DECS計画とは…

大学生協は「DECS計画」のもと大学教育改革のサポートをめざします!

DECS(DigitalEducationContentsSupport)計画とは?

現在の高等教育では学生に「答えのない問題」に最善解を導くことができる力、すなわち課題探究能力の習得が求められています。
そのため、大学では「教育の質の転換」や「学習環境の整備」などが求められています。
大学生協は「教育の質の転換」に電子書籍・電子教材(DigitalEducationContents)が大きな役割を果たすと考えています。
また電子書籍・電子教材も大学の講義・学生の自修などで活用できるものでないと大学教育改革は進まないと考えています。
大学生協は大学教育改革のサポートをめざし電子書籍事業を推進します。
また関係各位との協業やご協力いただくことで、より活用いただける電子書籍・電子教材の提供やプラットフォームの推進を目指します。


 

メッセージ

今後の大学生協電子教科書の発展
とともに・・・・

全国大学生活協同組合連合会 専務理事
中森 一朗

中森 一朗 専務理事


 
──まず大学生協でDECSに取り組む意義についてお教えいただけますでしょうか?
中森専務:
今は社会全体で情報化であるとか国際化ということで、そのような人材育成が非常に大学に強く求められてきており、大学の教育もずいぶん変わってきています。私ども大学生協はずっと前から教科書のご提供であるとか、ノートの提供を含めて様々な勉学環境を提案する取り組みを進めて参りました。
今回新しいこの仕組みを提供することで、新しい大学の教育環境の充実に更に貢献をして参りたいと思っております。


──私たちのしくみの特徴点をお教えください。
中森専務:
仕組みの特徴点としては、次のようなものがあげられます。
一般的な電子書籍の特徴でもありますが、学生さんは、たくさんの本をもって授業に臨んでいます。これがひとつのデバイスの中に入っていて、いつでもどこでも本を見ることができる。
授業の時だけでなくて通学中でも勉強することができる。
次の特徴点は、ログの収集ができるということです。このことによって先生方が、学生ひとりひとりに「よりきめ細かい」対応ができる。そのような仕組みを持っています。
また、マーカーを引いたり注釈をつけるということが出来るのは、これは当たり前なんですけれど、さらにマーカーやテキストメモを授業で学生に共有することができます。
このように教科書を授業にあわせてカスタマイズでき、授業に合わせた学びができます。
いわゆるアクティブラーニングという授業の形態ですね。これが実現できるという環境を提供しています。
そして、教科書だけでなく授業の資料、これを行ったり来たりしながらしっかりした授業ができる。このような機能を持っております。 
また、私ども大学生協職員の存在です。それぞれのキャンパスに私ども大学生協職員がおります。この新しい授業形態に合わせた新しい仕組みの導入についてはしっかりフォローすることができますし、これが『顔が見えるお手伝い』ということにつながるかと思っております。


──では実際の活用に広がりと、今後に向けてお願いいたします。
中森専務:
この仕組み2016年からスタートしておりますけれども今年のところでは60大学・250くらいの講義で活用いただいております。分野についても文系・理系・医学系問わず、幅広くご活用いただいている状況です。そのような中で、先生方や学生の皆さんからのご感想をご紹介したいと思います。 
 
<先生方>
  • 本の文化を守り、若者の読書離れを食い止めようというこの仕組みの推進に込めた大学生協の理念に共感いたしました。
  • 医療現場に置いて電子カルテが当たり前のようになる中でこうした仕組みを経験し活用できるようになってほしい。
  • 予習として教科書を読んでコメントをLMSで提出させ、そのコメントをクラスの学生に配信し、学生同士のディスカッションを促し主体的共同的なアクティブラーニングにつながっている。
  • ログを見て学生の行動パターンを解析し、学生にフィードバックしていきたい。
  • 今後こうした仕組みを使った講義が当たり前の時代がやってくる。その先例として学生と共に講義を作り上げていきたい。

 
<学生さん>
  • 自分の大学で新しい仕組みによる授業が受けられて本当に誇らしい。
  • なかなか慣れない点もありますけれども、この仕組みには将来性を感じる。ログから普段先生が見ていない自分の頑張りを評価してくれることは嬉しい。教員との距離が近くなった。

このようなことを通じて、私たち大学生協は新しい学び作りに貢献をし、更に信頼されるパートナーになっていきたいと考えております。これからも宜しくお願い致します。