全国大学生協連
学生委員 理事 浦田 行紘
これより理事会を代表して全国大学生活協同組合連合会第69回通常総会の開会を宣言いたします。初めに本総会の資格審査の状況について報告します。本総会は13時25分現在213会員生協代議員総数358名中本人出席134名、書面出席211名、委任出席0名、計208会員345名の参加で、本総会は立派に成立しておりますことをご報告いたします。拍手でご確認ください。(拍手)
続きまして、本総会を運営するにあたり、総会運営規約に基づき議長の選任を行います。議長には東京大学生協の水口 智子 代議員を推薦させていただきます。よろしければ拍手でご確認ください。(拍手)


全国大学生協連 会長理事
武川 正吾
本日は、年末のお忙しい中、第69回通常総会にご参集いただき誠にありがとうございます。まず明るい話題から申し上げたいと思います。本日の集まりは、コロナ禍を経て対面開催が本格的に復活してから2回目となります。こうして同じ空間で顔を合わせ、言葉を交わし、議論できること自体が喜ばしいグッドニュースだと感じております。また業績面を見ましても、一定の回復傾向が確認されました。その背景には、第1にポストコロナ、コロナ禍後の社会経済活動の回復があります。一時はキャンパスがゴーストタウン化していましたが、キャンパスに学生が戻りつつある中で、生協の事業も完全ではないですが少しずつ持ち直してきました。第2に、2025年が国際協同組合年という節目の年であった点も、協同組合の再評価の機運の高まりに繋がったと思われます。
これらはいずれも前向きに受け止めるべき動きであると思います。しかし、こうしたグッドニュースもそのまま楽観視することはできません。現場では依然として厳しい現実が続いております。先程の発言の中でもありましたが、学生のキャンパス滞在時間が以前に比べて減少しています。来校そのものが減った結果として、組合員による生協の利用が伸び悩んでいるという現実もあります。また、ここ数年の物価上昇、インフレによって食堂利用は回復しつつありますが、それでも以前と同じようにはなっておらず、コンビニでおにぎりを買ったりお弁当ですませたりする、場合によっては昼食を抜きにしてしまうというような行動も増えてきております。これらは生協の事業基盤を揺るがすバッドニュースと言わざるを得ません。
ここで強調したいのは、事業の回復は、単に損益構造の改善ということだけではなくて、組合員の一人一人に生協が拡がっているということを示しているということです。そして、利用の拡大というのは、生協本来の価値である協同やつながりがキャンパスの中で再びいきづくことと表裏一体になっているかと思います。利用が拡がり、関係が深まる中で、生協は単なる一事業者ではなく、キャンパスコミュニティの一員としての存在感を発揮できることになるかと思います。しかし、これも先ほど説明の中でありましたが、同時に人口減少、学生数の減少という構造的な課題が私たち大学生協の将来に重くのしかかっております。これは一過性の危機ではなく、中長期的な視点で取り組むべき課題であります。こうしたことがあるからこそ、2026年度も引き続き活動方針として掲げられた「つながる元気。ときめきキャンパス」というのが今まさに問われているかと思います。さらにその先には、中期ビジョン「大学生協2030Goals」があります。厳しい環境の中にあっても協同の力を信じ、知恵を出しあいながら一歩一歩前に進んでいければと思います。バッドニュースから始めてグッドニュースで終わるのが通常のやり方なのですが、残念ながら今回はそうはなりませんでした。
本日から2日間にわたるこの場が、現状を率直に共有し、課題と可能性を各自議論する実り多い時間になることを期待しております。皆さんの活発な意見交換を通じて、大学生協の次の一歩がより確かなものになることを願い、私の挨拶としたいと思います。ありがとうございました。

全国大学生協連
2025年度全国学生委員会委員長 髙須啓太
皆さん、こんにちは。2025年度全国大学生協連理事・学生委員長の髙須啓太です。
議案提案の前に総会議案の策定過程についてお話しいたします。10月上旬に第1次資料を会員生協へ発送し、議案検討会議を各ブロックで開催しました。12月初旬に会員生協へ議案書などを発信し、本日通常総会を迎えることができております。
議案検討会議は100生協219名の参加でつくりあげ、全国の皆さんと議論することができました。本当にありがとうございます。そして、本日つくば国際会議場に来ていただいた皆さまにも心から連帯の意を表します。
それでは、ここから第69回通常総会第1号議案「全国の大学生協の2025年度の活動のまとめと2026年度活動方針決定の件」の提案をいたします。
第1号議案の位置づけ
これから提案をする第1号議案は、全国の一つ一つの大学生協、事業連合、全国大学生協連に関わるすべての人が進むべき方向性を示している方針です。学生も生協職員も教職員の皆さんも一人一人に関わる方針です。
第1号議案は3章で構成されています。2025年度の大学生協の到達点が書かれた第1章、今後予想される社会の動きと私たちへの影響をまとめた第2章を踏まえて、2026年度の活動方針を第3章にまとめています。
それでは、第1章(議案書5ページ)から説明いたします。
第1章は、2025年度に全国の大学生協が取り組んだことの成果や課題・展望を大学生協の到達点としてまとめています。
2025年度は「つながる元気、ときめきキャンパス。~組合員との対話を大切に、みんなでつくる大学生協に~」を全国の大学生協の活動テーマに取り組んできました。
「対話」を全国の大学生協の合言葉に、アンケートを通じて組合員の声を形にするというだけでなく、願いを共有し、ともに考え、答えを作り合うことを重視しました。
さらに、理事や総代、組織委員、生協職員を含め、多くの組合員と対話を深めることで、「みんなでつくる大学生協」の実現を目指しました。
総会・総代会では、生協の経営状況を丁寧に伝え、組合員と対話をしながら、今後の大学生協経営を考える取り組みが拡がりました。ライスの値上げといった厳しいテーマについても、多くの会員生協において組合員に対し誠実に説明をし、対話を重ねる実践が進められました。物価高や経営環境の厳しさは今後も続くと見込まれますが、情勢を踏まえた事業経営の検討をしつつ、組合員への誠実な説明と真摯な対話を続け、組合員の暮らしを支える新たな取り組みに挑戦していくことが求められます。
そして、2025国際協同組合年(IYC2025)を契機に、全国の会員生協の理事会や総会・総代会で自分たちの生協の価値を振り返る取り組みが拡がりました。併せて、全国や各ブロックで実施されたセミナーを通じて、大学生協の歴史や協同組合の理念に立ち返る実践も進められました。また、組合員一人一人にとってのよりよい世界「Better World」を考え、協同組合を身近に感じてもらう取り組みを全国に展開しました。今後も、「キャンパスにおける協同組合の存在意義・価値」を引き続き、組合員や大学とともに話し合うことが求められます。
そして2025年は組織委員会活動がさらに活発になった年でもあります。コロナウイルスによる影響で、2021年は6,000人台にまで減少していた学生委員会の人数は、2025年にはついに1万人を超える人数にまで回復し、大学生協のフィールドで活動する仲間が増えた1年間でした。
そのほか、2025年度の振り返りを総論にまとめています。活動方針①~④に合わせた成果や課題と実際の会員生協の教訓的な活動は、議案書の9ページ以降に記載していますので、ぜひご覧ください。

第2章では、予想される社会の動きと私たちへの影響をまとめています。今回は特に重要なポイントに絞って提案しますので、詳細は議案書の18ページ以降をご確認ください。
まず、社会の動きとその影響です。気候変動により異常気象や災害が増え、私たちの生活に影響が出ています。加えて円安や物価上昇が続き、学生の生活は厳しくなっており、特に米の値上がりが日常生活に直結する負担となっています。
次に大学の動きとその影響です。18歳人口の減少により、大学の統廃合や再編が進み、大学生協にも影響が及んでいます。こうした状況の中で、大学と連携し大学の価値を高めていくことがこれまで以上に求められています。
最後に、組合員の生活や意識、取り巻く環境の変化についてです。大学生協を「身近に感じる」と答える大学生は増加傾向にありますが、より多くの組合員に親しまれる存在となるためには継続的な取り組みが必要です。
最後に、「第3章 2026年度全国の大学生協の活動方針」を提案します。
2026年度の全国の大学生協の活動テーマは
「つながる元気、ときめきキャンパス。~組合員の参加と協同を拡げ、大学生協の価値を高めよう~」です。

2024年度・2025年度は、組合員との「対話」をテーマに取り組んできました。ここでいう「対話」とは、組合員同士や大学生協の仲間が想いや願いを共有し、一緒に考えながら答えをつくっていくことです。こうした「対話」を通じて、全国の大学生協で組合員の願いに寄り添う活動が拡がってきました。そして、見えてきた願いを組合員と一緒に形にしていくこと、それが「協同」です。また「参加」とは単に生協に加入するだけでなく、組合員自身が「ジブンゴト」として主体的に生協の運営や活動に関わることです。一人一人が知恵や経験を持ち寄り、協力し合うことで、大学生協の事業や活動はより豊かで、より活発になります。2026年度は組合員との「対話」から「参加」を拡げ、「協同」を深める1年にしていきましょう。その中で、大学生協がどんな価値を実現しているのかを組合員とともに確かめていく1年にしましょう。そして、こうした活動テーマのもと、2026年度の全国の大学生協の活動方針は、大きく変化する社会、大学において大学生協が価値ある存在としてあり続けるための活動方針として提案します。その軸となるのが、「大学生協2030Goals」です。2030年までのGoalsの達成に向けて、全国の大学生協が同じ方向を見据え、本気で取り組んでいくための方針として、全国の大学生協の活動方針を提案します。

「大学生協2030Goals」は、コロナ禍を乗り越え、大学生協の再生を進めていく指針です。損益構造の確立も、組合員の生活向上も、参加と協同の拡大も、全てはこの「大学生協2030Goals」の実現に向けた歩みの中で形になっていきます。だからこそ、足下の経営課題を「ジブンゴト」として受け止めながら、組合員の「参加」と「協同」を拡げ、今後も大学生協が組合員や大学コミュニティにとって価値ある存在であり続けるために、「大学生協2030Goals」を大学生協全体の指針として再提起いたします。2030年まで残り5年。目標実現に向けた第一歩を皆さんと一緒に踏み出していきましょう。

2026年度、「参加」と「協同」を強めるために、日々の生協運営や活動の中で特に大切にしたい視点を4つに整理しました。
2026年はこの4つの視点を大切にしながら「参加」と「協同」を拡げていきましょう。
そして、ここから提案する方針は、全国の会員生協も全国大学生協連も実現に向けて本気で考え、本気で取り組む活動方針です。そのため、「○○しましょう」というような呼びかけではなく、「○○します」と宣言するような表現で書かれています。これは、誰かが実現してくれる活動方針ではなく、「大学生協に関わる私たち自身が取り組む活動方針であり、行動宣言」だからです。これから提起する活動方針を、ぜひ「自分たちはどのように取り組むのか」という視点で受け止めながら聞いていただけると幸いです。
それでは、方針の1つ目、「ビジョン①つながりのプラットフォーム」に関連する方針です。
経営の効率化を進めつつも、組合員との対話を強化し、「自分の声が届いている」と感じられることが、生協を身近に感じる魅力ある生協店舗につながります。そして、組合員が「ジブンゴト」として運営に関われる場を拡げていくことが大切です。こうした関わりが利用の拡大と経営の安定を支え、大学生協が大学コミュニティに根差したつながりの場として発展していきます。
そのための取り組みのポイントとして、以下のポイントを提案します。

続いて、「ビジョン②学びをサポートするネットワーク」に関連する方針です。
大学生協は、組合員の「参加」から生まれる学びの場です。学生委員会や理事会、総会・総代会などへの参加を通じて、学生が課題を考え、仲間とともに行動する協同体験が育まれます。また、履修相談会やPCサポートなどの事業や活動も、先輩学生の経験が後輩へと受け継がれる学びのネットワークです。大学や地域と連携し、大学コミュニティを活かした学びの環境を拡げることで、組合員一人一人の学びと成長を支えていきます。
そのための取り組みのポイントとして、以下のポイントを提案します。

続いて「ビジョン③大学生活のセーフティネット」に関連する方針です。
大学生協は、学生同士のたすけあいによって安心して学ぶ環境を支える「大学生活のセーフティネット」です。経済的困難や病気、孤立など、学業継続を妨げる課題に対して、組合員どうしのたすけあいを土台に、大学や地域と連携した共助・相互扶助のしくみを築いています。共済活動を中心に、食事業や住まい、奨学制度、PCサポートなどを通じて、「困ったときに助ける」だけでなく、「困らないように備える」支援を拡げ、組合員一人一人の学業継続と生活を支えます。
そのための取り組みのポイントとして、以下のポイントを提案します。

続いて、「ビジョン④持続可能(サステナビリティ)な社会の実現」に関連する方針です。
大学生協は、組合員が社会的課題に目を向け行動する機会を拡げることで、持続可能な社会づくりに貢献します。ここでいう「持続可能」とは、環境活動に限らず、平和、人権、格差是正、地域活性化など、生活基盤を支える幅広い課題を含みます。平和・国際貢献、環境、消費者教育、激甚災害支援・防災などの取り組みをさらに発展させるとともに、社会の変化に応じた新たな課題にも、大学や地域と連携して取り組みます。
そのための取り組みのポイントとして、以下のポイントを提案します。

最後に、「ビジョン⑤大学に頼りにされるパートナー」に関連する方針です。
大学生協は、学生や教職員が自発的に手を結んでつくった生活協同組合であり、「大学コミュニティによる協同」から成り立っているという、他にはない価値をもっています。
18歳人口が減少する時代において、組合員の参加と協同を通じて、よりよい大学づくりと社会づくりに貢献し、「キャンパスに生協があること」自体が大学の魅力となるよう、その価値を発信し、「大学に頼りにされるパートナー」として大学の存続と発展を支え続けます。
そのための取り組みのポイントとして、以下のポイントを提案します。

以上で第1号議案の提案を終わります。2026年度は、組合員の「参加」と「協同」をさらに拡げ、大学生協の価値を高める1年にしていきましょう。

全国大学生協連
専務理事 中森 一朗
専務理事の中森です。それでは、第2号議案から第6号議案までを提案させていただきます。
第2号議案は、学生総合共済にトピックを置いた議案です。今日は全国の大学生協からはもちろんですが、コープ共済連の皆さんも代議員や傍聴者としてたくさんご参加をいただいていますので、この2日間で共に考えていきたいと思います。
今年の夏に行われた全国大学生協共済セミナーは、過去最高の参加者数でした。セミナーに参加することの意味をしっかりと踏まえたうえで皆さん参加してくださいました。
2025年度新学期加入者数は残念ながら14万4641人で、2年連続15万人加入目標未達成でした。会員生協でべジチェックや自転車点検など様々な取り組みがありますが、加入推進活動について学生と話をすると「難しいですね」という声を聞きます。逆に「そんなことはない」と答える学生もいます。とあるブロックの議案検討会議で、「加入推進活動は難しいと思っている人、手を挙げて」と言うと、結構な数の手が挙がったので、やはり難しいと感じている人はいるんだなと改めて思いました。本日の会場の中にも、「加入推進活動は難しいと思っている」学生さんはいるかもしれません。明日の「たすけあいの時間」で、みんなで考えてしっかりと解決していけたらと思います。
主に3つについて、皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
なぜ「過去最高」「15万人加入」を目指すのかについて深めていきます。
まずはなぜ「過去最高」を目指すのか。「共済=たすけあいのしくみ」ということを基本思想として本議案で提案していますが、となると加入というのは、保険に入りなさいということではなく、たすけあいの輪に組合員を迎え入れるということになります。たすけあいの輪に迎え入れたくない組合員なんていませんよね。ですので、全員加入を目指します。ただし、現実には個人や大学の事情もあるので、実際全員加入というのは無理だと思います。なので理念的には「全員加入」を目標として意識しつつも、すべての生協が一人でも多くの方にきちんと案内をして加入してもらうための取り組みをするのが結果的に「過去最高」を目指すということになるので、「過去最高」という提起をさせていただいているのです。
2つ目は「15万人加入」。この間の議論の中で、この目標は「コープ共済連が設定した目標ではないか」と思う方がいらっしゃいました。まず学生総合共済が成長してきた経過をたどります。学生総合共済は、1981年から始まりました。当時は総加入者3万人という非常に小さな規模でした。3万人からスタートした給付の中身は、病気は日額750円、事故は日額1,000円という、今見たら非常に低い金額であり、かつ7日以上入院しなければ750円すら出なかったといいう、非常に限定された制度でした。加入者が増えるに伴って40年で11回の制度改定をしています。その結果として、2025年現在では入院1日目から病気・事故共に日額10,000円給付されるという充実した、学生にとってはなくてはならない制度に成長してきました。この経過を見ていると、加入者が増えることと、制度が充実していることは連動する歴史があるということを皆さんに知っていただきたいですし、加入者を増やしていくことはみんなの目標であるということをわかっていただきたいです。

右上のオレンジ色の線は、2022年度からの「タテ」と「ヨコ」への拡がりを表しています。

「タテ」は新社会人コース。30歳まではタテに学生総合共済が拡がっています。「ヨコ」は地域生協ルート。大学生協のない大学の学生に対して地域生協から学生総合共済の加入を促進することができるようになりました。その結果として2024年実績では総加入者81万8582人という、非常に大きな規模が実現できました。ところが、我々大学生協が見なければいけないのは「大学ルート」の部分です。2023年は66万3406人でしたが、2024年は66万933人に減ってしまいました。大学生協ルートは減少局面にあります。簡単に言えば、年間15万人が4学年いれば、15×4で60万人。ですが、15万人を割ってしまうと、60万人を切ってしまいます。ですので、より制度を充実するために15万人加入をみんなの目標として意識していただきたいのです。
加えて、今後大学生人口が減っていく、その中でも「15万人」という人数で目標設定しているということは大変な目標ですが、わたしたちの共済として守り育てていくためには、加入数にこだわっていきたいと思います。
共済は「たすけあいのしくみ」ということについて説明します。こちらのスライドは、共済の基礎学習資料から抜粋してきました。

タヌローたちが学生総合共済にお金を出し合い、けがをしているタヌローに給付をしています。学生総合共済のしくみを表しています。この図、こちらとよく似ていませんか。

これは協同組合の概念をイラストにしたものです。2匹の馬がいます。目の前にそれぞれ餌があり、食べようとしますが紐があるので2匹とも食べられません。2匹とも同じ方向に行けば、2匹とも右も左も食べられる。力を合わせれば願いが叶うという、協同組合を象徴するイラストです。この話を議案検討会議でも紹介すると、皆さんご理解いただきました。
学生総合共済は「たすけあいのしくみ」です。加入者が掛金を出し合い、、その中から病気にかかったり事故に遭い学業継続が困難となった学生さんに給付金という形で支払いをして手を差し伸べる。これが「たすけあいのしくみ」です。ぜひ加入推進はたすけあいの輪を拡げることだということを、会員生協においてもこれから新学期に向けていろいろな方と学んでいただきたいと思います。
「たすけあいのしくみ」は良いしくみです。多くの人に広めていきましょう。1つは「組合員に拡げよう」。自転車点検やべジチェックは既に行われていますし、最近では「おかえりなさいキャンペーン」ということで、後期に学生さんがキャンパスへ帰ってくる際に、夏休みにけがをしていませんかと呼びかけています。「たすけあいのしくみ」を活かして、あなたのことを気に留めているのだ、ということを組合員の中で広めていく。これが組合員に向けての取り組みです。
あとは「大学に拡げよう」。専務さんは総代会が終わった後大学へ生協の加入件数や金額を報告しに行きます。それはそれでいいのですが、その報告の中に自大学での具体的なたすけあいの事例も伝えられると、大学の生協への理解も深まると思います。
3つ目は「社会人に拡げよう」。「タテ」に拡げようということです。ご存じだと思いますが、「新社会人コース」は学生総合共済加入者だけが加入できるコースです。まず学生総合共済に加入していただくことが大前提ですが、加入していただくと30歳まで同じような保証が受けられることを我々は「グリコのおまけ」と言っています。素敵なおまけがついていることをしっかりと伝えていくことが必要です。社会人になっても学生総合共済という制度でたすけあいの輪に加わっていただいて手を差し伸べることができます。
4つ目は「生協組織に拡げよう」。職員研修や新入学生委員に向けた研修などで、ぜひ共済の理念の学習をしてもらいたいなと思います。食堂のパートさんは、何故私が学生総合共済の勉強をしなくてはいけないのと最初は思われるかもしれません。私たちは「たすけあいのしくみ」という考えを大事にしているんだ、「たすけあい」という理念を大事にしている組織にあなたはいるんだ、とお伝えすることで、わたしの働いている職場はいい職場かもしれないという気持ちが芽生えると思うし、そういう気持ちになった人に学生さんに食堂や購買で向き合ってもらうのはすごく大事なことだと思います。

具体的な行動提起としては、議案の中にも明記しましたが、2026年もすべての会員生協が「全国大学生協共済セミナー」への参加を位置づけましょう。
以上が第2号議案の提案です。
第3号議案は、大学生協連という組織が法人として1年間(大学生協連の2025年度は2024年10月~2025年9月まで)どのような活動をしてきたのか、そしてその結果の決算がどうだったのかを提案する議題です。
今年最大のトピックスは、「経営不振生協の『再生』に向けた支援・指導制度」を2月理事会で議決し、7月から運用を開始したことです。全国で20生協を選定し、連帯組織として支援生協に伴走者として向き合いますという考え方で制度を運営しています。
また海外旅行事業や書籍・教科書事業について全国共同仕入事業として事業政策の再整理を行ってきました。
IYC2025については、「キャンパスにおける生活協同組合の存在意義」とは何かを、この1年間を通じて会員生協の皆さんと考えることができました。

大学生協連は単年度では赤字構造にあるということを昨年の総会でもお伝えしています。今期も経常剰余で7億4121万円の赤字という決算結果になっています。「中期経営構造改善計画」を昨年の総会でご確認いただき、この計画に沿って経営を改善してまいりました。一番右の列「計画差」をご覧いただくと、1億3000万ほどの計画超過をしているので、2025年は赤字決算となりましたが、「中期経営構造改善計画」を上回る決算結果となりました。このことを受けて剰余金処分案については記載の内容を提案させていただきます。
1つ目は、会員生協は引き続き厳しい状況にあるため、大学生協連はしっかりと向き合っていかねばならないということです。先程申し上げました会員指導制度を活用していきます。会員経営強化の中で、3つの要素をバランスよく強化していきます。安定的な経営構造をつくること、組合員・大学の期待に応える生協をつくること、そのことを組合員の「参加」と「協同」で実現する生協をつくること。これらをバランス良く強めることをポイントとした経営支援をしていきます。
2つ目は大学生協連の構造の問題です。引き続き赤字構造にあることを直視したうえで、中期構造改善計画では2028年度末時点で黒字決算にすることをお約束しています。引き続きこの計画に沿って経営計画を進めてまいります。
3つ目。「大学生協2030Goals」の策定から5年が経ち、やはりこれから先は「大学生協2030Goals」を皆さんと共に指針として大学生協を進めていく必要があるのではないか、そのためにまずは我々の「現在地」はどこなのかを、しっかりと会員生協の皆さんと共通認識をつくっていく必要があるのではないかと思っています。今回第5号議案では2026年度の役員体制の提案をしていますが、このような課題に沿った形で例年とは異なる役員体制を提案させていただいているとご理解ください。
第4号議案は、2026年度、大学生協連がどのようなことをやり、どのような計画をもっているのかという議案です。
環境変化についてです。社会・経済面では、物価上昇や雇用確保の難しさは生協職員のところで非常に悩んでいることです。価格改定をせざるを得ない状況や、パートさんがなかなか集まらない状況があります。これはすべての会員生協にいえることですが、大学生人口減少については会員生協ごとに見え方が違っています。小さい大学や地方の大学、私立大学では、定員400人のところ200人しか入学者がいなかったという事態が実際に起こり始めています。これは大学生協としても、400人のつもりで計画していたけど、200人しか入学者が来なかったら経営が大変になりますよね。ということで経営に直結する問題になります。非常に悩ましい問題ですが、それぞれの大学生協によって見え方が違うということを頭に置いておいて、この2日間様々な意見交換をしていただけたらと思います。大学生協に関しては、厳しい状況の中でも例えば「100円朝食」などはそれぞれの大学で旺盛に取り組まれていますので、今後もしっかり取り組んでいきたいです。「生協が身近な存在」だと回答してくれる学生さんの数はコロナ禍前に戻ってきましたが、「ひとことカードを知っている」人は意外と戻り切っていないという状況もあります。先程私たちの「現在地」はどこか、というお話もしましたが、これも1つの「現在地」の評価として、来年度頑張っていきたいと思っています。
以上を受けまして、2026年度大学生協連方針として大きく3つテーマを掲げています。
今年に引き続き、会員生協の経営をしっかり支えていきます。制度の運用を継続し、これから様々な大学情勢がある中で、どのように大学生協として向き合っていくのかを考えていきます。全国共同仕入事業について、海外旅行事業は政策執行のモードに移るので、きちんと実績をつくることを会員生協との共通認識にしたいと考えています。学生総合共済の事業と活動を強化します。あとは組織強化。「キャンパスにおける協同組合の意義・価値」とは、実は2025年のIYCの取り組みの中で進めようとなったことです。もうすぐ2025年が終わってしまいますが、来年も引き続き考えた方が良いよねということで、あえて2026年度の方針に引き継ぎ「キャンパスにおける協同組合の意義・価値」を考えようという内容を方針として書かせていただきます。
大学生協の損益構造を早く元に戻そうという内容です。繰り返しになりますが2028年までに黒字にする計画になっています。今のところ、2026年度も計画に沿った水準で執行できるのではないかという見通しです。しかし本当にしんどいのは2027年度だということはなんとなく分析できていますので、このことについても大学生協連をどのようにしていくのかについては、全国の大学生協の皆さんと意見を交わしていきたいです。
2026年度に、我々は今どんな到達点にいるのかをしっかりと皆さんと共通認識にしていきたいです。例えば、「私の生協はひとことカードをやっています」と言った時、結構手が上がるんです。ですが、本当にそれは組合員に読まれるひとことカードになっているでしょうか。たまに生協店舗を訪問すると、2年前など古いひとことカードがいつまでも掲示されていることがあります。改めてお店に帰ってみていただいたらわかると思います。組合員とどう向き合うかというところで、例えば私の一言カードはどのような状態であるのか。今の現在地はここで、この状態をどこまで引っ張り上げていくのかということは、今後議論していきたいです。

残念ながら今年も3億4853万円の赤字の計画になっています。ただし、もともと26年度は経常剰余が5億円くらいと計画しておりましたが、諸般の要因がありまして、おかげさまで2026年度は3億4853万円の赤字に縮小することができました。なんとかこのペースで執行していきたいと思っています。
最後に、第5号議案・第6号議案は議案書を読んでいただければと思います。第5号議案は2026年度役員選任の件で、先程申し上げたように、今期とは異なる役員選任を提案しております。第6号議案は役員報酬決定の件です。以上全6号議案についてこの総会でお諮りをして明日採決いただければと思っておりますので、ご審議をよろしくお願いいたします。

旭川市立大学生協
常務理事 百石 一也
前学生委員長 武藤 礼皇
皆さんこんにちは。旭川市立大学生協の百石一也と申します。本日は第1号議案に賛成の立場で、旭川市立大学生協の現状と「大学生協2030Goals」を盛り込んだ経営再生計画について経過をご報告します。報告は私と前学生委員長の武藤礼皇さんからさせていただきます。よろしくお願いいたします。
まず、大学の概要です。旭川市立大学は学生数1,100名の小さな大学です。2023年に公立化し、2026年4月には新学部が設置され、学生数が増える見込みです。大学生協は2022年に設立し、現在スタッフ13名、学生委員が21名です。自宅生比率が7割で、実習を伴う学部構成のため学内滞留が短いなど、事業を取り巻く環境は想定以上に厳しいものでした。
2024年度の累積欠損金が1459万円に達し、債務超過の可能性が出てきたため、連合会へ支援を要請しました。それと同時に理事会で経営再生の議論を開始し、12月10日の理事会で、2030年度に累積欠損を解消する経営再生計画を理事が一丸となって決断・決定したところです。

旭川市大学生協学生委員の武藤と申します。本日はよろしくお願いします。ここからは理事として、学生委員として、経営再生計画の立案に関わる中で再認識したことをお伝えします。
まず初めに、「大学生協は大学生を支える組織」であると再認識した出来事をお話します。ミールプランの議論の際、利用日額を400円にする案が出ました。旭川市立大学は女子学生が多く、麺類やカレーライスのみを買える金額の方が利用人数も増え、経営的にプラスになるという意図でした。私は実家暮らしでお弁当が多いのですが、もし400円プランが導入されたら利用するかもしれないと心が揺らぎました。ただ、その時に考えたのはミールプラン本来の目的です。私はミールプラン本来の目的を、「3食のうち1食はバランスの良い食事をとってほしい」という目的があると考えています。その目的はぶれてはいけない、生協らしさを見失ってはいけないと再認識しました。

次に、理事会の重要性についてお話しします。昨年度までは予算や決算承認など、なかなか意見の出しづらい議案が多かったですが、今年は経営再建という明確な課題に対し、理事一人一人が意見を求められるようになり、理事会が議論の場に変わりました。
つまり、理事会は承認だけではなく、検討と立案で生協をリードしていくことがもう一つの役割であり、議論を前提とした議案が必要なのだと気づきました。皆さんにとっては当たり前のことかもしれませんが、私たちの生協理事会では大きな変化だったと感じています。

次に、学生理事の役割についてお話しします。理事として経営再建に携わったことが、学生委員会の活動にも影響が生まれています。経営再建で定めた6つのポイントを意識して活動するようになり、現在は特に店舗力の強化と新学期事業の2つに力を入れています。学生理事の役割として、理事会で学生委員会の活動を報告することが大事だと考えています。教職員理事にも学生委員会の活動を理解・共感してもらい、参加を促すことが今後の課題と感じています。生協の経営と学生委員会活動がつながっているということを意識しつつ、学生理事としてそのことを後輩たちにもフィードバックしていけたらなと考えています。

次に、今後の展望についてお話しします。旭川市立大学生協では、今まさに2030Goalsを指標にして理事会で一丸となって現状を見直し、1年後、3年後、そして2030年の未来を検討し始めました。私が一番実現したいことは、「大学に頼りにされるパートナーであり続ける大学生協」です。そのためにオープンキャンパスへの生協参加を目指しています。今は他のサークルが中心でオープンキャンパスを運営していますが、他のサークルやゼミナールと協同し、より良いオープンキャンパスを作ることで、組合員はもちろんのこと、大学から頼りにされる活動を続けたいと考えています。

最後に、豊島理事長からのメッセージを預かっておりますので、代読させていただきます。「旭川市立大学生協は、設立当初からの理念である『出会い』と『可能性』を生み出す学内ハブとしての役割を再認識し、持続的に大学の福利厚生を支える組織への転換を目指します。」
私たち旭川市立大学生協は、豊島先生の「情熱」と理事が一丸となった「決断」で経営再建を達成することをここに宣言します。以上で私たちの発言を終了します。ご清聴ありがとうございました。

2025年度 千葉大学寄附講座「非営利市民事業と協同組合」受講生の感想から
千葉大学生協 専務理事
柴崎 智彦
千葉大学生協 専務理事の柴崎です。第1号議案に賛成の立場で、国際協同組合年である今年、大学の寄附講座の1コマで学生にお話ししてわかったことを発言します。
この寄附講座は、日本生協連がキャリア形成を目的に「協同組合を就活の選択肢に加えてもらう」ための教養科目として開講されています。初回を千葉大学生協が担当したほか、全漁連、医療福祉生協連、農林中金、生活クラブ、パルシステムなど、さまざまな業種の協同組合から講師陣が登壇しています。感想文の提出が出席・評価の対象になる講座で、千葉大で最も大きい教室に554 名が集まり、立ち見ありの満席でした。7割の受講生が1年生でした。
554名の感想文を読んだところ、わたしたちが開催する入学準備説明会への参加者とはかなり客層が違うなと感じました。「バカ儲け」「割高」「商品のクオリティが劣るのに値段が高い」など、価格やサービス・姿勢への不満が一定あるのは想定していました。授業の評価の対象になるため、忖度している表現になっているようにも感じました。

感想文から、組合員の根底にある3つの「?」を発見しました。ひとり一票が不公平ではないかという理念への疑問、何かわからないまま出資金を払うといった生協の仕組みや理念が知られていないことなど、根本的な誤解があることは想定外でした。他にも、非営利=ボランティアだから無給だと思われていたり、儲からない仕事だ、給料が低い、転職に不利だという意見もありました。

そんな中でも、大学生協の事業環境が年間で140日(授業日)であること、繁閑の差が大きいこと、コロナウイルスの影響は大学生協にとって非常に大きかったことについては一定納得していただけたように感じました。
講義の中で、「利益」の定義についても説明しました。儲けてはいけないのではなく、使いみちが違うのだ、なぜならば目的が違うからだ、という点については、なるほどという感想も多かったです。
今年の4月、学食のカレーから福神漬けが消えました。物価高騰の中、価格を維持するためです。このことについても授業の中で説明しました。「悲しい気持ちでいたが、学生の懐事情も勘案して、値上げはしたくないからやむを得ず、ということであれば納得できる」と思っていただくことができました。学生のことを考えた工夫に対して、感謝や共感を集めることができました。
ミールプランについては、安さでもなく、サブスクでもなく、「欠食を防ぎ、栄養ある食事を取ってほしい」という目的があることと、欠食とGPA(成績)の相関が背景にあり、ミールプランは「健康的な食生活習慣を育むツール」だということを伝えました。保護者に特に強く伝わる内容かと思っていましたが、学生にも響いており、とても新鮮でした。
そのほか、「公務員講座の面接が丁寧」、「学生委員会の新歓企画で友達づくりができた」、「共済はもしものときに学び続けられる方向でチューニングしてあることがわかった」などの感想をいただきました。幅広いサポート内容に安心・心強さを感じていただいたようです。
多くの組合員に共通する課題に寄り添い、事業改善に取り組むことが見えるのが「見てくれているんだ」という安心感・信頼を育む価値となるのだと再認識しました。

そのように組合員自身の生協に対する見方が変わってくると、出資・利用・運営の一体化についても当事者意識が芽生え始め、生協のしくみに対して「画期的だ」という感想もありました。講義を受けたことによって意識が変わり、サービスの「受け手」から「担い手」になりたい・参加したいという意欲的な感想も見受けられました。

課題は、価値は通じるが実際は届いていないことです。 学生の多くが、講義を通じて初めて大学生協の理念を知って驚いていましたし、大学生協が行っているサポートや努力はよく見えていない、組合員活動に参加できる場があることも知らない、ということがわかりました。僕らの関与の仕方そのものが問われていると気づきました。
ただ活動をお知らせするだけではなく、組合員の利用と参加によって課題を解決していかなければなりません。組合員と生協のつながりをゆるく広く維持し、活動を可視化し、接点を増やす機会・形態に工夫を凝らして参加のハードルを下げることがとても重要になります。千葉大学生協に限らず、「現在地」を見直さなければいけないと思います。接点を見直し、関係を育むことが利用と参加による解決に繋がっていくと思います。

「554名の声は、未来への招待状だ」。AIにかっこよくまとめてもらいました。
経営再建という面では、組合員との接点を増やし、認知と共感を拡げ、実際に利用してもらい課題を解決してようやく実になる話です。今後良い報告ができるように努めます。ご清聴ありがとうございました。

京都工芸繊維大学生協 専務理事
杉江 勇亮

学生委員会
御手洗 柚希

学生委員会
富岡 真聡

学生委員会
中井 慎之介

学生委員会
澤田 こころ
杉江:皆さんこんにちは。京都工芸繊維大学生協 専務理事の杉江と申します。よろしくお願いいたします。第1号議案に賛成の立場で発言させていただきます。本日は私と学生委員4名でご報告いたします。
2026年度全国の大学生協の活動方針より、この2つに関連する内容で報告をいたします。

冒頭、私から京都工芸繊維大学と生協の紹介をし、今回の報告の本題であります学生委員会活動の概要について学生委員会から報告いたします。最後に、学生委員会活動が学長から表彰を受けた経緯についてまとめも兼ねて発言いたします。
京都工芸繊維大学は、いわゆる理系の単科大学です。1つ大きな特色がありまして、学部生の約8割が大学院に進学するという、非常に大学院への進学率が高い大学です。組合員数は約4,400人で、供給は大体年間4.2億円で推移をしている小さな大学生協です。では早速、生協学生委員会から活動内容をご報告させていただきます。
御手洗:杉江専務理事より変わりまして、ここから私たち京都工芸繊維大学生協の学生委員会から活動内容を紹介させていただきます。京都工芸繊維大学生協の御手洗と申します。お願いします。
こちらが京都工芸繊維大学学生委員会の組織図です。

四役と呼ばれる、正・副委員長、会計・主務が委員会全体の統括や、大学と学生委員会をつなげる仲介役を担っています。上3つのオレンジで表記している部分が通年活動している委局と呼ばれるもので、下の緑の部分がオープンキャンパスや入学準備説明会などのイベントに合わせて活動しているプロジェクトチームです。8つの委局PT(Project Team)で構成されており、それぞれの委局PTごとの長を中心として活動しています。自分の興味のある委局PTに複数入ることができるのも特徴です。
新学期の活動も含め、様々な活動を行っている学生委員会ですが、今回は特にOC(オープンキャンパス)PTとTeamAOが行っているオープンキャンパスの取り組みや、ダビンチ入試の合格者向けの活動などについてご紹介します。OCPTは、オープンキャンパスの一部のプログラムを大学と協力して企画準備しています。学生委員会全体からスタッフを募り、今年は100人の学生委員会がオープンキャンパス当日にスタッフとして参加しました。TeamAOについては後で詳しくご紹介しますが、ダビンチ入試の受験生・合格者のサポートを行っています。
富岡:次に、オープンキャンパスでの活動について説明します。学生委員会は毎年大学と一緒にオープンキャンパスを運営しており、学生委員会主催のプログラムは大学公式プログラムの一つとして位置付けられています。学生委員会が運営するプログラムは毎年参加者から高い満足度を得ています。
生協学生委員会が行っているプログラムの一つが「まるっと相談会」です。これは、受験生の悩みや不安を解消し、大学について知ってもらうことを目的として行っています。各課程に分かれ、受験生の質問に在校生が回答していきます。学生委員の中には、自分が受験生の時にこの相談会に参加したという人もいます。

次に、ディスカッション体験会について紹介します。京都工芸繊維大学には「ダビンチ入試」、いわゆる総合型選抜と呼ばれる11月に合否が決まる入試方式があり、一部の課程ではグループディスカッションが試験に含まれています。オープンキャンパスでグループディスカッション体験会を行い、受験を考える人にその雰囲気を知ってもらうことを目的としています。これを生協学生委員会のTeamAOというプロジェクトチームがディスカッションのテーマを考えたり、当日の司会を担当したりしています。他に、学生委員会のオープンキャンパスでの活動として「こーせんさくっとわかる本」という、大学の施設や合格体験記が書かれた冊子を作成・配布しています。

中井:次にスクーリングでの生協学生委員会の活動について紹介します。スクーリングとは、先ほど説明したダビンチ入試の合格者が参加する入学前教育プログラムのことです。ここでTeamAOが大学生活の紹介を行ったり、アイスブレイクを企画したりします。

他にも広報局という委局が新入生向け情報として「RUNWAY」という冊子を作って新入生に配布したりしています。この冊子は生協の資料とともに合格者に郵送しています。また「虹の旗」という機関誌の制作では、教員や生徒に取材するなど組合員を巻き込んだ活動をしています。
他にも学生委員会が新歓企画としてお花見や確定新歓を行ったり、学生委員会の情報が載ったホームページを作成したりしています。また、学祭での模擬店の出店や、春風祭という学生委員会だけで企画運営するお祭りを新歓時期に開催しています。他にも学内のショップの飾りつけや食堂の新メニューなど様々な活動を行っています。
澤田:京都工芸繊維大学の生協学生委員会では、受験生や合格者に貢献できるような活動を行っており、これらの活動によって学生委員会の魅力が多くの新入生に伝わり、結果として学生委員会に入ってくれています。
そして、入部した学生委員が、自分が受験生や新入生として参加した企画以外の活動の運営にも参加してくれることが多く、活動の幅が拡がっています。学生委員会の人数が増えるのと同時に、学生委員会の楽しさを知り、学生委員会ファン、すなわち学委ファンになることで、学委ファンを通して生協ファンが増えていき、これが一緒に活動する仲間を増やす上での循環を生み出していると考えます。

コロナ禍では2人しかいなかった学生委員会ですが、今は130人以上のメンバーがいます。これは組合員に役立つ取り組みを行うことで、徐々に活動の幅を拡げていった結果だと思います。
杉江:最後のまとめです。今報告させていただいた学生委員会の活動は、理事長と教職員理事の強い後押しもあり、大学から公式に学長表彰という形で24年度に表彰されました。ポイントは、やはり大学に生協の活動をしっかり知ってもらい、大学と共に歩むことだと思います。
以上で発言を終わります。清聴ありがとうございました。



山形大学生協 理事長
松坂 暢浩
山形大学生協理事長の松坂です。本日は、このような貴重な発言の機会をいただき、心より御礼申し上げます。
総会議案第1号議案に賛成し、2026年度活動方針のビジョン①、②、③、⑤に関連する内容として、理事長としての経営の考え方と、運営で重視している点についてお話しします。
私の話は、次の3つのキーワードで構成しています。「ハッピートライアングル」「今日の飯、明日の飯、明後日の飯」「対話と協同」の3つになります。

1つ目の「ハッピートライアングル」ですが、私たちの事業は、組合員のより良いくらしに貢献することを目的としています。しかし、それを継続的に実現するためには、大学、そして現場を支える生協職員や学生委員の存在が欠かせません。
私は理事長として、「組合員」「大学」「大学生協の事業に関わるメンバー」の三者が、いずれか一方に偏らず、バランスを保ちながら共に幸福になる究極の接点を追求したいと考えています。 この考え方は、日本の伝統的な商いの理念「三方よし」にも通じます。そして、これはビジョン①「つながりのプラットフォーム」の実現に向けた重要な観点だと考えております。
2つ目は、「今日の飯、明日の飯、明後日の飯」です。これは、短期・中期・長期の視点でバランスよく経営するという意味です。先ほどの述べた「ハッピートライアングル」を実現するためには、経営基盤の強化が不可欠です。
ある経営者の言葉に「やりたいことは分子、お金は分母」というものがあります。分子(やりたいこと)が大きくても、分母(お金)が小さければ現実性が低くなります。逆に、分母が大きすぎても効率が悪くなります。つまり、バランスが重要です。
そこで私は、目先の「今日の飯」だけでなく、「明日の飯」「明後日の飯」、つまり将来を見据えた準備と投資が重要だと考えました。理事長就任後は、大学生のライフスタイルの変化や大学の方向性、地域からの要望を踏まえ、専務や理事会メンバーとともに、何をどのくらい取り組むべきかを検討しました。また、新しい取り組みでは「失敗しても大丈夫だから挑戦してほしい」というメッセージを職員や学生委員に伝え、安心して挑戦できる環境を整えています。
その結果、「明日の飯」としては、大学・地域企業・自治体と連携した就職支援イベントとして、軽食を取りながら学生と企業が交流する「座談会」を開催し、参加企業・学生ともに高い満足度を得ました。「明後日の飯」としては、住まい事業で新たな土地購入を含む暮らし支援強化を推進。共済事業では、学生委員の活躍により過去最高の加入人数を達成。大学との共済事業受託に向けた取り組みも進行中です。 これらは、ビジョン②「学びをサポートするネットワーク」、ビジョン③「大学生活のセーフティネット」に直結するものです。

3つ目は、「対話と協同」です。これは、先ほどの2つのキーワードを実現するための土台です。特に大学との「対話」に力を入れています。 私自身、大学教員として、教職員の間に「大学生協は学内にあるが、近くて遠い存在」というパートナーとして認識されていないのではないかと肌で感じることがあります。そこで、教職員への情報提供や大学執行部との定期的な情報交換を意図的に設けています。また、生協職員には、メールよりも対面でのコミュニケーションを重視するよう求めています。
さらに、対話で得た要望は、実現してこそ信頼につながります。そのために必要なのが「協同」です。ただし、要望を無条件に受け入れるのではなく、粘り強く交渉し、双方が歩み寄ることが重要です。今年度は、大学の食堂や購買の改修にあたり、専務や各店長が粘り強い対話を重ね、組合員満足度の高い改修を実現しました。 これは、ビジョン⑤「大学に頼りにされるパートナー」に関連する取り組みです。
本日は、「ハッピートライアングル」「今日の飯、明日の飯、明後日の飯」「対話と協同」という3つのキーワードを軸に、山形大学生協の取り組みをご紹介しました。 私は、大学生協が元気になれば、組合員が元気になり、ひいては大学も元気になると確信しています。その実現に向け、皆さまと力を合わせ、一緒に取り組んでまいりましょう。 ご清聴ありがとうございました。

全国大学生協連 常勤理事
中島 達弥
大学生協連の中島です。第69回通常総会にご参加の代議員・傍聴者の皆さま、本総会に加え、全国パワーアップ交流会においても非常に活発な発信・交流をいただき、誠にありがとうございました。
4名の方に全体発言をいただきました。それらのご発言を中心にしつつ、全国パワーアップ交流会でも議案を深めるご発信が多々ありましたので、それらも踏まえ、理事会からの討論のまとめを行いたいと思います。
討論のまとめは三つのポイントに整理してお話いたします。
まず、「私たちは大学生協の何を伝えるのか? どうすれば伝わるのか?」ということについてご発言をいただきました。
千葉大学生協のご発言では、学生の皆さんを対象とした協同組合論講座を通じて、一般の学生の皆さんの持つ大学生協への認識や大学生協に対する誤解が、生協役職員が持っている認識とは大きく異なっていることが話されました。500人を超える協同組合論講座受講生の感想文の考察から、何をどう伝えればきちんと伝わるのか、多くの示唆をいただきました。
ポイントは、必ずしも情報量を多くすることではなく、生協の事業や活動が「あなたの生活にどうつながっているか」を伝えることが大切なのだ、という点だと受け止めました。
とりわけ、状況を正確に理解いただき、その理解が深まることで参加意欲が高まっていくという点は、非常に重要なポイントだと感じました。

2つ目は、心のどこかにある「経営が厳しいから」「それどころではない」といったマインドセットを乗り越えよう、という点です。これは「経営」の課題と「生活」の課題を分けることなく、当事者として考えあい、取り組んでいく輪を拡げていくことと、言い換えてもいいと思います。
昨日のパワーアップ交流会で、東北大学生協の総代活動が報告されていました。物価高の中で、組合員の生活をどう守っていくかについて、生協を取り巻く状況を真摯に総代の皆さんと共有し、理解を深め、総代の皆さんとともに組合員の生活の背景にある事情を深掘りする中で、「価格を下げるだけではない解決策」を導き出してきた事例でした。
この報告の中で、生協の役職員ばかりが経営課題に向き合うのではなく、総代の皆さんも一緒になって、経営と生活の問題をどう解決していくかを、コミュニティの一員として考える姿が見えてきました。
コミュニティの一員として考える、そしてコミュニティの中で一致点を見いだす。このことは、山形大学生協のご発言の中にあった、「『組合員』『大学』『大学生協の事業に関わるメンバー』の三者が、いずれか一方の利益に偏ることなく、バランスを保ちながら共に幸福になる究極の接点を追求する」というハッピートライアングルの考えに通じるものではないでしょうか。
コロナ禍により非常に大きな経営的な痛手を負いました。確かに厳しい経営危機であり、今も引き続き厳しい状況ではありますが、「経営が厳しいから」「それどころではない」という言葉の陰で、大学生協として大切にすべきことが、知らず知らずのうちに置き去りにされてしまっていないか、という鋭い問題提起であると受け止めました。経営が厳しいからこそ、コミュニティの中で一致点を探すことが、非常に大切になってくるのではないか、との示唆をいただいたと考えています。
大学生協2030Goalsの背景には、「このままでは大学生協はなくなってしまう」という危機感があります。
全国パワーアップ交流会で報告された実践は、すべて2030Goalsの五つのビジョンにつながっています。しかし、日々の実践や企画・取り組みの中では、ビジョン・ゴールとの関係を意識しておらず、言葉にしていない、表現していない、組合員に語っていない、ということが多いのではないでしょうか。
2030Goalsは、「描きたい未来」を明確にし、意識的・計画的に進めていく、バックキャスティングの考え方に基づいています。
「描きたい未来」を実現しなければ、2030年に大学生協は存続できない。そうしたシビアな危機認識を共有することが、非常に大切だと思います。折り返し年度を迎える来年、改めて到達点や課題を確認し、各大学生協がビジョンとゴールを策定し、実践し、広く発信していくことが必要です。
ヒントになるのは、ビジョン・ゴールを広く発信し、取り組んでいくことで、「ジブンゴトの輪」を拡げることではないでしょうか。
例えば、旭川市立大学生協の発言では、参加するみんなが「ジブンゴト」になる理事会の姿と、そのことによって大学生協の経営再建が進められてきた様子を報告いただきました。
ジブンゴトの輪を増やす、それは、「学生委員会ファンを通して生協ファンを増やす~仲間を増やす循環が生まれる」という京都工繊大学生協の発言で語られたことでもあります。
旭川市立大学生協、京都工繊大学生協のご発言から見えてきたことは、ジブンゴトの輪を拡げるということが、すなわち、ビジョン・ゴールへの共感の輪が拡がることを意味する、という点です。
ビジョンやゴールは、組合員や大学関係者、取引先、生協職員など、生協に関わるすべてのステークホルダーに伝え、共感を拡げていくものです。したがって、ビジョンとゴールに必要なことは「表明」することです。表明しないと認知されません。「表明」が共感の入口です。
この総会を起点に、各生協の理事会がしっかり検討し、自らの大学生協のビジョンとゴールを作り、実践し、発信していきましょう。

昨日の議案提案の通り、大学生協全体の経営は、大学入学定員割れの影響を受ける生協も出始めているなど、決して予断を許すものではありません。大学生協連としても、持続可能な大学生協経営のありようについて、会員生協の皆さんとともに検討を進めていきます。同時に、大学生協連自身の「中期経営構造改善計画」の執行も確実に進めるべく、大学生協連の構造改革に向き合っていきます。
これらの課題と合わせ、理事会のもとに2030Goals推進委員会を設置し、到達点と課題、今後の指標となるKPIの設定を進め、第70回総会に向けて、各生協の策定の推進と学びあいを、積極的に進めていきます。
最後に、いま必要なのは、具体的なゴールとその実践、そして実践を通じて、その意味と価値を広く発信し、共感の連鎖を呼び起こすことです。今の私たちが未来をつくり出す。この意味で、まさに「未来はわれらのもの」なのです。今日から、今から、一緒に未来に向かって歩みを進めましょう。
以上をもちまして、理事会からの討論のまとめに代えさせていただきます。
第1号議案から第6号議案まで、すべての議案について、圧倒的多数の賛成で承認可決いただきますよう、お願い申し上げます。

北海道ブロック 前運営委員長
北海道大学大学院 教授
芳賀 永
皆さま、本日はお時間をいただきありがとうございます。北海道ブロックの芳賀 永です。この度、全国大学生協連の理事、そして北海道ブロックの運営委員長としての任期を終え、退任することとなりました。3年間にわたり多くの皆さまに支えていただき、心より感謝申し上げます。全国並びに北海道ブロックの理事の皆さま、そして連合会事務局の皆さまには、北海道ブロックの活動を常に温かく後押ししていただきました。
全国、そして北海道という広い地域の中で、各大学生協の課題は決して一様ではありません。しかし、その違いを理解しあいながら、互いの知見を共有し、よりよい運営と組合員への支援のあり方を皆さまとともに模索できたことは、私にとって貴重な経験となりました。
この3年間を通じて改めて強く認識したのは、大学生協は学生、教職員、そして生協職員、すなわち組合員自らがつくる組織であるということです。学生をはじめとする組合員が意見を述べ、それに理事や生協職員が真摯に耳を傾け、共に考え、未来を描いていく。そこに大学生協ならではの価値と可能性があることを実感しました。微力ではありましたが、その活動に関われたことは私にとって大きな学びとなりました。
私は今期をもちまして理事としての役割を終えますが、大学生協の理念への共感は変わりません。これから一教員、一組合員として皆さまとともに活動を続けていきたいと考えています。最後になりますが、全国の仲間の皆さまに深く感謝をいたします。大学生協がこれからも組合員一人一人の生活と成長を支える存在であり続けることを心より願っております。本当にありがとうございました。

前東海ブロック運営委員長
名古屋市立大学名誉教授
向井 淸史
この度、東海ブロックの運営委員長を退任することになりました、向井です。退任にあたって一言ご挨拶いたします。
私は約10年、連合会の理事を務めさせていただきましたが、この間、大学生協は本当に激動の時期だったと思います。全国連帯の構築、その後コロナウイルスによる様々な事業上の困難がありました。皆さんのご努力によってかなり維持・回復してきたと認識していますが、まだまだ十全に回復していると言える状態ではないと思います。退任にあたって3つのことをお願いして、挨拶に代えさせていただきます。
1つは、全国連帯の成果と課題をきちんと洗い出していただきたいということです。連帯の後、コロナ禍などもありましたが、想定されていた成果がどこまで実現されたのか、あるいはその成果の実現を阻んでいるものはどういうものなのかをもう一度考えていただきたいです。今、株式会社の世界でもM&Aが極めて普通になっていますが、半数以上は失敗であると言われています。風土が異なる組織が一緒になると、様々な摩擦も起こりますし、いろいろな問題が起こるのが当然だと思います。生協にはブロックごとの特徴があると思いますので、一つになる上では様々な苦労もあると思います。もう一度きちんと、連帯をつくったことによる成果を明確にしていただきたいというのが1つ目の願いです。
2つ目は、民主主義的な意思決定と最適な意思決定は果たしてイコールなのだろうかという問いです。民主主義的な意思決定は、論理的にも問題を含むということは既に知られているわけですし、それに加えて私は、同じような価値観を持った人の間で形成される多数決にどういう意味があるのかという疑問を抱いておりました。大学生協の人たちは、民主主義を尊び、連帯を至上の価値とする、そのような人たちの集まりだと思っています。それはそれで非常に素晴らしいことですが、価値観を共有しているということにおいては同質的な集団とも考えられますので、そこにおける意思決定や多数決的な意思決定にはどういう意味を持つのでしょうか。これは環境の変化があまりなく、世間の動きが速くない時には、それほど大きな影響にはならないと思いますが、今のように事業環境の変化が非常に速くて変化の大きいときに、意思決定あるいはガバナンスのあり方として大きな問題ではないかと思います。もちろん、民主主義的な意思決定を否定するつもりは全くありません。しかし主体的な意思決定なのかどうか、あるいは今のスピードに合った意思決定を実現できているのかについて、もう一度組織を挙げて考え直していただければありがたいです。
3つ目のお願いは、学生委員の方に対するお願いです。学生委員が、本当の意味で活き活きとして有意義な学生生活を送っているということが、基本的に大学生協の事業を前進させることにつながっているのだということを伝えたいです。やはり学生委員たちが輝いていれば、生協は素晴らしいと周りの人も感じるので、ぜひ自分を輝かせるために大学生協をステップにして成長・飛躍していただきたいと願っています。
以上3つのテーマをお願いいたしまして、私の退任のご挨拶に代えさせていただきます。本当に長い間ありがとうございました。

全国大学生協連 前専務理事
中森 一朗
まず最初に、在任中の病気療養の件では皆さまに大変ご心配をおかけいたしました。今回の退任というのは、ひょっとして病気のせい? というふうに思われる方もおられるかもしれませんけれども、安心してください、私は元気です(笑)。改めてこれまでの皆さまのお気遣いに本当に感謝を申し上げます。
私の在任中の最大のテーマは「大学生協の再生」でした。コロナ前から必ずしも盤石とは言えなかった大学生協が、コロナ禍で100億を超える赤字を出し、これをどう立て直すのかというのが私の最大の使命でした。
この時、「再生」という言葉を使ったことには私なりの意味がありました。大学生協の経営を立て直すということは、決して黒字の事業構造を作る、ということだけではない。加えて、組合員や大学の期待に応えること、組合員の参加と協同を強めること、この3つの要素をバランス良く強めていく。このことは大学生協にとっては「再生」なのだ、そういう思いがありました。
ではその課題が在任中に実現したのかどうか、と言われたらなかなかそうは言えないという状況がございます。引き続き困難な経営や、大学との関係づくりに苦慮する生協が多くあります。そして、「生協は私たちのもの」と言ってくれる組合員はどこまで増えているか。
しかし、それは私一人の課題ではなくて、むしろ一つ一つの会員生協の皆さんが、目の前の組合員に向き合いながら、挑戦していただく課題なのだと思います。本日の総会でも、旭川市立大学生協の再生をジブンゴトとして捉えていただいた学生の武藤さんはじめ皆さまのご発言にはとても力づけられました。本当にありがとうございました。
これからの皆さんが、これまでに産まれた大学生協「再生」の息吹を、次は「2030Goals」のもとで花開かせていただきたいと思っています。けれども、忘れてほしくないのは、先ほどお話した3つの要素をバランスよく強めることです。
最後に、私の30年以上にわたる大学生協生活はこれで終了です。実は、大学入学時の私の夢は、霞が関で働き、より良い社会に貢献することでした。しかし、京都大学生協学生委員会に入り、同級生や先輩、生協職員の方と様々なやりとりをする中で、大学生協で働くことは、大学生の皆さんに「BetterWorld」を提供できる仕事だなと思いましたので、大学生協に就職することにました。
その後私は、「自分に嘘をつかない生き方」をすることができました。大学生活に役立つ商品を自信を持って供給する、学生をリスペクトしながら、同じ立場で議論をする、そして「父ちゃん」として家族や子どもにもしっかりと向き合うことができました。
「大学生協に携わる生き方」は、未来の社会に貢献する自分を深く考え続けることができる、とてもロマンにあふれた生き方だと思います。もしも今回の総会に参加して、できれば私の話もきっかけとして(笑)、大学生協で働いています!とか、教職員理事になりました! という方がもしおられたら、是非数年後に私に声をかけていただきたいと思います。一緒に大学生協に携わる生き方について語り合いましょう!
以上、私からのご挨拶といたします。5年間本当にありがとうございました。

第69回通常総会事前事務局
浅井 駿平
小宮山 義人
浅井:皆さま、第69回全国通常総会及び全国パワーアップ交流会にご参加いただき、誠にありがとうございました。本総会において事前事務局を務めさせていただきました埼玉大学生協の浅井と申します。
小宮山:同じく事前事務局を務めさせていただきました、横浜国立大学生協の小宮山と申します。事前事務局を代表しましてご挨拶申し上げます。私達は、およそ2か月前の10月に最初の会議を行いました。事前事務局として、今年度の総会では昨年に引き続きより実りのある学びの場にできるように、全国学生委員の皆さまのご協力を得ながら会議を重ねてまいりました。
本日、全国パワーアップ交流会に参加させていただきましたが、1つ印象に残っていることがあります。分科会の『Vision1:つながりのプラットフォームの部屋』で、新潟県立大学生協さんや徳島大学生協さんが一言カードや総代活動についての発表をされていました。そこにいらっしゃった1年生の方が、自分の大学生協の学生委員会の将来について憂いていたり、発表内容についてとても鋭い意見をされていました。こんなにも意欲のある1年生が総会に参加してくれているんだと知り、強く印象に残りました。
浅井:私も分科会やブース型セッションに参加させていただきました。特に総代について注目して見ていました。年間を通しての総代との関わりや、総代と生協、学生委員と生協という新入生に向けた生協との関わりを示し、積極的な組合員参加を促している生協などがあり、私としてもかなり学びになりました。
実はここにいる事前事務局は、対面で集まったのは昨日が初めてでした。これまではオンラインでの会議を通して思案しながら活動をしてきましたが、分科会やブース型セッション、パワーアップ交流会で発表者・参加者全員が学ぶ姿を見て、とても喜ばしく思っています。
小宮山:最後になりますが、参加者の皆さんの交流や学びの場に我々が事前事務局として関わらせていただいたことを大変喜ばしく思います。また、総会の運営におきまして、生協職員の皆さまや各ブロック事務局の皆さま、学生常勤の皆さまにはこの場をお借りして感謝を申し上げます。
浅井:この2日間の通常総会・パワーアップ交流会で有意義な時間を過ごした皆さまのこれからのご多幸とご繁栄をお祈りしつつ、我々事前事務局一同のご挨拶とさせていただきます。


第69回通常総会実行委員長
佐藤佳樹
全国大学生協連 第69回 通常総会実行委員長の 佐藤佳樹です。皆さまのご協力により、総会を終えることができました。
分科会・たすけあいの時間でリード報告をいただいた皆さま、分科会で司会を務めていただいた理事の皆さま、出席の代議員・傍聴者の皆さま、総会事務局の皆さま、本当にありがとうございました。
また、来賓の方々や、多数の祝電のメッセージをお送りいただきました皆さまにも感謝申し上げます。
そして、つくば国際会議場の事務局の皆さまも円滑な運営にご協力をいただき、誠にありがとうございます。
昨年、5年ぶりの対面開催を行った、第68回 通常総会に引き続き、本年も対面での開催ができましたこと、うれしく思います。全国パワーアップ交流会での交流も、ちょっとした隙間時間での交流も、とても大切な時間だったのではないでしょうか。皆さまの持ち寄りと主体的な参加によって通常総会をつくりあげることができました。
改めまして、先程の表決にて決めた、2026年度の全国大学生協の活動テーマは、「つながる元気、ときめきキャンパス。〜組合員の参加と協同を拡げ、大学生協の価値を高めよう〜」です。価値は相手が認識して、価値となります。「大学生協2030Goalsの時間」でもお話したとおり、点検と実践、そして発信まで、皆さんと一緒に1年間、走り続けたいと思います。私も、2026年度全国学生委員長として一生懸命、ともに走り続けます。全国の皆さん、よろしくお願いいたします。
この場を借り、全国の大学生協の、活発な組合員との対話、そして参加と協同を率い続けた、2025年度学生常勤 ならびに、2025年度ブロック事務局の学生メンバー、皆さまにも感謝申し上げます。1年間お疲れさまでした。
以上で、第69回通常総会 実行委員長からの代表謝辞とさせていただきます。ありがとうございました。
昨年開催しました全国大学生協連 第68回通常総会はこちらからご覧頂けます。