東北地区保護者座談会
(2021年開催)
何が分からないのか、知ることから始まる―
大学受験・入学準備

昨年度、大学入試センター試験に代わり、大学入学共通テストが導入されたように、大学受験や大学生活は、年々新しい形へと変わっています。保護者の方々が経験された時からは、大きく様変わりしている状況を知ることが、大学受験・入学準備の第一歩ともいえます。今回は、昨年度の大学受験・入学準備の様子を伺うため、東北地区にお住まいの保護者の方にオンライン上でお集まりいただきました。

参加者

  • 熊倉 祐子さん
  • 山形 京子さん
  • 須藤 利華さん

受験前の一番の心配は費用面

司会:本日は座談会に参加いただきありがとうございます。簡単に座談会にご参加いただく方の紹介をさせていただきます。
お一方目が山形さんです。ご実家が茨城県北茨城市で、お子さまが福島大学理工学群共生システム理工学類に入学されました。推薦で合格し、アパートで一人暮らしをされているそうです。12月に入学準備説明会へ参加し、サポートセンターを利用されたそうです。
お二方目が熊倉さんです。ご実家が岩手県盛岡市で、お子さまが金沢大学に入学されました。一般前期で合格され、山形さんのお子さまと同様にアパートで一人暮らしをされているそうです。一般前期なので2月後半から動き出して入学準備を進められました。
最後にもうお一方、須藤さんです。本日、ご都合によって別で録音した音声で座談会に参加していただきます。ご実家が宮城県仙台市、お子さまは、岩手大学理工学部化学・生命理工学科化学コースに入学されました。一般前期で合格し、寮で一人暮らしをしています。一般前期なので2月末に受験し、岩手大学生協で行われていた寮生向けの説明会に参加されました。お姉さまが宮城大学の学生委員を務めているので、大学生協のことを知ってくださっています。
以上の3名の方に座談会にご参加いただきます。
まず、受験前のことからお話を伺っていきたいと思います。
大学の情報や新生活の情報をどのように集めていましたか。また、いつの時期から情報を集め始めていましたか。

熊倉 祐子さん(以下 熊倉さん):
子どもは、受験のための情報収集を学校などさまざまなところで行っていました。私の方は別の観点から、どこに大学があるのか、アパートを借りなければいけないのか、寮があるのかということを知りたくてパンフレットを集めようと思っていました。でも、そういったものをいつごろ集めるのかが分からず、受験のころまでに集めておけば良いかなと思っていましたが、夏ごろ学校の集まりで他のお母さんに会ったところ、もうたくさん集めていると言われて、少し焦った記憶があります。

司会:夏となると8月ごろには入学に向けた情報収集を行っていましたか。

熊倉さん:
そうですね、7月に大学からさまざまな資料が出るようなので、それを8月ごろに、他のお母さんたちは取り寄せていたみたいですね。

山形 京子さん(以下 山形さん):
私の場合は、他の保護者と交流もそんなになく、受験に対しての準備も、全て子どもがやっていて、私はほとんど関与しなかった状態です。

司会:お子さまはどのように情報収集をしていたかご存じですか。


山形 京子さん

山形さん:
おそらくスタディサプリなど、受験に関するサイトや大学独自のホームページなど、そういったもので情報を集めていたと思います。

司会:受験から新生活の準備に際し、インターネット以外で情報収集に役立ったツールはありましたか。

山形さん:
特に本などそういったことはなかったです。本当にネットぐらいですかね。

熊倉さん:
先輩お母さんの体験談が一番役に立ちました。郵便物がいっぱい届いて、何が、どれが正しいのか、まったく分からないので、先輩お母さんの体験談はとても役に立ちました。

司会:昨年度の入試制度の変更は進路決定にあたり影響がありましたか。

山形さん:
息子はどうだったか分かりませんが、私の方が不安で、推薦などを利用して早めに決めてしまった方が良いのでは、とアドバイスをしました。

熊倉さん:
大学の入試制度については、外部英語模試を使わないことになったことと、記述がほとんどないということから、高校の方がほとんど影響がないという判断をしていたので、そちらについては考えていませんでした。
ですが、コロナウイルスの関係で都心部では1年間ほとんどオンライン授業だったということで、息子の方が都心部には行きたくない、オンラインでない通学の授業を受けたいという意向もあったので、地方の国立大を中心とした大学選びをしていました。

司会:なるほど、やっぱりこういう大学の選び方に関しても、コロナウイルスの影響があって変化があったということがよく分かりました。ありがとうございます。
では続いては須藤さんにお話を聞いていきます。受験前に関しては、何か不安だったこと、心配だったことはありましたか。

須藤 利華さん(以下 須藤さん):
一番の不安は資金面でした。上の子も大学生なので、親元を離れて一人暮らしもするとなると、やはりそこが心配でした。

司会:資金面の不安は、「何にお金がかかるか予想がつかない」ということでしたか、または「何にいくらぐらいかかりそうだから資金が不足しそう」ということでしたか。

須藤さん:
まず住まいの費用が一番心配だったので、選択肢として寮を考えていましたし、あとは授業料も不安だったので奨学金を考えました。

司会:ちなみに寮に関しての情報というのは、どのように収集されていましたか。

須藤さん:
受験のときの願書と同時に寮の願書を提出したり、あと子どもは受験の情報と合わせてパソコンなどで調べたりしていました。

司会:資金面が不安というお話がありましたが、熊倉さんも資金面に関してご心配はありましたか。

熊倉さん:
そうですね。いろいろなものを用意しなければいけないのですが、何を用意したら良いのか、どういうことに今後使わないといけないのかというのが漠然としているので、具体的な心配というよりも、入学までどれくらいのお金を用意したら良いのかということが、想像できませんでした。何か基準があると、すごくありがたいなと思っていました。

司会:そうですね。かかるお金の見積もりが具体的に示されていると分かりやすいですよね。

熊倉さん:
そうですね。できれば、全体の金額から引き算をしていきたいです。総額200万円から、必要ない項目を引き算していくと、予算的に間に合うか分かるのですが、最初少ししか掛からないと思っていたところに、この家具が必要、大学の保険にも入らないといけないと、どんどん足されていくと、最終的にお金が掛かったなという意識を持ってしまうので、最初に掛かるものを出して欲しいなと思いました。

司会:必要費用は、どのように知りましたか。

熊倉さん:
だいたいのどんぶり勘定で、大学に合格したときにはこれくらい、受験に行くにはいくらお金が掛かるというのを、なんとなく自分で計算していました。『螢雪時代』の別冊号で見たものを参考にしました。

山形さん:
私も自分でだいたいこのぐらいだなというのを計算していましたね。

司会:受験をする際に一番不安だったことは何ですか。またどのようなサポートがあると安心して受験できると思いますか。

山形さん:
受験直前の息子の様子は、まったく普段と変わっていなかったので、私が不安に思うことはなかったです。いつもどおりマイペースで過ごしていましたね。

司会:お母さまとしては、どのようにサポートしたいと思っていましたか。

山形さん:
食事面には気を付けました。あとは風邪を引かないようにであったり、コロナに気を付けたりと、それくらいですね。メンタル面的には、私がどうこう言うこともなく、本人で管理していたので、身体的なところではサポートはしました。

熊倉さん:
同じようにやはり体調面の管理はお手伝いしましたが、一番大変だったのは大学が山の上、麓まで1.5キロあるので、受験時の交通手段です。全部自分で手配しなければいけなかったのですが、大学の方からは自家用車での乗り付けはやめてください、なるべく公共交通機関を使ってくださいと。バスは出ていたのですが、いろいろ調べたところ駅から乗らないと途中からは乗れそうにないとの情報で、最初に頼んでいたホテルが駅からだいぶ離れて途中になるようなところだったのです。その時点では新しく駅付近のホテルは取れず、仕方がないのでタクシーを頼んだのですが、そのタクシーでいったい何分かかるかが、まったく土地勘のないところだと分からなくて、バスの遅れについては受験時間の考慮をしますが、その他の交通手段でいらした方は一切認めないというような大学の指針もあったので、大学側でバスを用意していただけると助かるなとは思いました。

入学準備―安心面を考えると大学生協でした


全国の新入生応援サイトを見つける