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2016年03月25日(金) | 新着情報

『読書のいずみ』 座・対談 「ながい『旅』のはなし」
彩瀬まるさん インタビュー

彩瀬まるさん (小説家) VS 河合さやかさん (名古屋大学文学部3年)

1. 意外な大学生活

河合 彩瀬さんは、大学時代は何を専攻されていましたか。

彩瀬 わたしは新聞学科というメディア関係の学科にいたんですけど、入学して間もない頃に自分はメディアに向いていないことに気づいてしまいました。結局、大教室のうしろのほうで、いつも小説を書いていましたね。

河合 学生のときからずっと小説を書いていたんですね。

彩瀬 そうですね。大学3年のとき初めて文学賞に投稿した作品が最終選考に残り、嬉しさから投稿を続けました。

河合 昔から小説を書くことは、彩瀬さんにとって遊びのようなものだったのですか。

彩瀬 中学2年のとき、書いた小説をリングファイルに綴じて一つ上の学年の先輩に渡したら、先輩た ちが回し読みをして面白がってくれたんですね。褒められると嬉しくて、だから、いっぱい書きました。そのときに書いた小説は原稿用紙400 枚くらいです。でも、途中で難しくなってしまって未完のまま。そんな感じで書いては止め、ということを繰り返していました。

 

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