2026年度 日韓大学生協交流会を北海道にて実施しました。
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アンケートより参加者の反応のまとめ
開催概要
| 日時 | 2026年6月28日(日)15:00-7月1日(水)12:00 |
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| 会場 | 北海道札幌市 クリスチャンセンター会議室を拠点に小樽商科大学・北海道大学・北海寺 など |
| 主催 | 全国大学生活協同組合連合会 |
| 参加人数 |
一部のプログラムでは、以下の皆様にもご協力いただきました。
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実施背景・開催目的
実施背景
韓国では、1988年以降、現在までに30強の大学に生協が設立されています。全国大学生協連とは、2000年より事業や連帯活動についての情報・経験の交流が行われるようになり、2001年からは職員研修の受け入れや学生交流セミナー(日韓セミナー)が開催されるようになりました。 日韓セミナーにおいては、学生委員同士の文化・意見・活動の交流を通し、参加者自身の文化的価値観を養うこと、自分たちの活動に自信を持つことを目的としています。また、両国の大学生協の理念や活動を知ることで、改めて自国の大学生協の魅力を再認識する他、自分たちが各ブロックを代表する学生事務局として自国で今後どのような方向を目指すべきなのかを考えてきました。
2024年は日本で行われ、日本から9名、韓国から11名、運営含め28名の参加がありました。2025年は日韓大学生協学生交流会として韓国で開催し、日本からは学生8名・職員2名、韓国は学生11名・職員1名・通訳4名が集い、日韓両国の学生がお互いの文化や大学生協の活動を交流するとともに今後の日韓の連携をさらに強めるための調査および研究の目的として開催をしました。
開催目的
- 日本の大学生協の取り組みを、実際に見て体感してもらう
- 日本の大学生が抱える経済的課題と、それを支える仕組みを知ってもらう
- 交流を通して、これからの学生支援のあり方を共に考える
企画内容
2026/6/28(日)
- 全国大学生協連(NFUCA)のプレゼンテーション[中島専務理事・佐藤学生委員長]
- 韓国大学生協連(KFUC)のプレゼンテーション
- 両プレゼンテーションに対する質疑応答や意見交換
- テーマセッションⅠ
- 日本・韓国の大学生協の認知度や利用状況の違いを踏まえて、SNSなどの情報発信を活用した広報の在り方や組合員の参加を広げる方法について
- 懇親会
2026/6/29(月)
- 小樽商科大学生協のプレゼンテーション
- 小樽商科大学生協店舗の見学(食堂・購買)
- 小樽運河・周辺の観光
- ほっかいどう若者応援☆学生プロジェクト プレゼンテーション
- 懇親会(北海道大学生協北部食堂コンパメニュー)
2026/6/30(火)
- 北海道大学生協のプレゼンテーション
- 北海道大学生協店舗の見学(購買クラーク会館・クラーク食堂・理工学部スモールショップ)
- 大学生協学生委員会の状況レポート交流
- テーマセッションⅡ
- 日本・韓国の大学生協における組合員の特典やメリットおよび魅力的な生協加入の利点について
- テーマセッションⅢ
- 日本・韓国の大学生協の学生委員会の役割および生協加入や組合員とのコミュニケーション等の課題について
- 懇親会
2026/7/1(水)
- グループ別プレゼンテーション
- 組合員の関心を高め、大学生協の参加を強めるために日本・韓国がともに目指すスローガンの作成
- 総括
アンケートより参加者の反応のまとめ
1.【1日目】日韓の生協の仕組みと広報戦略の相互理解
【アンケートの声】
◾️韓国学生:
- 「日本の生協は大学生活の全般を幅広く扱っている点が印象的だった。韓国は学内での消費に集中している。」(韓国学生)
- 「日本では韓国と比べて20~30倍ほど高い出資金が必要だが、その金額が惜しくないと思えるほど多くのサービスを提供している。」(韓国学生)
◾️日本学生:
- 「出資金が安くても加入を負担に感じる学生がいるという話を聞いて、生協の価値は自然に伝わるものではないのだと思った。日本でも生協の想いを言葉にして伝えなければ、食堂や購買はただの便利なお店になってしまうと思う。」(日本学生)
- 「韓国の大学生協が、SNSやオンラインを通じて学生に届けることを大切にしている点が印象に残った。日本の大学生協は対面でのつながりに強みがある一方で、まず知ってもらい、関心を持ってもらうための発信力は学ぶべき点だと感じた。」(日本学生)
◾️広報について:
- 「SNSなどのオンライン広報は『知ってもらう入口』として大切だが、オンラインだけでは関係性は深まりにくい。実際に店舗を利用し、人と話すことで初めて価値が伝わる。」(日本学生)
【まとめ】
1日目は、日本と韓国の大学生協の現状や特徴、それぞれの強みを学び、相互理解を深める機会となりました。日本の大学生協が食堂・購買に加え、共済やキャリア形成支援など幅広く学生生活を支えていることに驚きの声が寄せられた一方、韓国の大学生協ではSNSやオンラインを活用した広報活動や学生との接点づくりの工夫が特徴として挙げられました。班交流やテーマセッションでは、「大学生協の価値をどう学生に伝えるか」を共通の課題として共有され、オンラインで知ってもらうきっかけづくりと、対面で価値を深めることの重要性を共有しました。日韓それぞれの強みを活かした情報発信のあり方について、多くの学びを得ました。
また交流を通じて、大学生活や大学生協をより良くしたいという思いが国を越えて共通していることを実感し、今後の交流や活動への意欲につながりました。
2.【2日目】小樽商科大学訪問:大学の特性に寄り添う生協運営
【アンケートの声】
◾️大学環境について:
- 「『地獄坂』や雪の話を聞き、ここでの食堂や購買は単なる便利な施設ではなく、学生が学び続けるための生活の土台になっていると感じた。」(日本学生)
◾️食堂での気づき:
- 「韓国の大学生協の食堂とは異なり、自分の好きなおかずを自由に追加して、自分だけの献立を作ることができる点が興味深かった。」(韓国学生)
- 「韓国の学生から『一つずつおかずを選んで食べるのはここ(小樽商科大学生協)だけか?』と聞かれた。栄養バランスを自分で考える『食育』は日本の大学生協の強みだと再認識した。」(日本学生)
◾️学生組織の活動:
- 「プロジェクトごとに会議を行い、新入生の不安を先輩学生が受け止める場を作っている。誰かとつながれること自体が大きな安心になる。」(日本学生)
【まとめ】
小樽商科大学訪問では、大学の立地や地域性、学生の生活環境に寄り添った大学生協運営について学びました。坂や雪などの環境を踏まえた食堂・購買や各種サービスに加え、日本の「一品ずつ選ぶ食堂スタイル」が韓国の学生には食育として新鮮に映るなど、大学生協ならではの価値も共有されました。また、学生委員会による新学期活動や地域と連携した取り組みを通して、大学・大学生協・学生委員会が一体となって学生生活を支えていることへの理解が深まりました。
3.【2日目】地域生協交流:地域社会への貢献と「恩送り」の循環
【アンケートの声】
◾️地域活動について:
- 「子ども食堂や学習支援が、子どもだけでなく関わる学生にとっても『居場所』になっている。『支援する側』と『支援される側』がはっきり分かれているのではなく、関わる人みんなが支え合っていると感じた。」(日本学生)
- 「地域と連携した子ども食堂を運営していることが印象的だった。特に、大学生が主体的に参加し、保護者世代と子どもたちをつなぐ役割を担っていることに驚いた。」(韓国学生)
◾️循環の精神:
- 「『もらった恩を、次世代へ』という言葉が印象に残った。自分が支えられた経験があるから、今度は支える側になる。この循環が生協の大きな価値だと思った。」(日本学生)
◾️社会貢献:
- 「韓国では地域に根付いた生協活動を実現することは容易ではなく、日本の取り組みは今後の参考になると感じた。」(韓国学生)
- 「奉仕の精神を基盤として地域社会に貢献している、非常に意義のある場だと感じた。」(韓国学生)
【まとめ】
「地域食堂おちゃのま」や「学生プロジェクト」の紹介を通して、地域社会における生協の価値を学びました。子どもたちの居場所づくりや世代を超えた交流、学生による主体的なボランティア活動から、「支えられた人が次世代を支える」という「恩送り」の循環や、奉仕の精神に基づく地域貢献の意義について理解を深めました。4.【3日目】北海道大学訪問:大規模キャンパスを支える大学生協の価値
【アンケートの声】
◾️規模の大きさ:
- 「広いキャンパスや学生数の多さ、学部生・院生・留学生など多様な学生がいることは北海道大学の魅力である一方、学生一人ひとりの生活や困りごとが埋もれやすい環境でもある。食堂や購買、教科書販売、100円朝食・夕食などの取り組みは、単なるサービスではなく、大規模な大学の中で学生の生活を支える大切な接点になっていると感じた。」(日本学生)
◾️魅力ある店舗:
- 「大学オリジナルグッズやCO・OP商品など、多彩な商品が生協店舗に並んでいることが印象的だった。」(韓国学生)
- 「北大ならではのグッズや内製のパン・サンドイッチなど、休み時間に立ち寄りたくなる魅力的な店舗だと感じた。書籍コーナーや読書マラソンの掲示も工夫されており、楽しみながら利用できる空間になっていることが印象的だった。」(日本学生)
- 「キャッシュレス化に対応した無人店舗の運営が印象的で、新しい店舗運営の形として興味深く感じた。」(韓国学生)
◾️組合員とのつながり:
- 「総代と年間を通じて継続的な関わりを持ち、幅広い組合員の意見を生かした運営体制が整っていると感じた。」(日本学生)
- 「生協に対する学生の認知度や学生委員会への関心が高く、多くの学生に大学生協が身近な存在として認識されていることが印象的だった。」(韓国学生)
- 「学生委員会のイベントが学生生活に密接に結び付いており、多くの学生が参加していることから、企画力の高さと学生への浸透度を感じた。」(韓国学生)
【まとめ】
北海道大学訪問では、広大なキャンパスと多様な学生が集う環境の中で、生協が学生生活を支える重要な役割を果たしていることを学びました。大学ならではの商品や無人店舗など特色ある店舗運営に加え、学生委員会活動や総代活動を通じて組合員との継続的なつながりを築きながら、学生の生活・学び・健康を支える大学生協ならではの価値への理解を深めました。5.【3日目】学生委員会レポート交流・テーマセッション:日韓比較から見えた大学生協の価値と課題
【アンケートの声】
◾️組織スタイルの違い:
- 「韓国の学生委員会は書類審査や面接があり、日本と比べてビジネス感や組織感が強い印象を受けた。一方で日本の学生委員会は、楽しさやつながりをきっかけに参加することが多い。それぞれの特色や強みから多くの学びを得られた。」(日本学生)
◾️組合員特典の本質:
- 「組合員特典は、単なる割引やポイントではなく、『組合員であることの実感』を生み出すものだと感じた。特典の本質は、『生協に入っていてよかった』と思える安心感であるべきだ。」(日本学生)
- 「日本では、組合員と非組合員でサービスや特典に違いを設けている点が特に印象的でだった。韓国でも十分な議論を重ねたうえで、組合員ならではの特典のあり方を検討する必要があると感じた。」(韓国学生)
- 「大学生協は消費の場であるだけでなく、学生生活を支えるさまざまなサービスを提供することが重要だと感じた。」(韓国学生)
◾️日韓の学生委員会に共通する悩み:
- 「『生協の価値をどう伝えるか』『学生や大学をどう巻き込むか』という課題は、日本と韓国の大学生協に共通していると感じた。」(日本学生)
- 「韓国では学生自治会が学生委員会の役割を担っている場合があり、日本でも似たような状況にある大学生協があると感じた。だからこそ、店舗や事業を生かした企画や組合員の声を反映した取り組みなど、大学生協ならではの価値を踏まえた活動を考えていく必要があると感じた。」(日本学生)
【まとめ】
学生委員会レポート交流とテーマセッションを通し、日韓の学生委員会や組合員制度の違いを比較しながら、大学生協ならではの価値について改めて見つめ直しました。特に、組合員特典は単なる経済的メリットではなく、組合員として学生生活を支える価値を実感できるものであるべきという認識が共有されました。また、学生委員会の組織運営や参加のきっかけには日韓で違いがある一方、「大学生協の価値をどう伝え、学生や大学をどう巻き込んでいくか」という課題は共通しており、それぞれの特色を生かした組織づくりや今後の活動の方向性について考える機会となりました。6.【4日目】総括と今後に向けて:日韓交流から描く大学生協の未来
【アンケートの声】
◾️今後に向けて:
- 「印象的だったのは、『生協ファンをつくる』という考え方。日々の中で、生協の商品や企画、関わる人に親しみや安心感を抱く人が増えることが、組合員としての参加や協同につながっていくのだと感じた。」(日本学生)
- 「大学生協の未来を考えるうえで大切なのは、特典を増やすことではなく、その特典や活動を通して『どんな大学生活を支えたいのか』を伝えることだと感じた。学生・生協・大学がともによりよい大学生活を考え続けることが、これからの大学生協に必要だと思う。」(日本学生)
- 「今回のセミナーを通して、韓国の大学生協における学生組織の拡大方法や、大学生協の対外的な活動のあり方について、今後さらに考えていきたいと思った。」(韓国学生)
◾️4日間の成果:
- 「日韓の大学生協それぞれの特徴や強みを知ることができた。どちらが優れているということではなく、お互いの強みを学び合うことで、大学生協の可能性がさらに広がると感じた。」(日本学生)
- 「資料だけでは分からない多くの学びや気づきを得ることができた。日本の大学生協学生委員会が大学生協をどのような視点で捉え、どれほど愛着を持って活動しているのかを知るとともに、日韓の共通点や違いへの理解を深めることができた。」(韓国学生)
- 「日本と韓国の大学生協の違いを知るだけでなく、その違いを通して日本の大学生協の強みや課題を見つめ直すことができました。大学生協や学生委員会の活動は、サービスや企画を提供するだけではなく、学生生活を支え、人と人とのつながりを生み出し、よりよい大学生活をともに考えるためのものであることを改めて実感した。」(日本学生)
【まとめ】
最終日は、グループ別プレゼンテーションと総括を通して、4日間の学びを振り返り、日韓双方が目指す大学生協の未来像を共有しました。両国の大学生協の違いや強みを相互に学ぶことで、自国の大学生協の強みや課題を改めて見つめ直す機会となりました。また、大学生協が学生生活を支え、人と人とのつながりを育む存在であることを再認識するとともに、その想いや役割を広く伝え、より多くの共感や参加につなげていくことの重要性を共有し、今後の実践への意欲を深めました。今後の展望
本交流会を通じて築かれた日韓の学生同士のつながりを一過性のものとせず、今後も継続・発展させていくことを目指しています。今年度は、オンライン会議システムを活用した日韓合同の事後交流会を予定しており、交流で得た学びや各大学での実践を共有する機会となるよう検討を進めています。今後もそれぞれの大学生協の取り組みや課題を学び合い、日韓両国の大学生協の発展につながる協力関係を築いていきたいと考えています。
「日韓大学生協学生交流会2026」に関するお問い合わせは、全国大学生活協同組合連合会 国際担当(nfuca-kokusai-jimu@univ.coop)までお願いします。











