2015年03月06日(金) | 新着情報
★2014年6月1日~10月10日まで開催されたコメント大賞の応募数は6,015点、例年以上にレベルアップしたコメントが多数寄せられました。今回の二十選では、選考会で選ばれた、金賞・銀賞・銅賞・アカデミック賞と奨励賞、そしてナイスランナー賞の一部のコメントをご紹介します。
主催:全国大学生活協同組合連合会
協力:朝日新聞社・出版文化産業振興財団(JPIC)
少女は純粋無垢なものだと誰が決めたのだろう。本作に登場する“子ども”は皆、自分勝手な身体をもつ“人間”であり、それは、親切の裏に憎しみを、笑いの声の裏に残酷さを隠しもっては日常を生き抜いてきた“子ども”だった私たちを浮き彫りにする。
けれども私はむしろ、その生々しさに呼吸が楽になるのだ。それはまるで、一枚一枚丁寧に服を脱がされるような、美しさと潔さをもった真実の暴き方だから。牢獄のような教室のなかで、“子ども”を演じていた全ての人へ、私はこの本を贈りたい。
(千葉大学大学院/m・f)