全国区組合員保護者座談会
(2021年開催)
本人の意志を支える保護者のサポート

ご自宅から離れ受験大学を選択される方、自宅より通学ができる大学を志願する受験生、個人個人によって、受験や入学までにしなければならないことは多岐に渡ります。それを学生本人が全て把握し、行うのは難しいもの。そのため、保護者によるサポートは、進学に欠かせません。今回は、全国各地に進学された学生の保護者様にお集まりいただき、学生が志望する進学への道をどのようにサポートしていたのか、お話を伺いました。

参加者

中村 真理さん(次男が京都大学 工学部3年)

人見ひとみ 紀代子さん(長男が東京工業大学 生命理工学部2年)

こん 恵美子さん(次男が一橋大学 商学部3年)

髙橋 泰子やすこさん・まさるさん(次男が東京大学 教養学部2年)

進路には本人の意志が大切

司会:それでは、座談会を始めさせていただきます。まずは、自己紹介からお願いします。

中村 真理さん(以下 中村さん):
中村と申します。3人兄弟の真ん中の息子が、京都大学の3年生で、工学部にいます。よろしくお願いします。

人見 紀代子さん(以下 人見さん):
人見と申します。息子は一浪して、東京工業大学、生命理工学部に通っております。上には社会人の姉がいます。よろしくお願いします。

根恵美子さん(以下 根さん):
根と申します。次男が一橋大学の3年生です。長男の方は大学を卒業しています。よろしくお願いします。

司会:では、続いてご夫婦で参加されています髙橋さん。

髙橋 泰子さん:
はい、よろしくお願いします。次男が東京大学の2年生です。

髙橋 賢さん:
よろしくお願いします。

司会:では早速始めます。お子さんは、受験勉強をどこでされていましたか。

中村さん:
塾の自習室がほとんどでした。授業がないときも自習室に通って試験勉強していました。家ですることは、ほとんどなかったですね。集中できないからと、どこかに行って勉強する。家では、帰ってきてご飯を食べて寝る、という形でした。

人見さん:
息子は、高校入学当初から、予備校に通っていたので、平日は、予備校のある最寄り駅まで、私が夕食を届け、それを食べて夜の10時までそこで勉強して、家に帰ってきたら寝るという感じでした。土日も、部活の日以外は予備校に行っていたので、家ではほとんどしていなかったですね。本人から、家では勉強できないから高校に受かった段階で予備校に入れてくれと言われました。

根さん:
うちも同じく塾の自習室が主です。家ではできないタイプみたいで、自習室がどうしても使えないときは、スーパーのフードコートなどに行ったりもしていました。

髙橋 泰子さん:
うちもほとんど自習室で、家では帰って、ご飯を食べて、お風呂に入って、くつろぐだけという感じでした。寝る時間も早く、規則正しく過ごしていました。

司会:お子さまが受験勉強中、心配や不安はありましたか。


中村 真理さん

中村さん:
息子は抱え込んでしまうタイプなのですが、途中で思い詰めて壊れてしまうのではないかと思うぐらい勉強していたので、その辺が不安でしたね。大学入学にあたっては、遠方の大学を目指していたので、一人暮らしができるのか、受かった後がどうなるのかという不安がありました。

人見さん:
子どもが受験勉強中の早い段階から、行きたい大学、行きたい学部を決めていたので、そこを目指すしかないのは分かっていましたが、現実を見てみると少し学力だけが心配でした。でも、それを口に出すわけにはいかないので、黙って応援しながら見守っていました。

根さん:
行きたい大学が特には決まっていたわけではないようなので、一時期、浪人をするのと私立に絞ること、どちらが良いのかを、少しだけ悩みました。本人はたぶん、そんなに悩んでいないと思いますが、私の方が、国立を目指すのか私立にするのかで不安に思い、話したときはありました。

髙橋 泰子さん:
私が心配だったのは、何事も決めるのが遅くて、慎重といえば良いのですが、自分の行きたい学部・大学が期間内に決められるのかということでした。高校3年の間も決められなくて、結局どこに行けば良いのだろうと悩んでいましたね。

髙橋 賢さん:
現役のときに第一志望校には受からず、第二志望校の国立は後期で受かったのですが、後期に受かったところには行かず、東大を目指すと言ったときは、正直かなり心配しましたね。東大を目指すと、本人が言うからには応援はしますけど、内心はどの親御さんもそうだと思いますが、早く決まって欲しいと思っていましたから。私立もあったから私立でもいいかなとも思いましたしね。浪人するときは、かなり葛藤はしました。
浪人して次の受験のときには、東大の合格発表までに、合格した私立には行かないから入学金を納めなくて良いと言われたんです。でも親としては、それだけは勘弁してくれと、受かっている私立の入学金を納めました。そのときは、それが一番まいりましたね。二浪したら、センター試験から、大学入学共通テストに変わるタイミングだったので、まったく読めない。それだったら私立でもという思いはありました。結果的には受かって良かったですけどね。

髙橋 泰子さん:
今となって本人からは、あれはもったいなかった、だからいいって言ったのに、みたいなことはいわれますね(笑)。

司会:皆さんはオープンキャンパスには行かれましたか。

中村さん:
高校2年のときまでは、京都大学ではなくて、大阪大学を目指していたので、大阪大学を見に行きました。私も実家が大阪だったので、帰省と一緒に大阪大学を見に行っていました。高3の初めになって、京都大学にすると急に変わったので、見に行かなくて良いのか聞いたら、中学の修学旅行で通ったから良いと言っていましたね。


人見 紀代子さん

人見さん:
私も本当はオープンキャンパスへ行きたかったのですが、子ども自身が部活で行けなかったので、行けなかったです。東工大のすずかけ台キャンパスの方に通うことになるので、そこのすずかけ祭に行きたかったのですが、それも部活で重なって行けなくて、親だけ見に行くのもちょっと思って、結局行けずじまいでした。
ただ本人は、1年生のときに友達とオープンキャンパスに少しだけ行けたので良かったと思います。あとは浪人生になってから、友達を誘って、そのすずかけ台に行っていました。
本人には、お母さんは入学したら連れていってくれることを楽しみに待っていると伝え、気持ちを切り替えて、過ごしました。

司会:その後行かれましたか。

人見さん:
2年生になってからようやく行けました。入学式も、学校が始まる前の説明会も、健康診断も、全てなくなったので、行けないねって言ったら、じゃあサークルのある日に一緒に行こうかと誘ってもらえて、最寄りの駅で、お茶をして帰ってきました。

根さん:
私は行っていないです。息子は高校の2年のとき、学校が企画している、先輩たちがキャンパス内を案内してくれるという行事があって、そのときに一橋に行っていました。

髙橋 泰子さん:
現役のときには、行きたいところを本人は決めていなかったこともあり、どこか見に行くぐらいなら勉強すると、本人は行かずに主人が一人で行きましたね。

髙橋 賢さん:
はい、僕は行きました。でも、現役のころに、東大の五月祭と駒場祭は行きました。

髙橋 泰子さん:
それも、いやいや行っている感じでしたけどね。

司会:進路選択で一番悩まれたことは何でしたか。

中村さん:
高校1年のときに、地方に行くと言われ、関東の大学がたくさんあるのに、なぜ地方に行くのかと、そのときにはちょっとけんかしました。関東にもたくさん大学があるから、私立でも何でもあるから、なぜ関西に行かないといけないのということでけんかはしたのですが、最終的には本人に任せました。

人見さん:
息子は高校に入って理数科だったので、小さいときから工業系というか、車が好きで、もともと整備士になりたいというところから始まり、エンジンの開発やデザイナー関係を考えて、高校に入ったんですね。ところがあるとき、薬剤師の給料って高いんだねと。この子はもしかしたら収入のことで何か違う道に行こうとしているのかしらと思って、よくよく話を聞いてみたら、生物の先生の話がすごく面白かったというのです。自動車関係ではなくて、やりがいを感じられる、生命理工みたいな、ワクチン開発などで人の役に立つ仕事に就きたい。その仕事に就くためには、どの大学に行ったら良いのかと調べたら、東京工業大学が一番良いと思ったと教えてくれて、ようやく彼がどうして大学を決めたのか、分かりました。大学の先にはもちろん仕事がある。行きたい企業、行きたい仕事、その仕事に就いた人がどこの大学の出身者かと、彼は調べたらしいんです。そうしたら東京工業大学が出て。そこの中ではどういう勉強ができるかというのを、逆算して調べていったらそうなったというので、意外と高校1年のときに道は決まっていましたね。そういう意味で、不安はなかったのですけど、ただ一つ、その大学じゃなかったら、第二志望になる大学があまりなくて、行くとしたら北海道だったり、富山だったりになるようだったので、そこは難しかったですね。


根 恵美子さん

根さん:
1年のときの先生との面談で、志望学部に「薬学部」と書いてあったんですね。でも結局のところ本人の中では、自分は理系ではないということになったらしく、文系の方になりました。おそらく本人の中で、自分がどういう職業に就きたいか、というのはたぶんなかったようで、悩んでいたようです。進路選択では、当時、社会学系の方の学部を決めていました。

髙橋 泰子さん:
うちは、進路を全然決められなかったので、主人も私も1年生のときに東大に連れていったり、兄が行こうとした東北大を一緒に見に行ったり、夏休みには千葉大に行ってごらんとか。あとは東工大など、いろいろ連れて行きました。結局、本人はどこもそんなにお気に召さないようで、早く帰りたいといつも言っていましたね。3年の面談のときに、先生から自分の成績だったらここは受かるんじゃないと言われたところを、じゃあそこで、という決め方をしているのが、本当にこれで良いのかなとは思っていました。でも、本人がそこと言うならそれで良いのかなと思いました。たぶん、そんな理由だったから落ちてしまい、きちんと自分のやりたいことを見つけて、受けないと駄目なのかなと思いました。

髙橋 賢さん:
第一志望に落ちて、卒業した後、学校の先生と面談があったらしいんです。そこで本人が、自分から第一志望を東大にすると言ったときに、珍しいな、自分から決めたと思いました。東大は進学振り分けがあるので、2年生までは一般教養を勉強して、それまでに自分の向いているところに行けるし、それだったらいいかもなと私も思いました。担任の先生に4月にお会いしたときにも、先生から、息子が自ら東大に行きたいと言ったから、これならお父さん、大丈夫ですよ、今回駄目だったけど、これから一回予備校で頑張れば東大は行ける、そう息子さんを信じて応援しましょうと言われて、そこですごく気が楽になりました。

司会:お子さんの進路志望校の選択にあたって、どういうアドバイスをされましたか。

中村さん:
本人が行きたいと思ったところに行くように。好きなようにしなさいということしか言っていないですね。

人見さん:
高校入学のときも、本人はそんなに学力の高いわけではなかったのですが、それが運良く良いところに入ってしまったので。それと同じように、全て子どもにまかせていました。
主人も私も自分で決めて、自分で行きたいところに行くのが良いと思っていました。自分が決めたことだったら、失敗しても何しても、自分の責任だからというのが二人の考えだったので、まず、子どもにどこに行きたいか聞くけど、それに関しては駄目というのは言わないようには決めていました。

根さん:
特に何もアドバイスはしていないですね。本人が決めていっただけです。


髙橋 泰子さん

髙橋 泰子さん:
さっき主人が言ったように、最終的には自分で行きたいと自分の口で言ったというので、もう大丈夫かなと。東大と突然出てきたのでびっくりはしましたけどね。

髙橋 賢さん:
いつだったか覚えていませんが、高校に入ったくらいのころに、東大を目指したらみたいなことは1回だけ話したことがあると思います。それはなぜかというと、進路が決まっていないのだったら、取りあえず、日本で一番頑張らなければいけない大学の東京大学を目指しておけば、いろいろな進路に行きたいときに融通が利くと思ったからです。あと、東大は入ってから進学振り分けがあるので、大学2年生までに進路を決められるから。それまでにちゃんと成績を取っていないと行きたいところには行けないですけどね。そのことは1回だけ言ったことはありますけど、本人はあまり聞いていなかったでしょうね。

司会:お子さんの受験大学の情報は、どういったものが参考になりましたか。

中村さん:
子どもが情報を集めてきたものを、私はもらっていたぐらいですかね。私の方から大学のことを探すというのは、ホームページぐらいしか見ていないです。こういう受験の方法があるとかは、全部子どもから聞く感じでしたね。

人見さん:
うちも子どもに、まかせきりに近いような形でした。その中で子どもが、受けようとしている学校の話を、予備校の先生だったり、または先輩方だったり、あとは主人の会社の方に話を聞いてみたりしました。子どもは自分がネットなどで見るのが主でしたかね。

根さん:
本人に基本まかせていました。あと、私がネットでホームページを見る程度でしたね。私立も受けたので、本人が受けたいというところについて、本人は本人で調べて、私は私でネットで大学のホームページを見て、といった感じです。

髙橋 泰子さん:
私は息子の健康管理担当で、息子は勉強担当、主人が99・9%ぐらい、そういう調べ物をしていました。


髙橋 賢さん

髙橋 賢さん:
そうですね。まず、長男が東北大を受けるときに、長男と次男が2歳差なので、高3の現役の受験で、次は次男が高2。だからその勢いで次男のときは高2のころから調べていましたね。
だいたい6月か7月になると、次の年の大学のパンフレットや入試要項が出るので、それは全部取り寄せていました。あとは12月になったときに、1年前ですけど、受験の願書を全部取り寄せて、何が必要かというのを事前にピックアップしておきましたね。
だいたい締め切り日が国立だとあまり変わらないので、カレンダーを見ながら、締め切り日はここで、お金の振り込みはここだなと。私立は私立の入学金の締め切り日はここだから、こことここを受験すれば私立の入学金は1校でいいなとか。そういうシミュレーションはだいたい1年ぐらい前にしていましたね。
それで、私立にはWEBの出願もあったので、WEB出願の締め切りとか。でもWEB出願も結局、調査書を送らなければいけないとか、どのタイミングでどれが必要、お金がどのタイミングでどのぐらい必要かは、だいたい把握しておきました。
自分が受験したときに自分の親が、いろいろお金の面とかでもサポートしてくれた経験があったので、その経験をもとに、事前に把握だけはしておきましたね。
何が一番怖いのかというのは、お金の締め日を間違えて入れなかったとか、受験できなかったとかなので、郵送のやつが必着なのか、消印有効なのかでも違ってくるので、それだけは間違えないように把握していました。
実際は、全部妻がやってくれるので、渡して、この日までにこれを入れて、この日までにこれを郵送してねというのはお願いしました。

司会:そこまではやっぱり、受験生のお子さんたちはやらないので、そういうところは親の責任、親がこれは管理すべきだということは思っていらっしゃいますか。

髙橋 賢さん:
そうですね。特にお金と郵送のタイミングだけは間違えないように。あとは実際に、私立だと受験番号によって受験する校舎が違ってくるので、できたら自分の家から近い校舎を把握するために、1年前に取り寄せて、この受験番号内だったらこの校舎だから、そうすればこのタイミングでやっておけば近い校舎で受験できるなとか、それも把握しておいて、それを生かしましたね。

髙橋 泰子さん:
あと、東北大を受験するというときも、早いうちからメルマガのようなものに登録していました。

髙橋 賢さん:
東北大のときは、こっちから地方に行くとなると、まず土地勘がない。一人暮らしさせるとなると仙台の町も行ったことがなかったので、分からないですからね。東北大学のオープンキャンパスには行ったのですが、日帰り弾丸ツアーだったので、本当に東北大学だけ見て、駅前でご飯を食べて帰ってきたんですよね。そうすると町も見ていないので、一応、例えばもし東北に受かったらこのエリアかなとか、グーグルマップとかストリートビューとかを見ていましたね。急に一人暮らしでそこに放り込むといっても、交通の便とか、仙台だと関東から見れば北にあるから、冬はどうしようかなとか。そういうこともありましたね。
その経験があって、次男のときも現役のときに東工大を受けると言ったときは、当日電車が止まったらまずいからといって、近くのホテルを取って。それも夏ぐらいに取りました。実際、当日電車が止まっていたので、ホテルから歩いて大学に向かっていました。

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