座談会 大学生のパソコン事情 学びの中でパソコンやデジタルデバイスに何を求めるのか・・・。

今やパソコンは大学生にとってマストアイテムとなりましたが、学びの専門性によって機種や用途も選択の幅が非常に広がってきています。現役の大学生はどのようにパソコンを選び、どんな使い方をしているのでしょうか。学生生活の半分をコロナ禍で過ごした4年生の方々と、入学して1年半を経た2年生の方に、自身の学びにおけるパソコンやデバイスの位置付けについて伺いました。

参加者

鈴木 翔太さん(東洋大学 法学部企業法学科4年)

長原 匠海さん(大阪大学 基礎工学部情報科学科4年)

福田 真也さん(龍谷大学 先端理工学部知能情報メディア課程4年)

苗村 和真さん(同志社大学 文学部英文学科2年)

司会進行役

国崎 伸昭さん(大学生協事業連合 広域 勉学研究事業部)

(以下、敬称を省略させていただきます)

大学での学びと授業形態

――今日はパソコンの座談会ということですが、基本的には自分の学生生活を語る中で、パソコンやデジタルデバイスがどういう位置付けを占めてきたのかを明らかにできればと思っております。
文系・理系の方々がいらっしゃるので、学部学科のご紹介も含めて、まずは大学でどんなことを学んでいるのかということをお聞きします。学ぶジャンルによって授業のスタイルも違うと思いますので、4年生の方は今まで受けてきた授業やゼミについて、2年生の方は今現在受けている授業についてお話しください。

東洋大学法学部企業法学科4年生の鈴木です。授業の大半が法律に関するものになりますが、そのほかにも一般教養科目として心理学や社会学といった科目を履修することができます。現在週4回授業を入れていますが、ゼミとオンデマンドの科目以外は基本的に講義形式です。ゼミなど一部の科目については学生主体で演習を行い、その中でグループワークや論文執筆などの作業をする授業もあります。

僕の場合、1年時から法学基礎演習といって個人で事例問題を解いてみる、いわゆる初学者に対する演習形式の授業がありました。卒論などを書く、一般的に言うゼミナールに関しては3年生からの加入でした。ゼミは4年になってからは月に1回、研究室へは卒論の個別指導を受けるために2、3週間に1回通っています。
ゼミでは、基本的には個人で事前に専攻のテーマに関する過去の事例などを研究して、メンバーの前で発表するというかたちが多いです。所属するゼミが経済法の専門ということで、主に独占禁止法などの法律について学習し、独占禁止法に抵触し、過去に裁判になった事例を研究して考察を加えていくというのが主な流れです。

大阪大学基礎工学部情報科学科4年生の長原です。ネットワークやプログラミングをメインに授業を受けています。授業は知識を学ぶ講義形式、デジタルボードのようなものを使って電子オルゴールなどを作る実験、あとはゼミナール形式の3種類があります。今は基本的に研究室に配属されているので授業はありませんが、研究室には毎日通っています。
研究室では、現実をデジタルに落とし込み、シミュレーションしたものを現実にフィードバックするという、デジタルツインに関しての研究をしています。卒論テーマは、電波環境をドローンのカメラに映して操作支援をするという研究を進めています。大学卒業後は大学院に進む予定ですが、大学院進学を決めたのは入学してすぐの頃でした。

同志社大学文学部英文学科2年生の苗村です。英語のリーディング・ライティング・スピーキングなどを必修科目として勉強しています。英文学・英文化・英語学・英語教育の4つの中から学びたいものを1つ選んで、それに沿って科目を選択するというかたちですが、僕の専攻は英語教育なので教育系の科目と、それに加えて教職課程の授業もとっています。
来年からゼミが始まりますが、ゼミの前段階の基礎演習が2年から始まっていて、その授業ではプレゼンやディスカッションをしたりしています。

龍谷大学先端理工学部知能情報メディア過程4年生の福田です。授業形式は座学中心の講義、プログラムを組む演習、3年の後期から始まるゼミという感じです。長原さんと似ていますが、情報系のプログラムを組むことがメインで、ハード系はそんなに触らず、主にソフトを扱う学科になっています。
研究室でインタラクション、情報と人とをどうつなぐかという研究をしていますが、元々はVRの研究をしていました。授業はなく、平日の5日間研究室に行っています。僕も大学院に進学予定です。

パソコンについて詳しくは「Campus PC Guide 2024」
Campus PC Guide 2024

授業の受け方とノートの取り方

――今の4年生が1年生の時にはほぼオンライン授業で、2年生の後期ぐらいから対面が始まったという感じでしょうか。対面が始まり、どのように授業を受けたのですか。ノートはどうやって取っていたのか、資料はどういうふうに活用していたのか、使用しているパソコンやデバイスもお聞きしたいと思います。

1、2年の頃は基本的にオンライン授業で、ほとんどの科目を自宅で受講していました。3、4年以降は対面授業が増えてきて、今は大半の科目が対面になりました。ノートや資料の保管方法については、レジュメが配信される科目についてはレジュメをパソコンに保管して、ノートをとる科目については、これは好みの問題だと思うのですが、僕は手書きで書くほうが好きなので、基本的にノートに手書きで記入しています。
レジュメはほとんどデータで配られて、それを必要に応じて各自で印刷し、メモを書き込みます。パソコンはSurface Pro 7で手書きもできるタイプですが、僕は手書き機能というのはあまり使わず、ルーズリーフに書き込んでいます。

授業に関しては鈴木さんと同じで、1、2年生のときはオンラインで、3年になってからは結構対面が増えはじめた、という感じですね。基本的に資料は全部データで送られてくるので、iPadにそのデータを表示させてそこに書き込んでいくということが多いです。僕は、ほかにノートをとるということはほとんどありません。そのデジタルのデータはパソコンとiPadで、クラウドを介して全部共有しています。

iPadは3年の春に購入しました。それまではパソコンが手書きできるものだったので、そちらを使って書いていましたが、そのパソコンの手書きがちょっと不便だったので、それだったらiPadを買って、そっちを手書き専門にしようかなと思いました。基本的には手書きで何か書くときや、資料を手元で簡単に見たいときにはiPadを使っています。3年以降は完全オンラインではなくなりましたが、まだオンラインで参加できる科目は結構あり、そういうときには、パソコンでオンラインに入って、資料をiPadに出してそこに書き込んでいくというかたちをとりました。

昨年、僕が入学したときは3分の1がオンライン授業で、残りの3分の2が対面授業でした。今年に入ってからはほぼ全てが対面で行われています。授業の受け方は鈴木さんと似ていて、基本レジュメを配布されたときには手書きで書きこみますが、レジュメを印刷してくるのを忘たりしたら、パソコン内で配られているレジュメに、僕もSurface Pro 7を使っているのでペンで書き込んだり、ワードで書き込みメモしたりしてノートをとっています。オンライン授業を受ける時は、レジュメを印刷していました。さすがに見ながらメモとなると渋滞してしまうので。

僕も1、2年生の時はほぼオンライン授業で、3年生になると対面が増えていったという感じです。オンラインの時はまだ先生が授業の資料をプレゼンしながらやってくださっていたので、比較的ルーズリーフでメモをとりやすかったのですが、対面になってからは教室内で、光の関係や席の位置でプレゼンが見えにくいときが結構あったので、そういう場合は事前にデータで配られた資料をパソコンにダウンロードして、授業中パソコンを横に置きながらノートをとっていました。
僕も4年生になってからiPadを買って使っていたのですが、紙のほうが好みでした。iPadに手書きするのは、紙に手書きするのと違って、若干のズレが気になって(笑)。

僕の周りにも、iPadを持っているけれど手書きで書きたいという人が結構いました。iPadだとペンが滑ってしまうとか、実際に書いている感覚が違うとかで、ちょっと違和感があるということです。僕の場合は、それよりもiPadで書く便利さが勝っているので、iPadで書くことが多いのですけれども。

iPadの便利さは僕も認めています。論文の関連資料を調べたりするときに資料を見やすいので、それを見ながらメモをOneNoteにとる、というように活用しています。iPad画面を片方は論文、片方はOneNoteみたいな感じで分割表示しています。それぐらいしか有効活用できていないかもしれません(笑)。

僕が個人的に気に入っているのは、紙媒体だとどんどん増えていってかさばってしまうのが、全部データで保存したらどれだけ書いても大丈夫だということと、あとはコピペがしやすいというところでしょうか。同じことを何回も書くよりも、ペンで囲んで数回の操作で手軽にコピーできたり、移動も簡単にできたり、つなぎ合わすのもすごく簡単にできるので、そこがやっぱりデジタルの良さかなと思います。

同感です。学会に行ってポスターセッションに参加すると、写真を撮って、その写真に対してメモを取ったほうが楽という場合が確かにあるので、そういう時はデジタル強いなと思いながら使っていました。

パソコンについて詳しくは「Campus PC Guide 2024」
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通学頻度とパソコンの持ち運び頻度

――週何回通学していて、パソコンを持ち運ぶ頻度は何回ぐらいですか?

通学は週4回で、授業によってパソコン必携なものとそうでないものがありますので、パソコンを持ち運ぶ回数は週2回ほどです。

今はちょっと研究が忙しいので平日週3~5回通っています。自分のパソコンで研究を進めているので、パソコン(Mac)とiPadは毎日持ち歩いています。自分のパソコンを持参するのは、研究室にも学生が使えるパソコンがありますが、研究室にあるのがWindowsでOSが違うので、用途によって使い分けをしているためです。

平日に週4回通学し、一日を全休にしています。パソコンは、登校する日は毎日持っていっています。
授業でも使いますが、僕は今学生委員会に入っていて、その活動でも必要になることが結構多いので、常に携帯しておかないと不安だからです。パソコンの使用頻度が高そうなときは、用心して充電器(ACアダプター)も一緒に持っていきますが、それは週1ぐらいです。

1週間で平日5日通学しています。パソコンを持ち運ぶ頻度は研究次第です。今研究室のノートパソコンを使用しているので、家でも研究を続けないといけないときだけ週に2、3回持ち帰っています。
元々自宅にノートパソコンとデスクトップパソコンがあり、普段家で過ごすときはデスクトップを使いますが、プロジェクションマッピングの研究をしているので、グラフィックボードを積んでないと動かないんですよ。研究室のパソコンはMOUSEのGeForce RTX3060なので、それを借りています。ACアダプターを接続してないと、とても充電が持たないのですが、そのアダプターも大きくて相当重いので、そんなに持ち歩きたくないんですよね(笑)。その代わりiPadは毎日携帯しています。
※グラフィックボードは画像処理や並列処理を効率的に行うための装置で、3Dデータ処理や画像・動画編集、機械学習などに使用されます。

パソコンについて詳しくは「Campus PC Guide 2024」
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試験勉強(復習)の仕方

――試験勉強に代表される復習の仕方をお聞きします。授業で蓄積していった資料をどうやって効率的に試験勉強で使っていたのでしょうか。

試験勉強や復習は、基本的にレジュメなどに載っている用語を説明できるように心掛けています。法学部については、例えば司法試験とか公務員試験などの試験対策は別として、学部生向けの一般的な問題集がなかなかありません。それで授業の資料を活用して、その中の用語を説明できるようにするのが必要になってくると考えて、そのような対策をしています。

基本的に試験勉強は、配られた資料を自分なりにiPadにまとめて、それを何回か見返して勉強するという方法をとっています。
鈴木さんが、問題集がないと言われましたが、数学や物理など理科系は別にして、情報系に関してもいわゆる問題集というものは基本的にはありません。ですので、本当に授業で配られた資料をまとめてそれを見返すという勉強になっています。iPadで資料やノートをまとめるときには、Good notesを使っています。
1、2年時は基本的にオンライン授業で、テストというのがそもそもなかったことになります。レポートで、この日までにこの問題を解いてきてくださいという感じだったので、まとめて見返すような勉強の仕方をしていませんでした。

僕の場合、そもそもテストがある科目が少なくて、多いのはレポート提出の科目です。テストとレポートの比率は学期によってバラつきがあり、僕は教職を取っているので履修数は多い方だと思いますが、必修だけで考えたら、テスト4割レポート6割という感じです。テスト勉強の科目は、手書きのメモとパソコンのメモを見て、とりあえずテストに出そうなところをルーズリーフに書き込み、それを見ながらまとめる過程プラス見返す過程で勉強していくという感じです。
最近書いたレポートでは、スピーキングの授業で広告が渡されて、「この広告の効果を英語で350~400字で説明しなさい」という課題が出されました。また、教職のゼミの前段階の基礎演習で出された課題では、「参考文献を3つぐらい使って、3000字程度で自分が研究したい教育分野についてまとめなさい」というのがありました。抽象的なテーマを与えられて、自由に書きなさいというレポートも割と多いですね。

――英語以外の言語で書くときに、Windowsでタッチパネル付きのパソコンだったらキーボードを表示できるので、フランス語や韓国語を扱うときに設定するといいですね。

テスト勉強は基本的に皆さんと一緒で、授業の資料を見返す、教科書を見返す、自分のノートを見返す、主にその三つです。今まで皆さんの話を聞いていて、自分が独自で唯一やっていたのが、問題集がないので自分で問題を作ることです。情報系では「用語の説明をせよ」という問題がメインに出てくるので、ルーズリーフに説明を書いてちょっと折って、自分で折り返して答えを見られるようなものを作りながらテスト勉強をしていました。
レジュメは特にまとめるということはなく、全部ドライブに上げていました。どうしても本格的な試験が4年生からで、そこまで授業がなかったので困ることなく、iPadに関しては初心者ですね(笑)。

――ルーズリーフを折るというと、私も昔やっていました。今でも大学生が、しかも情報系の人がそういう勉強をしていると聞くと、ちょっと嬉しいところもありますね(笑)。

パソコンについて詳しくは「Campus PC Guide 2024」
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パソコンスキルの得手不得手

――パソコンのスキルで自信のあるところと自信のないところを教えてください。

僕がそれなりにできるなと感じているのはExcelとWordの操作です。高校1年生の情報の授業でWordを使って文書を作成するということはやっていましたし、高校時代は生徒会に所属していて、生徒会室にある共有パソコンを使って資料の作成をしたのでExcel、Wordはなじみ深く、大学入学後のレポート作成などもあまり抵抗なく入っていくことができました。
一方で自信がないなと感じているのは動画編集です。これまで携わったことがないので、将来的になにか動画を編集するという作業が必要になったときには、インターネット上の記事などを参考にしながらやっていかなければいけないかなというのはうすうす感じています。

僕は今、大学生協の新入生サポートでPC講座の運営を担当しているので、大学生が必要なスキル、Word、Excel、PowerPointの全般的なところは割と自信があります。WordやPowerPointは確かに高校時代も使いましたし、Excelに関しては情報系ということもあって使う機会が多いのと、PC講座で教えるために学んで身に付けました。逆に自信のない分野は動画編集などで、基本的に使ったことがないので不安を感じます。

――2人から動画編集という言葉が出ました。大学生協が全国でやっているICT調査というアンケートでも、学んでみたいスキルとして、動画編集に関しては40%を超える人が興味ある、できないとまずいと思っているようです。私からすると、なんでみんなが動画編集の機会がこれからそんなにあると思っているのかよく分からないのですがね。

やはりYouTubeなどが盛んになってきていますし、単純にSNSでも映像や画像がメインになってきているので、今後だいたいどの分野に進んだにしても最低限は必要になってくると考えている人が多いんじゃないかなと個人的には思います。

――今までは限られた人がやるような感じだったけれども、今後動画編集というのはどんなジャンルに進んだとしても将来必要なスキルになってくると、みんなが思い始めているということなのですね。

僕が自信あるのは、WordとPowerPointの基本的は操作と、あとデザインですね。Canva(キャンバ)というアプリでPowerPointのスライドのデザインを作ったりするのに最近やっと慣れてきたので、その3つはまあいけるかなと思います。
僕は動画編集の経験はありますが、本当に基本的なことしかできません。学生委員会でCMを作ったり、インスタに上げるために質問コーナーの動画を作ったりするときに、つなげて字幕を付ける程度なのですが、MicrosoftのClipchamp(クリップチャンプ)というソフトをダウンロードしてパソコンでやっています。分からないことはネットで調べると結構解決できるので何となくできるようになりましたが、やはりもっとレベルアップしたいなと思います。あとExcelはまだ今一つよく分からず、ただ表を作るだけに留まっているので、もっとスキルを高めていきたいなと思っています。

僕はそこまでExcelを使いこなしていないのでちょっと言いづらいのですが、まあ一通りWord、PowerPoint、Excelは大学4年間困るようなことはなかったし、分からないことも調べればすぐに使えるようになったので、そこは皆さんと一緒です。
これからのことを考えると、論文発表・卒論発表などで実験のデータを分析したりするので、やっぱりPowerPointとExcelは使い込めるようにしといたほうがいいかなと思うのと、どう見せるかもより大事になってくるかと思うので、そういう面に関しては自信ないなと感じます。動画編集はちょっと興味がなくてやったことがありません。

――PowerPointは、やはり作れればいいだけではなくて、実際にどう伝わりやすいものを作るのかというのはまた別のスキルとして必要ですね。
さっき福田さんはWord、PowerPoint、Excelは分からないことがあっても調べればできると言ったけれど、皆さんパソコンの操作で分からないことがあったら、人に聞かずにウェブで検索したりするのですか。

そうですね、インターネット上の情報に頼るということがほとんどです。

基本的にはそれができていれば問題ないんじゃないかと個人的には思います。周りでは、最近はChat GPTやAIに聞いて教えてもらうということもあるみたいですね。

――近いうちにMicrosoft OfficeにCopilotが入ってくるという話ですので、より便利になるでしょうね。Chat GPTに関しては、大学ごとにいろいろな方針を持たれていたりして、やはりあくまでも“副操縦士”として使っていくべきだという話もありますね。
※AI機能「Copilot」(コパイロット)がWindows 11で利用できるようになります。Chat GPTと同様に、会話形式で指示することでアプリの起動や設定変更などさまざまな操作が可能になります。

パソコンについて詳しくは「Campus PC Guide 2024」
Campus PC Guide 2024

学びたいことを学べた学生時代

――皆さんのこれまでの大学生活は何点でしょう? こうしていればもっと高い点数を付けられたんだけれど、というポイントがあれば教えてください。

僕の大学生活に付ける点数は70点です。理由としては、まず学生委員会に出会えたということが非常に大きくて、委員長を経験させてもらいましたし、さまざまな活動も経験することができました。就活についても、自分で納得したこところを受験して納得したところに進むことができたという点が大きかったと考えています。
一方で、学生委員会以外にもなにかサークルや団体に入っていれば、またより一層多様な経験をすることができたのではないかなと思います。

大学生活は80点ぐらいです。良かった点は大学で本当に自分が学びたいことが学べたということと、先ほど言ったPC講座の運営もとてもやりがいをもって行うことができているので。PC講座は1年の秋から担当しています。講座自体の期間は半年ぐらいですけれど、その講座が終わったら来年度の講座の計画を立てるというように進めているので、基本的には年間を通して携わっているという感じです。
マイナス20点の理由としては、コロナ禍で大学に入学しても半年ぐらいは構内にも入れないという感じだったので、結果サークルに入るタイミングを逃してしまいました。サークルや部活に入っていたらもっと楽しめていたのかなと思ったので、80点という点数をつけました。

現在2年生の時点で75点ぐらいです。僕も学生委員会で今副委員長をさせていただいているのですが、貴重な経験をたくさんさせてもらったし、何よりもいい仲間に出会えて充実しています。もう一つは、自分が学びたい分野を学べているということが大きいかなと思っています。英語教師になりたいので、今英語教育を学んでいて一番楽しいし、もっと深めたいなと思っています。残りの25点をこれからのゼミ活動とか、それ以降の就職をどうしていくかで詰めていきたいなと思っています。

僕も点を付けるとしたら80点ぐらいです。その理由として、僕も学びたいことを学べているということが大きいですね。研究だけではなく、自分の場合はデジタルアートに興味があり、プロジェクションマッピングを作ることが好きで、実際に3年時には制作したものを美術館に展示させてもらったという経験もしました。卒業後は他大学の大学院に進学が決まり、自分が突き詰めてやりたい勉強をより設備が整った場所でできるようになります。
やり残したことは、コロナ禍の影響で、自分がイメージしていた大学生らしいイベントがなかったので、そういったものにもっと積極的に参加できていたらなあと思います。残りの20点は自分の書きたい論文を書いて埋め合わせしたいですね。

――4年生の3人はコロナ禍で始まった大学生活だったということで、やはり一般的な大学生のイメージからはかけ離れたところからスタートせざるを得なかったですね。それでも2年生の苗村さんを含めて、学びたいことを学べているという充実感を全員から聞くことができたので、大変良かったなと感じました。
本日はお忙しい中、本当にありがとうございました。

体験型デジタルアート作品を制作・展示

福田真也さんを含む龍谷大学先端理工学部の学生3人が、課程の学びを生かしたVRやプロジェクションマッピングなど3作品を製作し、滋賀県立美術館1階ラボスペースに展示する機会を得ました(2022年8月3日~5日)。

体験型デジタルアート作品を制作・展示

「星空」をテーマに、鑑賞者がHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着することでVR空間の中で宇宙を旅する仮想体験ができる作品。体感した来場者からは、「きれいでワクワク・ドキドキ感があった」と、幅の広い年齢層から高評価を得ました。

パソコンについて詳しくは「Campus PC Guide 2024」
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