現在、新型コロナウイルス感染症の影響で、環境に大きな変化が起きています。その変化は大学生の生活にも。今回の座談会では、近畿大学2年生の親子の方に、昨年の受験から一人暮らしの準備や実生活、そしてコロナ禍での大学生活の様子などについてお話いただきました。
現在の大学生活を知りたい受験生と、受験生を支える保護者の方々の参考にしていただければ幸いです。
写真左から
小塩 渓くん(近畿大学 経営学部2年生)
小塩 あずみさん(お母様)
小塩 渓くん
(近畿大学 経営学部2年生)
小塩 渓くん(以下 渓くん):
基本的に、平日は学校が終わった後、塾で夜の10時くらいまでみっちりとやっていました。土曜日も塾が朝から開いていたので、ほぼ一日中。日曜日だけ自分の部屋でやっていました。
渓くん:
苦手な科目は理系科目全般です。途中で大学を私立志望に変えたので、克服したというより、得意な科目を伸ばして受験をしたという感じです。
渓くん:
受験後の、その先が見えないということが一番不安でした。僕はずっと一人暮らしをしたいと思っていたので、県外を志望していたのですが、大学が決まるまでは県外に行けるかどうかも分からなかったので、そこが不安でした。
あずみさん:
息子は、真面目で、一生懸命。時間いっぱいやらないと心配、不安になってしまうのか、睡眠時間が短いのが気になって、24時を過ぎたら寝なさいと、ずっと言っていました。
渓くん:
塾から帰ってきて、ご飯を食べて、お風呂に入って寝て、5時間くらいです。
渓くん:
友達と何校か行きました。学食を食べて、説明を聞いて、キャンパスを歩いたような形です。
あずみさん:
私は息子が1年生のときに一緒にいきました。そのころ志望していた大学に旅行を兼ねて行きました。大学生、きらきらしているな、楽しそうだなと思った記憶があります。
渓くん:
ずっと国公立を志望してきたのですが、11月の頭の模試の結果で、理系科目が思うような点数を取れず、そこを伸ばすより、得意な方を上げた方が良いと思ったので、悔しかったのですが、国公立から私立にシフトしました。
小塩 あずみさん
(お母様)
あずみさん:
自分でいろいろ考えて決めるタイプなので、本人がここに行きたいという意思をそのまま尊重しました。
あずみさん:
いえ、私からは特にしていません。本人が塾でいろいろとアドバイスをもらっていました。
あずみさん:
今はコロナですが、昨年もインフルエンザが流行る時期は、マヌカハニー、R-1を毎日飲ませ、食事面でも栄養のあるもの、温かくなるものを出す様に心掛けていました。それから、睡眠が短くなると体調を崩すことが多くあったので、睡眠だけはきちんと取るように言っていました。
渓くん:
自分でネットを使って調べることも多かったです。あとは友達がどこを受けるのか聞いて、情報収集したり、滑り止めの大学を地元で探したりという感じですかね。
渓くん:
サイトというよりも、模試を受けるとき、志望を書く欄に何校も書いて出して、判定が返ってきた後に、良かったものを調べることが多かったです。
あずみさん:
私はベネッセのホームページをよく見ていました。保護者のコメントを見て、こういうアドバイスをすれば良いんだと、参考にしていました。
渓くん:
受験期に体調を崩したことはないです。でも受験後の先が見えずに、とにかく受かることだけを必死にやっていると、精神的に疲れてくるのかなと思います。僕は、先が見えた方が行動をしやすいタイプなので、受験が終わった後の楽しいことを休憩時間に考えるようにしていました。
渓くん:
地元を受験すると思います。特に今年の状況を見ると、オンライン授業中心で、入学式もなく、県外の大学に行ったところで友達がいないというのは、寂しいかなと思うので、実家から通える地元の大学を志望していたと思います。
あずみさん:
本人に任せていたので、本人がそう言うなら、それを後押ししていたと思います。
あずみさん:
受験校を決めている時期には、まだそこまで感染者が増えていたわけではなかったと思うので、行かせていたのかもしれませんね。
渓くん:
先が見えないので不安なことが多いと思うのですが、これから状況が良くなって、対面授業も徐々に増えてくると思います。大学生活をイメージしながら頑張れば、受験も乗り越えられると思いますし、そうしたら春にキャンパスライフが送れるのかなと思います。
あずみさん:
この状況で地元から離れて暮らすとなると、目も届かないですし、毎日連絡してくれるわけでもないので、心配もあるかと思いますが、大学生になるお子さんを信じて送り出してあげられるように応援してあげてください。