續木先生:
思っていたよりも前に進んでいないというか、描いていた年数よりもかかりそうだなとは感じていて。私たちの支援のあり方がうまくいっているのか?とか、そもそも体育が必要なのか?とか、考えちゃうときもあるんですけども、現地の人達ともっともっと関係を深めていきながら、どんな体育が必要なのか、どんな教育が必要なのか、どんな学校を作っていきたいのか、なんていうことをもっと現地の人たちと会話をしながら、この先のビジョンを描いていく必要があるなというふうに感じています。
彼らの生活ということを意識しながらやってきたつもりなんですけど、まだまだ僕達が日本の文化を持っていってそれを落としてきているだけに過ぎないのかなという部分もあるのかなと思って。現地の先生たちとお互いに打ち解けて話せるような関係になってきたので、私たちの支援についての聞き取り調査(これまでにも行ってきた)や、次どんな活動をするかということを現地の人たちと考えて、一緒に悩んでいくということが次のステップかなと思っています。
何がゴールかって、さっきの質問にもありましたけどやっぱり難しいなと思います。私は、弱い者を切り捨てない社会の実現というのが1つの回答かなと思いました。それはカンボジアに限らず、カンボジアで活動しているからこそ見える日本でも、共通の課題だというふうに思っています。