先生の声

オンライン授業が広く導入されているいま、大学生はどのようなデバイスを使えばいいのでしょうか。
大学生のIT環境に精通した先生にお話を伺いました。

表層的なトレンドに流されるのではなく
その根底にある基礎技術を理解してほしい。

明星大学 情報学部 情報学科 准教授

丸山 一貴 先生

先生の声

 私は情報工学が専門で、プログラム開発環境やユーザインタフェース、情報セキュリティなどの研究に取り組んでいます。講義では主にプログラミングを担当していますが、昨年春からの新型コロナウイルス感染症拡大により、講義形態はオンラインへと大きくシフトしました。

 基本的にはWeb会議ツールのZoomとコミュニケーションツールのSlack、LMS(学習管理システム)を活用して授業を実施していますが、90分間すべてZoomで話を聞くだけだと学生も疲れてしまいます。そこで、最初に学生が資料を読む時間を設け、その後にZoomで説明をし、最後にオンラインで小テストに回答してもらうような、ハイブリッド型(複合型)の構成を取っています。演習のトラブルはSlackに書き込んでもらい、TAに対応してもらうことで説明をスムーズに進めつつ、書き込みはトラブルのログとしても役立ちます。

 オンライン授業を受講する端末としては、やはりスマートフォンはお勧めできません。手軽に使えるのは利点ですが、画面が小さいし、入力装置が画面内にあるので、講義資料の閲覧や文字入力に大きな制約が出てしまいます。複数のアプリケーションを切り替えながら受講するには当然パソコンの使用が望ましいわけですが、自宅と大学で異なるパソコンを使うよりも、いつでも同じ環境で作業ができるよう、持ち歩ける高性能のノートパソコンを1台持って、それを常に使うようにすることをお勧めしたいですね。

 IT分野は進歩の速度が極めて速く、表層的なトレンドはすぐに入れ替わってしまいますので、上辺ではなく、その根底にある基礎技術をきちんと理解することが必要です。そういったベースを押さえておけば、上に乗っているものが変わっても、少し勉強するだけで流れに追随できるはずです。どのような分野においても、基本をしっかり身につけて、それを自信に変えていくことが重要だと思います。

顔写真

プロフィール

神奈川県川崎市出身。東京大学大学院 情報理工学系研究科 修了。複数の大学で教鞭を執る傍ら学内ITシステムの開発や運用に携わる。2013年1月より現職。デバッガ(プログラムのバグを発見・修正するデバッグ作業を支援するソフトウェア)、Webインタフェースなどの研究に加え、近年は情報セキュリティの公開講座にも力を入れている。学内ITシステムの整備に力を注ぎ、教員・学生のスキルアップに貢献していきたいと語る。博士(情報理工学)。

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