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今後の大学生協電子教科書の発展とともに・・・・

全国大学生活協同組合連合会 専務理事
毎田 伸一

──まず大学生協でDECSに取り組む意義についてお教えいただけますでしょうか?

毎田
専務

はい。今は社会全体で情報化であるとか国際化ということで、そのような人材育成が非常に大学に強く求められてきており、大学の教育もずいぶん変わってきています。私ども大学生協はずっと前から教科書のご提供であるとか、ノートの提供を含めて様々な勉学環境をfollowする取り組みを進めて参りました。
今回新しいこの仕組みを提供することで、新しい大学の教育環境の充実に更に貢献をして参りたいと思っております。

──私たちのしくみの特徴点をお教えください。

毎田
専務

はい。しくみの特徴点としては、私ども三つあるという風に考えております。
ひとつはいわゆる一般的な電子書籍の特徴ですね。学生さん、たくさんの本を持って授業に臨んでいます。これがひとつのデバイスの中にすっと入っている・・
それだけでいつでもどこでも本を見ることができる。授業の時だけではなくて通学中でも勉強することができる。そのような特徴がまず1点目です。
二つ目の特徴点は、わたくしたちのこの“しくみ”にあるものです。
大きく言って三つあります。
ひとつ目がログの収集ができるということです。このことによって先生方の方が、学生ひとりひとりによりきめ細かい対応ができる、まあそのような仕組みを持っています。
二つ目です。マーカーを引いたり注釈をつけるということができるのは、まあこれはあたりまえなんですけれども、更にこのマーカーや付箋のメモを授業の単位で共有することができます。このことによって先生と学生双方がやり取りをできる、そのような新しい授業の形態がとれると、いわゆるアクティブラーニングという授業の形態ですね。これが実現できるという環境を提供しております。
3点目です。実はこれ、教科書だけではなく授業の資料、先生方が作ったプリントですね、こういうものも同時に配信することができます。このことによって教科書と先生が作った資料これを行ったり来たりしながらしっかりした授業ができる。このような機能を持っております。
特徴の3点目は私ども大学生協職員の存在です。それぞれのキャンパスに私ども大学生協職員がおります。この新しい授業形態に合わせた新しい仕組みの導入についてはしっかりフォローすることができますし、これが『顔が見えるお手伝い』ということにつながるかと思っております。

──では実際の活用に広がりと、今後に向けてお願いいたします。

毎田
専務

この仕組み2016年からスタートしておりますけれども今年のところでは30大学40くらいの講義で活用いただいております。分野についても文系・理系・医学系問 わず、幅広くご活用いただいている状況です。そのような中で、先生方や学生の皆さんからのご感想をご紹介したいと思います。
例えば先生方ですね

  • 本の文化を守り、若者の読書離れを食い止めようというこの仕組みの推進に込めた大学生協の理念に共感いたしました。
  • 医療現場に置いて電子カルテが当たり前のようになる中でこうした仕組みを経験し活用できるようになってほしい。
  • アノテーション共有機能を使うことで学生がどこに関心を持っているのか、どこで躓いているのかといった事が把握でき、授業の進め方の改善につながっている。
  • ログを見て学生の行動パターンを解析し、学生にフィードバックしていきたい。
  • 今後こうした仕組みを使った講義が当たり前の時代がやってくる。その先例として学生と共に講義を作り上げていきたい。

このようなご感想をいただいています。
また学生さんですけれども

  • 自分の大学で新しい仕組みによる授業が受けられて本当に誇らしい。
  • なかなか慣れない点もありますけれども、この仕組みには将来性を感じる。ログから普段先生が見ていない自分の頑張りを評価してくれることは嬉しい。教員との距離が近くなった。

という声が頂いております。
このようなことを通じて、私たち大学生協は新しい学び作りに貢献をし、更に信頼されるパートナーになっていきたいと、このように考えております。これからも宜しくお願い致します。