《K’s NEWS》でのSDGsマッピング

全国大学生活協同組合連合会関西北陸ブロック
学生委員長 四方遼祐(奈良県立大学4年)

 関西北陸ブロックでは、2019年4月からブロックニュース《K’s NEWS》(会員生協向け)において各生協の取り組みやブロック企画にSDGsマッピングしています。
 きっかけは、昨年末に行われた両連合会通常総会での「総会アピール」の採択です。ここでは、その末尾に示された2つの行動提案に沿って経緯と想いを記すことにします。

「協同組合とSDGsについての学習会を実施・参加し、学びながら取り組みを進めましょう。」

 私たちは連合会の支部組織として会員生協を育成・指導する立場にあります。会員生協みんなで確認したアピールを各生協で具現化していくためには、私たち顔の見える連帯組織が実践に移していくことが求められます。
 そこで、学生事務局を中心にまずは学ぼうと3月の学生事務局会議に講師を招きました。学習会を経て事務局が取り組めることを考え、《K’s NEWS》におけるマッピングから始めることにしました。

「私たちがこれまで取り組んできたことを、SDGsを共通の言語として大学や地域とともに進めましょう。」

 《K’s NEWS》のコンテンツのほとんどは会員生協の取り組みです。事例のマッピング通して私たち大学生協がこれまで行ってきた取り組みをSDGsの視点で再評価できることをみんなで確認したいと考えています。そして持続可能な社会の実現をいっそう目指そうという総会アピールの各生協レベルでの具体化をサポートしたいのです。
 また、《K’s NEWS》はTwitterやWebで部外の人も閲覧できます。つまり、SDGsマッピングが協同組合原則の第5原則「教育、訓練および広報」に書かれている「協同組合は、一般の人々、特に若い人々やオピニオンリーダーに、協同組合運動の特質と利点について知らせる」ことの一助にもなるのです。

 この3か月で少しずつSDGsの認知度や関心は事務局を中心に各生協の中でも高まってきています。総代会の資料にマッピングを行った生協もありました。
 もちろん連帯組織としてすべきことはまだまだあるはずで、全国で考え続けるべきことです。総会アピールの具体化通して、協同体験を広げ、人と地球にやさしい持続可能な社会をつくるために、私たちは会員生協やその組合員とともにこれからも学び合い、話し合い、行動し続けていきます。