未来と向き合い平和について考える -大学生協の戦後75年特設サイト-

大学生協における平和活動について

よりよき生活と平和を目指して

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大学生協の歴史を振り返ると、「平和」は運動の柱として発展させてきました。その背景にあるのは、第2次世界大戦において、多くの高等教育機関で大学生を戦場に送り出してきた過去への反省があります。高等教育期間での福利厚生を担う組織として、二度と大学生が学業を中断し、戦場に赴く状況を生み出してはいけないという不退転の決意があります。そして、学生・教職員が学びや研究を継続するための「よりよい生活」を維持・発展するという大学生協の使命からも、平和な社会を自らで作っていくことが重要です。

こうした背景から、1949年に当時の東京大学生協出版部(現:東京大学出版会)が戦没した学生の手記『きけわだつみのこえ』を出版し、若い戦没者に光を当てると同時に、学業を中断して戦地に赴いた学生たちの葛藤・苦悩を社会に発信しました。また、現在の全国大学生協連の母体にあたる全国学校協同組合連合会は、1957年に開催された第10回大会(比叡山大会)において、大学生協運動の3つの柱が①教育環境整備運動・②消費者運動・③平和と民主主義を守る運動であることを決議し、正式に運動の柱として位置付けることを確認しました。

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大学生協の平和運動は60年以上経った現在まで続いています。1970年代から始まった国連軍縮特別会議(SSD)への代表派遣や国際署名活動は、現在でも国連が開催するNPT再検討会議にあわせた代表派遣の活動や核軍縮の運動につながっています。また、2017年に開催された全国大学生協連第61回通常総会では、被爆者たちが主体となって開始した「ヒバクシャ国際署名」の運動に賛同し、全国の大学生協で署名運動が取り組まれています。

大学生協はこれまで「知り、知らせ、考え、話し合い、ともに行動する」活動に力を入れてきました。誰もが社会情勢や自らの興味・関心の中で事実を「知る」ことができ、周りの組合員や地域の人たちにも「知らせる」場面を作ることができます。そして、一緒に平和について「考える」「話し合う」仲間を増やすことが、大学生協としての平和活動のアイデンティティです。こうした対話を通じて、平和な世の中を実現したい!」「そのために微力であっても私たちにできることはある!」という想いがより一層強まることで、一歩ずつアクション(行動)することができます。

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大学生協がめざす「平和」は、戦争がない状態だけではありません。大学生協を築いてきた大学生協の先輩方は、豊かな暮らしを送り研究・教育を継続できるために「よりよき生活と平和」を目指して平和運動を広げてきました。キャンパスの組合員は、様々な願いや実現したい姿を持っています。このように多様な組合員が、自分たちの生活をより良くするために声をあげて、自分たちの手で平和を維持していくことが重要です。そのために、様々な人が民主的に意思決定できる社会を作っていくことが求められます。大学生協は平和と民主主義を実現するための運動を、様々なステークホルダーとつながりながら多くの仲間(組合員)とともに広げていきます。

大学生協の取り組み紹介

PeaceNow! Hiroshima/Nagasaki/Okinawa

1983年に「平和ゼミナール」として開始した「自分事」として平和を考えるための平和プログラムです。毎年合計150人近くの学生が参加しています。現地大学生が実行委員となり学びながら、自分の言葉で戦争と平和について仲間に伝えます。参加者も、実行委員も、議論を通じて考えを深めて成長する機会になっています。

PeaceNow!ヒロシマでは、
式典の参加者にインタビュー

実行委員が事実と
想いを伝えきる

参加者は、ここで起こったことを
自分事で捉える。

ヒバクシャ国際署名の取り組み

全国大学生協連の2017年総会で署名活動に取り組むことを確認しました。
署名活動を通じて、「平和」について考える仲間を増やしています。
それぞれの大学生協で創意工夫を凝らした活動が展開されており、全国の大学生協で、3,195筆集まっています。
(2020年3月現在)

核兵器のない世界を目指して「ヒバクシャ国際署名」に取り組みます!
(2017年総会での宣言の様子)

島根大学の講義「平和学」において生協学生委員が、ヒバクシャ国際署名を受講生に呼びかけ

愛知教育大などでは、大学生協主催の新入生歓迎パーティーにおいて、署名の呼びかけ

戦後75年の今年の活動で大切にしたいこと

知り・知らせ・考え・話し合い・行動する

大学生協の平和活動は、まず「知る」ところからスタートします。学んだことを周りに伝え、一緒に考えて、「微力でも私たちにできることは何か?」考えながら行動していきます。

学生らしくアカデミックに・多角的に

大学という学術機関にある生活協同組合として、様々な視点・視野をお持ちの教職員と一緒に学びます。また、証言者の方からお話を伺う中で、多角的に平和について考えます。

一緒に頑張る・考える仲間を増やす

「戦後75年企画」は、一人が頑張るのではなく、一緒に頑張る仲間を増やすことを大切にします。一緒に平和活動を取り組む仲間、様々な視点から平和を考える仲間を探します。より多くの人と「平和」が生活の基盤であることを再確認します。

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