会への報告準備や、コンプラ上の確認、今後同様の失敗をしないための手立ての立案や、会計処理の最終確認など、「比較損益計算書」以外に見るべきことは山ほどあります。また、単純に「部下の大きな失敗を知らなかった専務」にしてしまった、という反省もあります。(私からの報告より先に連合から専務にその話が入り、専務が知らなかったので)

失敗しても、自分が可能な範囲で何とかリカバリーするのは大事ですが、何とかなったとしても、上司への報告は迅速に行いましょう。(無理にがんばる前に相談するのも大事です)

PROFILE

新田 大地 専務理事

福井大学生協

[職歴]
2007年 大阪市立大学生協 書籍購買部 入協
2014年 近畿大学生協 書籍購買部 コンビニ担当
2017年 近畿大学生協 書籍購買部 店長
2021年 阪南大学生協 業務責任者(1人区)
2024年 福井大学生協 専務理事 現在に至る

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