「大学生の楽しいお酒の付き合い方について」
福本愛菜さんインタビュー

- よしもとクリエイティブ・エージェンシー
福本愛菜さん

- 記録 全国大学生協連 清水竜さん
- 全国大学生協連 須田浩之さん
- 全国大学生協連 石塚勇稀さん
お酒の魅力とは・・・・
須田さん:
全国大学生協連で学生委員会をしております、須田と申します。大学生の飲酒事故防止などを担当しています。
石塚さん:
全国大学生協連の学生委員会の副学生委員長をしています、石塚と申します。僕は大学生の健康や安全について考える分野や、環境の分野などを担当しています。
清水さん:
同じく全国大学生協連の副学生委員長の清水竜と申します。よろしくお願いします。担当している分野は、1つは平和活動を担っています。例えば広島や長崎、沖縄で平和について考えるセミナーを実施したりしているんですが、そのような活動を担当しています。

須田さん:
それではさっそくインタビューをお願いいたします。まず初めにお聞きしたいのですが、福本さんの思う「お酒の魅力」とは何ですか。
・福本さんは自分のお酒を醸造したり、お酒が好きでよく飲むというお話を伺ったり、そのような情報を私共は目にしたりしておりますが、福本さんにとっての「お酒の魅力」を教えてください。
福本さん:
私はお酒自体がすごく大好きです。お酒を飲むと気分が上がりませんか?ちょっと大人になったという気がします。まだ自分も20代前半だからそのような気持ちになるかもしれないのですが、楽しい気持ちになるし、ほろ酔いの状態だと普段とはまた違う自分が出てきたり、普段とは違う先輩の姿が見れたり、環境が変わったりしますよね。みんなの顔が普段とは違う顔になる楽しさを感じています。嗜む程度だったら楽しく飲めます。でも、それが飲みすぎて限度を超えると、面白いって思う域じゃなくなるとも思います。みんなが楽しくなる場に、お酒があると普段は味わえない楽しい状況になるのではないかなと思います。自然とテンションが上がるものですね。
須田さん:
どのくらいお酒は飲まれるんですか。
福本さん:
めっちゃ飲みます。お酒は全部好きです。日本酒が好きで、そんなところからプロデュースさせてもらえることになりました。あとはワインも好きですし、ビールも飲みますし、オールジャンルです。
須田さん:
醸造されたお酒がメロン味でしたよね。その理由はありますか。

福本さん:
私が果物で一番メロンが好きということが一つあります。また、お酒が苦手な人は日本酒の度数が強くて飲めないものと思っている人が多いですが、それをちょっとでも飲みやすいようにメロンの香料を加えてあえてリキュールにして、みんなにお酒を楽しんで貰いたく、メロン味にしました。
石塚さん:
幅広く楽しんでもらえるようにしているんですね。
福本さん:
同世代にお酒飲む人も多いのですが、同世代の子にも日本酒の美味しさをもっと広めていってほしいという思いから、若い人向けに作っています。
石塚さん:
たしかにあんまり日本酒って飲まないですね。
福本さん:
日本酒って、お酒好きの人だったら手をつけるけど、苦手だったらちょっと…っていうイメージだけで飲んでいない人も多いんじゃないかと思っています。そんな人たちにも飲んでほしいなと思って、というので作りました。日本酒って美味しいお酒やのにな、って思っています。
須田さん:
元々福本さんはアイドルをされていらっしゃいましたが、今の吉本に来られてからお酒との付き合い方は変わりましたか。
福本さん:
NMBの時は20歳になってすぐに辞めたのであまりお酒を飲む機会は無かったのですが、吉本に来てからお酒を一緒に飲む年代が一気におじいちゃんおばあちゃんの人達ばかりなので、すごい飲む人が多く、みんなが飲むから私も飲んでみよう!と思ったことがお酒好きになったのがきっかけかもしれないです。
石塚さん:
芸人さんっていっぱい飲んでそうなイメージがすごくあります(笑)。
福本さん:
ほんまに。意外と新喜劇は女性の方がお酒強かったりします。出番終わりに女性メンバーで行ったりするとみんなそれなりに量飲むので、自分も飲めちゃうんですよね、その場ってすごく楽しいし。それもあってお酒の味を覚えたのと、お水も同じ量ぐらい飲むなどの飲み方も覚えました。それは先輩の飲み方を見て覚えたのもあります。
須田さん:
お酒をたくさん飲まれるということだったのですが、お酒で失敗したことはりますか。
福本さん:
私普段から声でかいんですけど、更にでかくなっているみたいです(笑)。酔っている時って楽しいから分からないんですよ。以前、同じく奈良出身で吉本の酒井藍さんと一緒に帰った時に、私の方が先に電車を降りて電車の中から藍さんが私を見送ってくれていたんですが、私が駅でお酒を持ちながらミュージカルのようにふぁ〜って回っていたみたいです。そんなこともありましたね。一人で楽しくなるタイプの人間です。
須田さん:
お話を聞いて、福本さんがすごくお酒好きということが分かりました。ホームページ見たのですが、プロデュースされたお酒人気でずっと売り入れていますよね。
福本さん:
第一弾で作った分が全部売れちゃって、もう出ていないんです。
須田さん:
第二弾があれば是非買って見ようと思います。
福本さん:
是非お願いします!
須田さん:
それでは次の質問に移ります。
大学生をめぐるお酒の事故(急性アルコール中毒、未成年飲酒など)が話題になりますが、どのような対策をとるべきだとお考えですか。
(大学とかも対策をしていると思うんですけども、今回大学生協で集計をしている資料を持って来たのですが、2007年から2017年までの10年間の集計で、入院などの飲酒事故は毎年毎年増えているという状況で、死亡も毎年ではありませんが数件生じている状況です。)
・お酒を無理に飲んで急性アルコール中毒を発症したり、未成年ながらも無理に飲酒をしてしまい搬送されたり亡くなってしまう事故が後を絶ちませんが、どのような対策を行うべきか、考えをお聞かせください。
福本さん:
私は大学生を味わったことがないので分からないのですが、きっとサークルの忘年会などがそういう事故の起きる原因の1つなんでしょうね。多分誰かが1人でも意識をしていたらそれって防げる話だと思うのですが、張り紙とかって今の子って見ないじゃないですか正直。正直ポスターだけでは防げないなと思うんですよ。ないよりはある方がいいねんけども、ポスターで注意事項載せててもそんなに見ることないし、それやったら今こそみんな携帯やスマホ見るので、そこで流せるようにするとか、大学から発信出来るようにするとか、それが私は多分一番効果があるかなと思っています。あとこれは言い続けるしかないと思うのですが、1人1人の意識の問題だとも思うので大学の講義で人からちゃんと生の声で注意を聞けるようにした方が、より意識はするんじゃないかなと思います。
須田さん:
ポスターとかはけっこう飾ってあるのはよく見ますが、講義でそういう話は聞かないですね。

福本さん:
ポスターとか正直じっくり見ないよね。チラッとは見るけど。携帯やスマホでそういうのがあったらいいなと思います。今の子って携帯やスマホ休み時間とかずっと見とるじゃないですか。大学生自身も注意を発信することが出来るアプリとか作ってみてはどうでしょうか。
石塚さん:
SNSなどと提携すれば良さそうですね。注意を促すタイムラインが流れるとか。
福本さん:
そう、その方がいいかもしれない。すぐ拡散出来るし。実質入院している大学生がこれだけ多いって知らない人が多いと思うんですよね。大学生はもっと知らないと思いますし、自分は飲める、いける、と過信して飲んじゃうじゃないかと思います。
実質これだけの数字が出ているよ、ともっと見せてあげたい。実際の数字見た方が、驚く人が多いと思うので、もっと知らせていった方がいいと思います。
須田さん:
Twitterだとそれぞれの大学生協で大体持っていたりするんですよ。その大学の学生がフォローをしていたりするので、そこで発信できたりするかもしれないですね。
福本さん:
それこそ#タグにしてみるとか、企画みたいにすればいいんじゃない?そういうのって若者すぐやりたくなるやん。撲滅キャンペーンみたいな。
石塚さん:
インスタ映えする写真を乗っけてみて…とかでも面白いかもしれないですね。
福本さん:
そうそうそう、撲滅キャンペーンみたいな!
須田さん:
是非検討してみます。
お酒の上手な付き合い方って?
須田さん:
続いて次の質問です。
大学のサークルの中などで「アルコールハラスメント」問題が存在しています。また社会に出たら、まだまだ飲まされる「風潮」はあると感じていますが人間関係を壊さずうまく関わりを持ちながら、「断る方法」などを教えてください。
・大学のサークルの飲み会や、忘年会などの飲み会の場で飲酒の強要やイッキ飲みなどの「アルハラ」が問題となっています。このような問題は社会に出てもあるのかなと感じています。このような問題に対して人間関係を壊さず関わりを持ちながらも断る方法について考えをお聞かせ下さい。
福本さん:
断れる人はスパッと断れるじゃないですか。でもせっかく先輩から飲もうって言われているので飲まないと、と思う気持ちもあるときっとあると思います。私苦手なのにな、と思っている人も多分中にはいるので、無理に飲もうよと言い出す方も悪いんですけど、断る勇気を持つことも大事だと思います。もし断ってそこでその関係が終わるんだったらそんな人にそれ以上関わらなくていいと思うんです。サークルの中に、ちょっと私無理やのにな、と思っている人が何人もいると思います。一人で言えないんだったら、結束して断れるようにするとか。あとはもうサークル1個ずつに教師的な人をつけてもらうとか。それはさすがに学生も嫌やろうけど(笑)。乗らせた方がおもろいみたいなのが出来ているじゃないですか。大学生やし、お酒飲めるようになる年というのも大学生の中で味わえるから、楽しい反面、そういう事故もあるので、そんなふうに断る勇気を持つことって大事だと思います。みなさんのサークルでもそんな雰囲気ってありました?
須田さん:
僕はいくつかサークルに入っていたのですが、そんな雰囲気があるところも確かにありましたね。

石塚さん:
僕は出身が高知なので、高知はすごくお酒の文化があるのでどこのサークル行っても飲み会はあるみたいなところでしたね。
福本さん:
やっぱり断りにくい雰囲気がるんやろうなと思います。
お酒を本当に飲めない人は別として、最初の乾杯はせっかく誘われているので苦手でも飲むにしても、2杯目からはぜんぜんノーって言って良いと思います。それでも言ってくるやつは自分で言うのが怖いなら先生や大学にチクるぐらいでいいと思う。それぐらいしていかないと事故って無くならない。まわりからどう見られても、自分の命が一番大事。断る勇気を持って欲しいなと思います。
思ってても言えへん時は、その場は上手いこと水飲んだりしたり、その場から出たりすることも大事だと思います。
石塚さん:
NMBから吉本新喜劇の方に移ってお酒の環境が変わったとおっしゃっていましたが、そういう時って最初なかなか飲めなかったりしたんですか。

福本さん:
私は飲める口だったので飲めた(笑)。でも本当に苦手な人もいますもんね。大学のサークルで、このサークルはめっちゃ飲み会多いねん、みたいなのとか、このサークルの飲み会激しいねん、とかちょっと噂とか出てない?まずそこに入らないでほしい。私の弟が今大学生なのですが、あんまりお酒飲めないので、あまり飲み会をしないようなサークルに入ったりしているんですよ。結局は全部自分の判断になるので、そのようなことも自分から考えて、入るところを見極めていくことが大事だと思います。
お酒を楽しんで飲めるには・・・。
須田さん:
お酒が飲める人とか、お酒が好きだけど結構沢山飲めない人、お酒が飲めない大学生様々いると思いますが、より多くの大学生にお酒を楽しんでもらうには、どのようにすれば良いでしょうか。
・お酒の許容量は人によって様々だと思いますが、楽しくお酒と付き合える人が増える世の中になれば良いなと思っています。より多くの大学生がお酒に楽しんでもらえるにはどのようにすれば良いとお考えでしょうか。
福本さん:
お酒ってほんまにすごい種類があるんですよ。お酒は体質的に飲めるけど、そんなに飲めない人な、と思っている人でも、幅広く色々な味に分かれているから、きっと自分に合っているお酒ってどこかで1個はあるはずやと思っています。ビールが全く飲めない人でもカクテルはぜんぜんいけたりだとか、逆にカクテルは無理でも焼酎とか日本酒とかめっちゃ好きやねんという人もいます。自分に合うお酒をちゃんと見つけてから、飲み方を覚えていってほしいなと思います。最初に美味しくないと思った状態で飲み続けることも、多分酔う原因になると思うし、そんな美味しくないと思っているお酒を飲みきらないと思ってイッキさせられて…みたいになったら、どんどんお酒も嫌いになるし、酔いも回ってくるだろうと思っています。お酒を好きになるには、まずは自分に合ったお酒を探してほしいなと思います。ジュースみたいな味がするお酒も多いので。
須田さん:
僕は最初に飲んだお酒がビールで、それが僕の口には合わなかった。確かにそれもあって個人的にお酒苦手だな、と思っています。
福本さん:
1回そうなったらそうやと思います。
だから、甘い味がするお酒から始めてみるのでもぜんぜんいいと思います。
石塚さん:
高知で返杯っていう儀式があって、祝われる側の人がされるやつがあって、手のひら出してって言われてぽんって置かれるんですよ小さいグラスを。置いた人がまず飲んでそれを手のひらの上に置いて次いで飲むみたいなのを何回も繰り返すみたいのがあって、それをきっかけでビールがめっちゃ嫌いになった。
祝われているから行かなきゃならんし。いずれにせよ飲まされるのっていやですね。

福本さん:
お酒って最初のイメージがでかいと思います。嫌だなと思ったらいつ飲んでも美味しくないものと勝手に認識しちゃうかも。まずはちょっとずつでも、自分に合うお酒を探してほしいなと思います。
飲めない体質の人は別ですが、アルコール度数めちゃくちゃ低くても一応お酒にはなるから、それぞれ飲みやすいやつを探してほしいなと思います。
須田さん:
福本さんは最初何のお酒を飲まれたのですか。
福本さん:
私はカシスオレンジ。一番定番のカクテルをいきましたよ。え、ジュースやんと思いました。私も最初はビールはちょっと苦手だったんですけども、それは仕事やりながら味を覚えたというか、いつからか美味しいな、と思えるようになりました。最初はカクテルしか飲めなかったです。日本酒も焼酎も飲めなかったし、甘いのものしか飲めませんでした。カシスオレンジ、カシスウーロン。もうそればっかり、一番甘いやついってました。みんな味覚変わっていきますからね。
須田さん:
僕も最近ハイボール飲めるようになってきました。最初はビール美味しくないな、と思ったのでカシスオレンジをずっと飲んでいました。徐々に慣れてきて梅酒を飲んだり、ハイボールを飲んだりしています。全部で4種類ぐらいですね。
福本さん:
大人になってるやん(笑)。
1つお酒の味を覚えたら美味しく感じる範囲も広がるやろうし、色々なお酒試してみたくなるやろうなと思います。
石塚さん:
自分に合ったお酒を見つけて飲んでいくことが大事ってことですね。
福本さん:
そうですね。それこそ女の子と言ったら、カシスオレンジ!って言っておけばかわいいみたいなとこあるから(笑)。
石塚さん:
焼酎ボトルで!って言う人よりかはたしかに…(笑)。
福本さん:
いやそれおっさんやん、みたいな(笑)。
大学生へのメッセージ!
須田さん:
最後に、大学生へメッセージをお願いします。
どのような内容でも構いませんので、全国の大学生に伝えたいことをお話しください。

福本さん:
私が行ってないから、大学に行きたかったというのもあるんですが、大学生って一番楽しめる年代だと思うんですよね。ある程度バイトもして、お金もちょっと余裕が出来てきて、お酒を飲めるっていう大人の階段を一個上れて…、という本当に楽しみが詰まっている4年間になるのかなと思います。でもその中で飲酒の事故とかがとても増えているので、それを1人ずつの意識で変えていって欲しいです。悲しい思いをせず、本当に楽しい思い出だけで大学生活を終えれるように。
周りで事故や入院している子がおるというだけでもちょっと嫌な気持ちになるとは思いますし、そこでビビっちゃう大学生もいるだろうと思っています。自分だけじゃなく、周りも巻き込んで悲しい事故を無くしていこうよ、という意識を持ちながら4年間を楽しんでほしいです。もちろんお酒も楽しんで。まずはカシスオレンジから(笑)、大人の階段を上っていってもらいたいなと思います。
須田さん:
以上でインタビューは終わりです。どうもありがとうございました。