大学生のパソコン事情 ~ 大学生活を充実させる、パソコンの選び方 ~

大学生活に必須となったパソコン。特にコロナ禍を経てからはパソコンの利用頻度がさらに増え、スキルやリテラシーの向上も求められるようになりました。現役の大学生は授業や学生生活においてどのようにパソコンを使っているのか。また、どのようにしてパソコンスキルを身につけてきたのか。1年生から4年生までの先輩学生4人にお話を伺いました。

参加者

菊地 乃愛さん(岩手大学理工学部4年生)

片野 竣輔さん(同志社大学商学部3年生)

金子 愛歩さん(お茶の水女子大学理学部2年生)

高橋 怜那さん(龍谷大学法学部1年生)

司会進行役

森 広恵さん(お茶の水女子大生協 店長)

(以下、敬称を省略いたします)

今、使っているパソコンを選んだ理由

――まずは自己紹介からお願いします。現在使っているパソコンについても教えてください。

岩手大学工学部4年の菊地乃愛です。生命コースで生物について学んでいます。現在、細胞の無限分裂化(不老不死化)について研究しています。パソコンは、入学時は富士通のパソコン(LIFEBOOK)を使っていましたが、3年生になるタイミングでMicrosoft Surfaceに買い換えました。4年生になってからは研究室のパソコンも使うことが多くなりました。

同志社大学商学部3年生の片野竣輔と申します。商学部でおもに金融について学んでいます。僕も1年生の時からMicrosoft Surfaceを使っています。パソコンでは調べ事が多いですね。企業の金融情報を調べたり、株とかをチェックしたり、経済ニュースを読んだり。あと、レポートは基本Wordで、統計を見せたりする時にはExcelも使います。

龍谷大学法学部1年生の高橋怜那と申します。1年生なので今は教養科目でいろいろなことを幅広く学びながら、どの分野を専攻しようか探っている状況です。パソコンは、姉が選んでくれて両親が購入してくれたWindowsのパソコンを使っています。学校の授業に使うには十分なスペックなので満足しています。

お茶の水女子大学理学部数学科2年の金子愛歩です。数学科で数学の勉強をしています。まだ2年生で専門には分かれていないので、数学の基礎的なところを学んでいます。パソコンは富士通のLIFEBOOKを1年生の時から使っています。よろしくお願いいたします。

――みなさんは今使っているパソコンをどのように選びましたか。また、そのパソコンを選んだ理由についても教えてください。

高校までは、授業でパソコンに少し触れた程度で、ほとんど知識がありませんでした。入学時にはどれを選んだらいいかわからなかったので、生協の新入生サポートセンターでお勧めされたものが安心だと思い、富士通のLIFEBOOKを購入しました。2年生の時に新型コロナウイルスが流行し始めて、パソコンを使った授業やレポートの提出が増え、パソコン上でノートを取れるほうが便利だろうと思い、タッチペンで手書き入力(デジタルノートテイキング)ができるSurfaceに買い換えました。Surfaceはキーボードを取り外せるので、デスクトップのように使ったり、タブレットとして使ったり、授業でノートを取る時は平らにしたり、動画を観る時には見やすい角度に調整したりと、いろいろな使い方ができるのがとてもいいです。

大学生協の保護者説明会に参加した時に、パソコンのブースが設けられていたので、いろいろな機種を見たり、そこにいた先輩方にどれがいいかを伺ったりしました。パンフレットを持ち帰って、いろいろ検討した結果、手書き入力ができるSurfaceが便利そうだったのでSurfaceを買いました。その頃、Macも人気があったので悩みましたが、高校時代、情報の授業でWindowsを使っていたことと、Macは仕様や操作が少し違うと聞いたので、それも踏まえてSurfaceが使いやすいかと思い選びました。Surfaceはプロジェクターに繋げないなどのデメリットもあるんですが、iPhoneとiCloudでかんたんに同期できるのでそこは問題なく使っています。それ以上に、キーボードと分離して使え、持ち運びが軽いなどのメリットの方が上回っているので選んでよかったと思います。

私は受験が長引いてしまったために、入学説明会や生協のイベントに参加することができず、パソコンは地元の量販店で購入しました。当時大学を卒業したばかりだった姉と両親に選んでもらいました。姉の大学生活での実体験から「授業では処理が速くてさくさく動くパソコンがいい」とか「MacよりもWindowsの方が何かと役立つことが多い」など、学生生活に適したパソコンの条件について教えてもらいました。また、両親がIT関係の仕事をしていてパソコンについて詳しいので、姉の話を参考にインターネットで何個か候補を絞ってもらい、その後一緒に地元の家電量販店に行って実際に見て購入した流れです。

私は、地元の家電量販店でLIFEBOOKを購入したのですが、その時に選ぶポイントが2つありました。それは「軽さ」と「タッチ機能」です。やはり毎日運ぶから軽い方がいいかな、ということと、普段スマートフォンを使っているのでタッチパネルの方がなじみもあって使いやすいと思ったからです。LIFEBOOKは重量がとても軽いですし、タッチパネル式なのでメモする時にもタッチ操作で書き込めるのは便利です。Zoomなどで2画面にしたい時もピッとスワイプするだけなのでラクです。また、USBやHDMIはもちろんLANケーブル、SDカードまでいろいろ挿せるのもLIFEBOOKの魅力です。実は入学当時、生協にもLIFEBOOKが売っていたのですが、それが128GBのものだったんですね。でも、家族から容量が大きい方がいいんじゃないかと言われまして、家電量販店に行って256GBのものを購入した形です。

スキル向上に役立つ生協のパソコン講座

――大学生活ではパソコンをどのように活用していますか。また、パソコンスキルをどのように身につけていきましたか。

1年生の時に、生協で開催されていたパソコン講座に参加して、WordやExcelなどの基本的な操作、大学生活に必要なスキルはそこで教えてもらいました。2年生になってSurfaceに換えてからはデジタルノートテイキングをするようになり、レポートの提出や資料作りが増えたこともあり、おのずとパソコンスキルが上がったように思います。今授業では配布された資料のPDFをOneNoteに貼り付けて、直接メモを取っています。OneNoteも初めは使い方がわからなかったのですが、インターネットを使い自分で調べて使っているうちに、だいぶ使いこなせるようになりました。

僕が入学した時はちょうどコロナ真っ只中で、入学した4月は授業が一切なく、ゴールデンウイーク明けに授業が始まりました。それも初めからオンライン授業でかなり大変な状況でしたね。先生も学生もオンライン授業が初めてで、クラスの学生も初めましてという状態。誰にも聞くことができないので自分で何とかするしかなく、授業の受け方などは送られてきた書類を読みながら理解していきました。パソコンの使い方に関しては、これもオンラインでしたが、生協のパソコン講座に参加して、Word、Excel、PowerPointなどの基本的な操作を覚えました。2年生になった時に生協学生委員会の活動が始まり、PowerPointで資料を作ったりすることが多くなって、何度も作っていくうちに資料作りにも慣れていきました。3年生になった今は就職活動が始まって、使用用途が授業メインから就活用にガラッと切り替わりましたね。よくZoomで企業のセミナーや面接、インターンを行ったりしています。レポートが消えるというのをよく聞くので、僕は作ったデータはすぐに保存するようにしています。データの保存先としてOneDriveを使うと便利ですね。

入学してすぐ、学部全体のオリエンテーションでWordやExcel、PowerPointの基礎的な使い方などを習いました。でもそれだけでは実践的なレベルではなかったので、生協のパソコン講座を受講しました。生協学生委員会の先輩にパソコンにとても詳しい方がいらっしゃったので、細かい知識などを教えていただきました。今は、授業は8割方対面で、一部人数の多い授業はオンデマンド配信。対面授業ではレジュメや資料が印刷して配られるので、それに書き込む形です。オンライン授業でも、先生の方針で、資料を印刷して手元に置きながらやっています。高校からの習慣で、紙にペンで書くほうが個人的に好きなので、デジタルノートテイキングはやっていないですね。パソコンの用途としては、オンライン授業への参加のほか、生協学生委員会の発表資料作成、あとは調べ物やYouTubeを観たりするくらいです。

私は小学校、中学、高校と、授業などで何かとパソコンに触れていたので、基本的な使い方で困ることはあまりありませんでした。大学1年の前期には必修で情報の授業があり、そこでも基本的なパソコン操作を教えてもらえたので慣れるのは早かったと思います。授業では、数学科だからなのか、パソコンを使うことがあまりなくて、基本は高橋さんと同じように、紙に印刷して書き込むことが多いです。ただ最近は生協から借りたiPadでノートを取るのが便利で、よく使っています。普段はLIFEBOOKとiPadとペンをいつも持ち歩いていますが、授業が少ない日はパソコンをほとんど使わないので、パソコンを家に置いて、iPadとペンだけという時もあります。

――大学生協のパソコン講座に参加された方が多いですが、どのような内容でしたか。講座を受けて役に立ちましたか。

僕は大学に入る前からパソコンを触っていたので、WordやExcelなどの基本的な使い方はわかっていましたが、PowerPointだけはあまり知りませんでした。応用編の講座に参加して、PowerPointについて詳しく学べたのはとても役に立ちました。担当の先輩方が熱心に対応してくださって、資料をきれいに見せる方法から、アニメーションの使い方、フォントの使い分け、ExcelをPowerPointにリンクさせる方法など、担当の先輩方が熱心に対応してくださって、かなりスキルアップしたと思います。商学部ではPowerPointを使うことが多いので、習ったことをすぐに使えたので覚えるのも早かったですね。学部によってどの程度のパソコンスキルが必要か、どのソフトを多く使うかなど違うと思いますが、各学部で実践的なパソコンの使い方を学べてとてもいい環境だったと思いました。

私はWordやPowerPointは高校の授業などで結構触れる機会が多かったのでなじみがありましたが、Excelに触れてこなかったので、それを大学生協の講座や学生委員会の先輩方に教えていただいて、すごく勉強になったなというのがありました。グラフの作り方や関数を使った計算など、覚えたらかなり便利なので学んでよかったと思います。

私は、講座は受けていなかったんですが、Excelに自信がないので高橋さんが受けたようなExcelが学べる講座があったら受けてみたいなと思います。サークルや日常生活で、表をまとめたり、人の名前と内容を一致させるみたいなものを作ったりすることも多いので、Excelをちゃんと覚えると使えそうですね。

コロナ禍でパソコンの使い方が大きく変わった

――高校時代はどれくらいパソコンを使っていましたか。また、どのような用途で使用していましたか。

家に親のWindowsパソコンがあるので、それを使わせてもらっていました。とはいっても、高校まではインターネット検索くらいしかパソコンを使っていなかったので、ほんの少し触れる程度。WordやPowerPointでのレポート作成、プレゼンなどは大学に入ってからですね。基本的な操作は大学生協の講座や授業でも教えてもらいましたし、わからないことは自分で調べたりしてスキルアップしていきました。

僕は商業高校だったので、パソコンの授業が結構あり、例えば、Wordでタッチタイピングをして、Excelで関数を使うなど、基本的な操作は高校時代に覚えました。高校にあったのはたしかDellのデスクトップパソコンでした。高校時代は自分のパソコンはなく家族共用のパソコンしかなかったので、パソコンの授業の復習などは家族のパソコンを使用していました。

高校にはパソコン室みたいな教室があって、デスクトップのパソコンがたくさん設置してありました。パソコンを使った授業ではその教室で1人1台パソコンの前に座って授業を行っていました。また、私の学校は全員にiPadが支給されていました。Google Classroomというアプリがあって、それで課題を提出し、連絡事項などもそのアプリを通じて行われていました。親がIT系の仕事をしているので家にはパソコンが何台もあって、身近な存在ではありました。ただ私はあまり触っていなかったので本格的に使うようになったのは大学に入ってからですね。

小学校、中学校、高校までは、自分専用のパソコンはもっておらず、情報処理室みたいなところにあるデスクトップのWindowsパソコンを使っていました。学校には校外学習用に持ち出せるノートパソコンもあったので、調べ学習みたいなものはそれを使っていました。また、高校3年生の時にコロナウイルスの流行が始まって、授業が全部オンデマンド配信になったのですが、その時は家にある家族共用の富士通のノートパソコンを使って授業を受けていました。自分専用のパソコンでいろいろな使い方をするようになったのは大学に入ってからです。

――コロナ禍での学生生活を経験している方が多いですが、オンライン授業ではパソコンがフリーズしたり音が途切れたりなどのトラブルも多いと思います。その際、どのように対処していますか。

僕たちの代は、授業にかかわらず、大学生協のセミナーやイベントもほぼオンラインで行っていたので、トラブルはたくさん経験しました。1回落ちると2回、3回と、落ちやすくなることも多くて、落ちた人が復帰して「おかえりなさい」みたいなやり取りは普通にありましたね。あと、大学でオンラインを繋げている時に、大学のWi-Fiがダメだと自分だけでなく他の人もみんなアウトなので、そういう時は潔く諦めたりしていました。自分たちの学年は本当に学生生活がオンライン中心で始まりましたから、結構工夫してやりくりしてきました。

みんな、トラブルがあっても対応に慣れている感じですよね。落ちてしまった時には、焦っても仕方がないので、回復するのを待ってオンラインに復帰します。どうしてもダメな時には片野さんと同じように友達に聞いて確認する感じですね。

私も聞き取れなかったところは友達に聞いたり、後から先生にチャットで問い合わせたりして何とかやりくりしていました。大学でZoomを受ける際、教室によってはWi-Fi環境が悪くて、先生が話している声が全然聞こえないというのがあります。その時は教室を移動して、Wi-Fiを自分のスマートフォンのテザリングに切り替えたりなどして対処していましたね。

私は、コロナが落ち着いた頃に入学したので、オンライン授業を受けたことがなく、対面とオンデマンドの動画配信授業が中心です。オンデマンドでは途切れたらもう一度再生すればいいので問題はないですね。

大学生活に必要なパソコンの条件とは

――今入学時に戻って、パソコンをもう一度購入するチャンスがあったら、どんなパソコンを買いますか。

今日、先輩方のお話を聞いて、メモが取れるタッチ式のパソコンというのは、便利そうなので使ってみたいと思いました。Surfaceにめちゃくちゃ興味が湧いています。

私は今のところ、使っているSurfaceに満足しています。もう少し軽かったらいいなと思う時はあるんですけれど、使い勝手がとにかくいいのでSurfaceが気に入っていますね。

僕もSurfaceで満足していますが、強いて言うなら、もう少し容量が大きくて、処理速度が速いものでしょうか。やはり、どうしても学年が上がるごとに使用用途が拡がっていきますし、資料などのデータも増えてきます。参考文献として一度にPDFで120ファイルとか送る教授がおられ、また、専用のアプリを使った授業などもあって、アプリをインストールすると結構容量をとるので、そういったことが積み重なると、やはり容量は大きい方がいいなと思いますね。もちろん、ハードディスクなどに移せばいいんですけど、過去のデータを見返したい時も結構あるので。あと、いくつもタブを開いている状態では処理速度が大事になってきますね。Zoomを開きながら、Wordでメモを取ったり、あっちのレジュメとこっちのレジュメを行ったり来たりするので、そういった状態で、ちょっとパソコンがフリーズしちゃうと勉強が止まってしまいますから。

実はお茶の水女子大学ではMac率が高くて、学生の半数以上がMacを使っている印象です。情報の授業はiMacで行われ、大学の授業でもMacを基準に話されることも多いです。うちは家族がみんなWindowsを使っていて、使い方に困った時、やはり頼りになるのは家族だなと思ってWindowsを選んだということはあるんですけれど、Macを使っている友達が多いので、やはりMacに憧れますね。MacとiPhoneとiPadとで同期できる点もいいなと思います。あとAirdropを使い、友達同士で資料や写真などのデータを飛ばし合えるのも魅力に感じます。でも、MacはWindowsと使い方が違うということで、やはり使い方の面で不安があります。そう考えると、今使っているLIFEBOOKで満足かなというところですね。

――貴重なお話をありがとうございました。今日の座談会はこちらで終了になります。