学生時代のパソコンスキル習得が将来の糧となる

どのような分野に進んでも、いまやパソコンなしに仕事はできません。
学生時代にしっかりと知識や操作方法を習得しておくことが社会から求められています。
大学生は、どんな視点や姿勢でパソコンやITと向き合えばいいのでしょうか?

卒業生に聞く
学生時代にたくさん使ってパソコンと友達になってください

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株式会社富士通エフサス 東北支社 カストマサービス部

手塚 勇希さん

栃木県日光市出身。2015年に岩手大学大学院 工学研究科 機械工学システム専攻を修了。学生時代は人の唾液を使ってストレスを測定する機械の開発を研究。いまの仕事をしっかりマスターして顧客や仲間から信頼されると同時に、「仕事が楽しい」と自信を持って言える人になりたいと語る。

パソコン講習会がスキルアップの大きな契機に

先輩に聞く

 私は、法人に対してICTサービスを提供している企業の顧客サービス部門に所属しており、パソコンやICTシステムの運用・保守を担当しています。何かトラブルがあれば、24時間365日対応のチーム体制でお客様のもとに駆けつけて修理などを行います。分かりやすく「パソコンのお医者さん」という例えをしますが、自身のパソコン利用については、一般的な会社員の皆さんとあまり変わりません。OfficeソフトのWordやExcel、PowerPointを使って提案書を作成したり、メールでコミュニケーションを行ったりすることが主な用途です。 高校まではインターネットを見るぐらいにしかパソコンを使っていませんでしたので、大学に入学してから大学生協が主催するパソコン講習会を受講しました。当然、分からないことがたくさんありましたが、一人で悩んでも仕方がないので、積極的に講師の先輩や学部の友人などに聞いて、様々なことを理解していきました。1年生のうちにOfficeソフトはだいたい使えるようになっていたと思います。2年生になってからは、逆に自分がパソコン講習会で後輩に教える立場になったのですが、スタッフ向けの講習会などにも参加でき、さらに多くのことを学べたと思っています。パソコン講習会のスタッフはその後も継続し、学部と大学院の6年間でパソコンをかなり使い込みました。


学生時代に習得しておけば、より有効に時間を使える

先輩に聞く

 私は学生時代にパソコンスキルをかなり習得できていたので、入社してからパソコンであまり苦労することなく、仕事を頼まれてもすぐに対応できましたが、後輩の中にはたまに苦手な人がいます。いまは企業でも官公庁でも、パソコンで仕事をすることが必須だと思いますので、やはりOfficeソフトは学生のうちに使えるようになることが必要でしょう。そうすれば、就職してからパソコンを覚えることに時間を割かなくてよいので、企画や提案など、本質的な業務により多くの時間を向けることができます。

 これから大学生になる皆さんには、まずはパソコンに興味を持って、触ってみてほしいですね。たくさん触ることが上達の秘訣です。気軽に持ち歩けるノートパソコンを選んで、ちょっと時間が空いた時に取り出して使えるようにすることも必要でしょう。そうやって使えるようになると、パソコンが楽しくなります。楽しくなれば、さらに興味が湧いてきて、色々なことをやってみたいと思うでしょう。たくさん使って、ぜひパソコンと友達になってください。

企業に聞く
目的意識を持って使うとより早く次のステップに行けるのではないか

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ソニー生命保険株式会社 人材開発部 人材開発課 主任

山﨑 祐司さん

埼玉県北本市出身。2010年ソニー生命保険(株)に入社。ライフプランナーの支援を行う部門に3年間勤務した後、人事部人事課を経て、現在の部署へ。会社の魅力に共感してくれた学生が入社に至り、さらに社内で頑張っている姿を見ることができるのが、いまの仕事の大きなやりがいであるという。

企業に聞く

 コンサルティングを通じてオーダーメイドでお客様一人ひとりに最適な保険を提案することが当社の最も大きな特色です。ライフプランナー(営業社員)とパートナー(募集代理店)は、タブレット端末と専用ソフトを使ってお客様への提案活動を行いますが、セミナーではPowerPointを使ってプレゼンをするケースも多いようですし、様々なデータを収集してExcelで集計・グラフ化することもあります。管理部門や営業支援部門では、他の企業と同じように、Word、Excel、PowerPointを使って業務を行っており、部署によってはAccessを使うこともあります。

 当社では、パソコンのスキルを新卒の選考基準に入れていませんし、2年ほど前から入社後の集合研修においてOfficeソフトの研修も行っており、学生のうちにOfficeをマスターしておくことは絶対条件ではありません。しかし、入社してから覚えなければならないことが多いなかで、パソコンが苦手なことが負荷になるのは非常にもったいないと思います。本来の業務により集中するためにも、Officeはもちろん、キーボード操作にもある程度慣れておくことは重要だといえるでしょう。

 また、単に使えるだけでなく、「何のために使うのか」という目的意識を持つことも重要なポイントではないかと思います。目的をきちんと認識し、それに最適なソフトや手法を選択するという考え方で使っていけば、次のステップにより早く到達できるのではないでしょうか。

先生に聞く
いつでも近くに置いて文房具のようにパソコンを使ってほしい

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京都橘大学 現代ビジネス学部 教授

阪本 崇先生

奈良県橿原市出身。1999年 京都大学大学院経済学研究科 経済政策学専攻博士課程修了。2001年に京都橘大学に赴任。現代ビジネス学部長を兼務し、多忙な日々を送る中、大好きな鉄道の旅に出かける時間をなんとか捻出しているとのこと。博士(経済学)。

京都橘学園生活協同組合

先生に聞く

 私は文化経済学、教育財政、公共政策などを専門に研究しています。研究や講義において学生たちが特殊なソフトを使うことはありませんが、レポートや論文の作成と発表にOfficeを使うことが必須ですし、情報の検索や入手にもパソコンは欠かせません。Officeの中では特に、PowerPointを使えることが重要だと思っています。企業でも官公庁でも、資料の多くがPowerPointで作成されており、社会人になって最も差が出てくるソフトではないでしょうか。

 ただ、ここ数年「パソコンが苦手」という学生が逆に増えているようです。スマートフォンしか使ってこなかった人が多くなったことが原因だと思いますが、どうやったらもっとパソコンを使ってもらえるか、日々頭を悩ませています。

 また、セキュリティ対策やバックアップについても、意識を高める必要性を感じています。毎年卒論の時期になると、データを入れていたUSBメモリが壊れたとか、データが消えてしまった、という話が後を絶ちません。大学のネットワークドライブに保存しておけば安全なのに、なかなか使ってもらえないのです。まず「何が安全で、何が危険なのか」ということを知ることが重要です。

 これから大学生になる人たちには、とにかくパソコンを肌身離さず持ち歩いて、文房具のように使ってほしいと思っています。パソコンは、自分次第で色々な使い方ができる非常に便利なツールです。それをぜひ自分で見つけてください。

大学によってパソコンの必要度が違います!